大掃除しながら住まいの点検!セルフチェックのコツ

年末に向けて大掃除を計画する時期がやってきましたね!最近では高圧洗浄機を活用して、一年間で溜まった汚れを落とそう とご予定の方も多いのではないでしょうか?しかし高圧洗浄機はかなりの水圧がかかるため、予想外に建物を痛めてしまうケースもあり、利用する際には実は ちょっとした注意が必要なのです。

また、大掃除では普段なかなか見る機会のない「キッチン・洗面台下の収納」や「キッチンのレンジフード」といった箇所から物を取り出したりして、いつもより丁寧に掃除をする方も多いでしょう。

排水管からの水漏れ」や「換気扇の動作不良」といった、住まいの不具合に気づく絶好の機会でもあります。

建物は年に1回定期点検しておくと不具合の早期発見ができ、修繕コストが最小限で抑えられたり、傷んでいる部分の修繕計画をたてて建物を長くもたせるための 対策をとるといったことができます。大切なマイホームに長く安心して住むために、大掃除と一緒に効率的に住まいの定期点検をしましょう!

そこで今回はホームインスペクター(住宅診断士)が、大掃除しながら住まいの点検!セルフチェックのコツをご紹介します。


高圧洗浄機の活用注意ポイント

●一戸建て

外 壁や外塀(コンクリートプロック等)を高圧洗浄したとき、もともと塗膜に隙間があった場合は、裏面に水が入ってしまい、塗膜がはがれてしまったり、水圧に よっては、元々浮いていた塗膜だけでなく、正常な塗膜まではがれてしまうケースも。水圧の初期設定には注意し、徐々にあげていくようにしましょう。

●マンション

管理規約でバルコニーでの水の使用を禁じているケースもあるため、まずはマンションで高圧洗浄機を使用可能か管理組合に確認してみましょう。

また、バルコニーで使用する際に、植木鉢やプランターもしくは物干竿を引きずって防水塗装等にキズをつけるケースもあるので、移動をさせるときには気をつけましょう。

換気扇フィルターの掃除ついでに吸い込みをチェック

マンション室内の換気扇 キッチンレンジフード

キッチンのレンジフード(換気扇)を掃除の際は、汚れをとるだけではなく、空気をきちんと吸えているのかをチェックします。故障で空気を吸い込まなくなっていることもあれば、稀に、新築時の施工ミスでずっと空気を吸っていなかったという場合もあるからです。

  • チェックのコツ

油汚れを拭き取るときに使う、キッチンペーパー等の軽い紙類を利用して換気扇の表面近くにかざします。吸った室内の空気を適切に外に吐き出していれば、キッチンペーパーが換気扇表面にくっつきます。

紙が吸い込まれる・くっつくような気配が全くない、反対に換気扇側からの風で押されてしまう場合などはメーカーや施工会社などに相談してみましょう。


キッチン・洗面台下収納の片付けついでに水漏れをチェック

洗面台下収納の排水管 キッチン下の排水管をチェック

収納スペース内を整理するついでに、排水管、特に配管同士の継ぎ目部分を触り、水が漏れていないか確認します。水が漏れていれば手が濡れるのですぐわかります。

なお、水漏れが微量だと、水をちょっと流した程度では配管が濡れず点検時に気づけないこともあります。配管を触って確認する前には、30秒くらい(手をしっかり洗うときと同じくらい)は水を流しておきましょう。

  • チェックポイント・マンション編

マンション キッチン下の排水管

余裕があれば収納内の床などにある点検口を開けて見ると、床下部分で水漏れしていないかもチェックできます。

  • チェックポイント・一戸建て編

一戸建て 床下の中の様子

1階水周りに床下収納庫があれば、内部の容器を取り外し床下内部を見ておくと床下の水漏れ有無もわかってより安心です。床下で水漏れがひどくなると、湿気でシロアリ被害を誘発することも。大掃除のタイミングで一度見ておきましょう。


トイレの床掃除ついでに便器からの水漏れをチェック

トイレ 便器からの水漏れ

トイレの床マットを外して掃除するとき、水を1度流してしばらくしてから、床と便器の継ぎ目部分をよく見ます。多量の水漏れ有無はもちろんのこと、滲む程度のほんの少量の水でも染み出ていたら修理が必要。

