台風・豪雨が過ぎても油断は禁物!プロが教えるカビが生えやすい家の5つのポイント

  • Update: 2024-09-02
台風・豪雨が過ぎても油断は禁物!プロが教えるカビが生えやすい家の5つのポイント

ゲリラ豪雨や台風による影響が心配される近頃、雨だけでなく気にかけておかなければならないのがカビです。カビは、家の健康や住まいの快適さを脅かす大きな問題です。特に湿気や通風が不十分な環境では、知らないうちにカビが広がり、家だけでなく、そこに住む人々の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

そこで今回は、住宅のプロであるホームインスペクターが、カビの生えやすい家の特徴やリスク要因をまとめたチェックリストを紹介します!このリストを活用して、カビの発生を未然に防ぎ、快適な住環境を保つための参考にしてください。

  1. 【立地】

    解説:川や湖、海、田んぼなどの水辺に近い、日当たりが悪い、住宅など建物や崖、擁壁などが密集している場所などは空気の通りが悪くなるため湿度が高くなりやすい傾向があります。

  2. 【部屋】

    解説:日当たりが悪い部屋、特にそこが寝室であれば、人が寝ている間に出る水分で湿度は高まります。なかでも水分を吸収しやすい畳の上に布団を敷きっぱなしは避けたいところです。使っていない部屋もそのままにしておくと空気の流れが悪くなるので注意が必要です。また、水回り、クローゼット、押し入れ、大きな家具の裏などもカビのリスクがあると言えるでしょう。

  3. 【間取り】

    解説:地下室や半地下空間は当たり前ながら日当たりが悪く、通気性も良くないため、カビが生えやすい環境となります。外壁に面する収納や家電などは外気との温度差と通気性の悪さで結露が発生しやすいため、少し壁との間に隙間を空けて設置することをおすすめします。また、雨漏りや水漏れは当然放置しておくとカビが発生してしまいますので、定期的な点検が必要となります。

  4. 【仕様】

    解説:断熱等級3以下の住宅は断熱性能が低いことに加え、使われている窓やサッシの性能が低い傾向にあるため、住宅の内外での温度差が大きくなり、結露に繋がる可能性が高まります。ドア・窓・換気扇の位置が偏っている場合も部屋全体の換気がしにくくなります。また、床下空間がむき出し、24時間換気がない、外壁がモルタルの直貼り、シングルガラスのアルミサッシなども結露によるカビのリスクを高めます。

  5. 【室温】
    解説:エアコンの設定温度を極端に高くする、あるいは極端に低くすることも結露を生む要因となります。灯油ストーブの使用も多くの水分を放出するため、換気が重要となります。