住まいの正しいメンテナンス方法~年末大掃除と一緒に、家を点検してトラブル予防~

  • Update: 2022-11-02
住まいの正しいメンテナンス方法~年末大掃除と一緒に、家を点検してトラブル予防~

一戸建てのメンテナンス、自分でしていますか?

さくら事務所がこれまで手掛けた58,000件以上の住宅診断(ホームインスペクション)に基づくデータによると、築10年以上の物件のうち不具合が見つかる確率は約60%。その多くは天井や壁の雨漏り、配管の水漏れ、カビ、シロアリなど経年変化によるものです。こうした家のトラブルは、住む人自身が定期的に観察しメンテナンスすることで、早期発見や未然防止につながり、長く住み続けることができます。

反対に、放っておくと手遅れになってしまうこともあります。大掃除と併せて、大切なご自宅の状態を点検してみましょう。住まいの専門家であるホームインスペクター(住宅診断士)に正しい家の使い方・メンテナンス方法を聞きました。

さくら事務所と千葉大学大学院小林秀樹研究室との2019年共同調査研究より

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正しい家の使い方・守るべき5つの事

外壁の高圧洗浄は要注意

頑固な汚れを落とす高圧洗浄機は、外壁の塗装が剥げてしまう等、外壁の表面を傷めてしまう可能性があります。また木造住宅は、基本的に上から降る雨の侵入を防ぐ構造で作られていますので、下から水をかけると水が内部に浸入しやすいという点にも注意が必要です。

給気口は常時開放

給気口を閉めたままだと室内の空気を適切に入れ替えが出来ず、湿気が溜まりやすなり、カビの原因になります。基本的には開けておいたままで大丈夫ですが、汚れたままでは正常に機能しないので、こまめに掃除しましょう。また、フィルターは消耗品なので定期的に交換しましょう。

台所シンクに熱湯はNG

台所シンクにゆで汁など熱湯を勢いよく流すと、配管等のヒビ割れの原因になることもあり、水漏れを生じさせる可能性があります。また、排水口掃除を目的に、お風呂場や洗面台に熱湯を流すことについても同様のリスクがありますので注意しましょう。一般的に使われている塩ビ管の耐熱温度は60~70℃とされていますので、50℃程度なら安心です。

家の基礎周りに物を置かない

家の基礎周りに植木鉢・プランター、物置き、エアコン室外機など、壁をぐるりと囲むように置くのはやめましょう。一戸建ては基礎部分を通じて通気を行う仕組みになっていることが一般的に多いです。壁際にたくさんの物があると風通しが悪くなり、カビやシロアリが発生しやすくなります。

DIYウッドデッキやフェンスの手入れ

DIYでウッドデッキやフェンスなど庭に木材を設置する場合、コンクリートなどを置いて土に直接触れないようにしましょう。使っていない木材等を庭に置きっぱなしにしないようにしましょう。木材が湿気を吸い込むと腐りやすく、シロアリを呼び寄せてしまいます。

家のメンテナンス・5つのチェックリスト

「開口部・貫通部」周りにひび割れがないか?

玄関、窓、換気扇、エアコンダクトなど建物に穴を開けたりして接合している部分のことを「開口部・貫通部」と言います。室内側からも見て、染みやカビ、クロスのはがれがないか、確認しましょう。

外壁の表面が色あせていたり、継目にひび割れはないか?

外壁表面の塗装が劣化してくると、手で触れた際にチョークの粉が付いたような現象(チョーキング)が生じます。また、外壁材の隙間を埋めているシーリングという樹脂の材料は、紫外線による劣化で固くなりひび割れてきます。こうなると、外壁の防水性能が低くなり、雨漏りしやすい状態となりますので注意しましょう。

キッチン収納や、洗面台の収納部分などから臭いはしないか?

臭いの原因の多くは、床下で発生しているカビです。その原因としては、主に設備からの漏水が考えられます。床下は、カビが繁殖しても気付きにくい場所ですが、繁殖したカビは住宅の木造部分を腐食させたり、シロアリを誘引したりする原因ともなり、住宅の耐久性に影響を及ぼします。

点検口から床下を見て、配管のヒビ割れや水漏れはないか?

「点検口」とは、床下を確認するために作られた開口部のことで、台所の床下収納が外れて点検口になる場合もあります。

家の基礎部分に変化はないか?

基礎部分にひび割れなどがないか確認しましょう。基礎のコンクリート部分に、細い土のようなトンネルが作られていたり、玄関ドアを囲む木枠の下の方に、小さな穴や染みがあったらシロアリに注意が必要です。

定期的なメンテナンスでトラブル防止

一戸建ては経年劣化により定期的に手入れが必要ですので、数年おきにメンテナンス工事を実施しましょう。

外壁・屋根・バルコニー塗装

10~15年毎に塗りなおすと家が長持ちします。バルコニーは足場を設置しなくても塗装できますが、塗料の臭いが室内に入ってしまうので、外壁や屋根と同時に行う方が快適でしょう。

防蟻消毒

防蟻工事の保証期間は一般的に5年間ですので、予防接種のようなものと考えて、定期的に行うのがよいでしょう。

給湯器など住宅設備交換

10年を超えると故障などの不具合が出やすくなりますので、買い替えを検討してもよいでしょう。


こうした依頼内容について、多くの施工業者は無料で見積もりに応じてくれます。業者の種類は大きくわけると、地域の工務店、ホームセンター、リフォーム専門会社などがあります。それぞれから相見積もりをとり、提案内容や価格を比べてみるといいでしょう。

さくら事務所では、リフォーム・リノベーションご検討中の方向けに、見積もりチェックサービスをご提供していおります。建物のプロであるホームインスペクターが、第三者の客観的な立場からアドバイスをさせて頂きますので、お気軽にお問合せください。

また、ご自身で家を点検した結果、もし実際に不具合・劣化が見つかった場合は、ホームインスペクター(住宅診断士)による診断サービスをご相談ください。建物の状態を詳しく調査し、補修やリフォームが必要な個所についてアドバイスさせて頂きます。