  • チェックのコツ

見た目でわかりにくいときは、トイレットペーパーで床と便器の継ぎ目を拭くと濡れるかどうかで判別できます。(※気温・環境により便器表面が結露で濡れていることがあります)


お風呂掃除のついでに天井裏のカビや水漏れをチェック

ユニットバス天井の点検口を確認

ユニットバスは天井に手で簡単に開けられる点検口があるため、踏み台などを使い蓋を開けると天井裏の様子を見られます。(踏み台からの転落にご注意ください)

  • チェックのコツ

見た目に変色などないか、異臭がしないかどうか確認します。換気扇に適切に配管が接続されていないと蒸気が漏れてカビが発生することがあるからです。

マンションにお住まいの方は、上階住戸からの水漏れで天井裏に濡れたような変色が起きていないかも観察しましょう。


電池式の火災感知器やガス漏れ警報器の期限をチェック

電池式の火災感知器

電池式の火災感知器は10年、ガス漏れ警報機は5年程度の使用期限になっています。テストボタンがある製品で音が出るかチェックし、本体に期限が書かれたシールが貼られていたら期限日が過ぎていないか確認することをお勧めします。

テスト音が鳴らなかったり期限が切れていたら、ホームセンターで新たな火災感知器を購入して取り付けたり、ガス販売事業者にガス漏れ警報機設置を相談するなどしましょう。

なお、マンションはインターホンと火災感知器が連動していることが多く、その場合は管理組合手配による消防点検で6カ月に一度火災感知器の点検があります。定期的に点検を受けましょう。


外の掃除ついでに外壁のひび割れをチェック

外壁は風雨や太陽光にさらされることで経年すれば劣化します。また、地震の揺れによりひび割れが生じることもあり、雨漏りの原因になることもありますので、定期的に外壁のひび割れ有無をチェックしておきましょう。

  • チェックポイント・一戸建て編

~建物基礎の表面や周辺との間にひび割れが入っていないか~

一戸建て 建物基礎のひび割れ

基礎コンクリート(モルタル)の表面やテラスやポーチの床との間などに、くっきりした太さや数十センチを超える長いひび割れがないか観察してみましょう。

写真は地盤沈下で建物が全体的に傾いていた家の例。建物真下の地盤が下がって家が傾き、建物が載っていないテラス部分との間に亀裂が入りました。経年劣化によるひび割れかどうか心配な場合は、ホームインスペクションなどで家の状態を確認するのがおすすめです。

~外壁に太い・長いひび割れはないか~

一戸建て 外壁のひび割れ

外壁のひび割れは雨水が内部に入るきっかけとなるので、長期間放置しないほうがいいもの。どこに何か所くらい発生しているか家全体を見てみましょう。一般に、外壁は10年程度で修繕したほうがいいとされますので、修繕時期を迎えていそうであれば、修繕工事を検討します。

な お、ひび割れの原因が建物の傾きなどであれば、ひびを埋めて補修するだけでは原因を改善できません。くっきりと見える幅“0.5ミリ程度・シャープペンシ ルの芯が入るくらい”のひび割れが複数個所にあったり、1メートル以上の長さで発生しているときは、原因を調べることをおすすめします。細かい隙間を掃除するときに利用する、爪楊枝がすっぽりひびに入ってしまうようなら要注意。

  • チェックポイント・マンション編

~壁と床、天井、コンクリート製手すりの表面にひび割れはないか~

マンション バルコニーのひび割れ

いずれの場所でも、ひび割れが何本も発生していないか、1つのひび割れがくっきりと見える幅“0.5ミリ程度・シャープペンシルの芯が入るくらい”や数十センチにわたる長さのひび割れがないかを確認します。

なお、コンクリートは共用部分になるため、原因確認も修繕も自分で勝手には行わず、必ず管理組合に報告・相談しましょう。


日常生活でわざわざ観察したり触ったりしないものばかり。変化が生じていても気付いていないこともありますから、人間の体と一緒で家も長持ちさせるためには定期的な健康診断が欠かせません。大掃除のタイミングでしっかり家のセルフチェックをしておきましょう。

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