1〜3月に本格的なシーズンを迎える、新築一戸建て引き渡し前の内覧会や見学会。
「初めてだから、内覧会で何をしたらいいか分からない・・・」
「どこをチェックするばいいか分からない・・・」
「不具合があっても、ちゃんと直してくれるの?その費用は?」
など、お問い合わせの際に心配や不安の声をいただくことがあります。
住宅購入は多くの方にとって一生に一度あるかないかの、大きな大きな買い物。内覧会・見学会では見落としがないように、隅々までチェックしたいという気持ちは当然でしょう。
しかし、チェックポイントがつかめていないと、どこに落とし穴が潜んでいるのか、本当に見落としていないのか、細々とチェックしてしまい時間が足りないなど不安がつきません。
そこで今回は、新築一戸建て住宅の内覧会・見学会で、見落としてしまいがちな、でもプロであるホームインスペクター(住宅診断士)なら必ずチェックするポイントをご紹介します。
見落としがち!部屋の前に外周りを観察
●境界をチェック
まずは敷地について確認しましょう。隣地や道路との境界には杭があります。
もし、現時点でお隣さんとの近所付き合いが良好でも、相続や売買などによりお隣の(所有者)が突然変わってしまい、境界がハッキリしていないことでトラブルになることも。
トラブルを回避するためには、境界の位置は明確にしておく必要があります。杭の位置が図面と合っているかを確認しましょう。
また、境界杭がない場合は要注意です!
業者さんに確認をしたとき『後で外構工事と一緒に境界杭を設置しますよ』と言われても、後日チェックしたら設置されていないケースも往々にしてあります。
●建物の外壁をチェック
建物の外壁にはいろいろと固定されているものがあります。
例えば、電気メーター・ガスメーター・給湯器・雨樋を固定するための金物など、これらを実際に手で触って「しっかりと固定されているか」「ぐらつきがないか」確認しましょう。
このような器具は外壁にビス(ねじ)や釘などで打ち付けて固定をしてあります。防止処理もきちんとされているか、合わせて確認しましょう。
こちらは給気口のフードです。下から見上げると『へこんでいる』様子が確認できます。新築の物件でもこんな状態のまま引き渡されてしまうケースも。このように外周りを確認するだけでも、いろいろと不具合を見つけることができます。
他にも外壁とサッシに「すき間」がないか?
基礎周りに「ひび割れ」などがないか?
など、よく見てみましょう。
この時期は雪の影響や3月の引き渡し物件が多いので、職人さん不足による突貫工事になりがち。特に外壁部分や外構工事は工期遅れの影響が出やすい箇所。注意して観察してくださいね。
新築マンション内覧会同行で見つかった不具合の例はこちらから
建物の傾きや床下・屋根裏の詳細を調べたい場合は、住宅診断の専門家『ホームインスペクター(住宅診断士)』にご相談ください!