中古一戸建て見極めのコツ!3つのチェックポイント

  • Update: 2016-01-29
中古一戸建て見極めのコツ!3つのチェックポイント
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さくら事務所 編集部

中古一戸建ての購入にあたっては「どのくらい劣化しているの?」「これまでの管理は?」「どのくらい補修が必要?」といった悩みは尽きません。

それもそのはず、中古一戸建ての品質はまさに千差万別。判断に迷う部分が大きいのは確かです。そんな中で今回は中古一戸建て選びの時、自分でチェックしておきたいポイントをホームインスペクション(住宅診断)事例をもとに3つご紹介します。


ポイント1 「資料」を確認しましょう!

建物を新築する際には、数多くの書類が作成されます。これらの資料が保管されていれば、建築年やリフォームの有無を判断できます。売主に、「建築確認申請の副本(添付図面)」や「検査済証」があるか聞いてみましょう。

例 えば、建築確認申請した際の図面および検査済証と現状の間取りを比べて形状や窓の位置が同じであれば、建築時のままであり、当時の建築基準法に則って建て られている可能性が高くなります。ただし、古い建築基準法が適用されている場合でも、事業者によっては耐震基準が今より高いことがありますので、個別の判 断が必要です。特に1981年と2000年に耐震基準が大きく変更されています。旧耐震の建物であれば、補助金が出る場合もありますので、耐震診断の実施 をおすすめします。

建築を管理している最寄りの市町村区役所で取得できる「建築概要書」もしくは「建築台帳」も 判断材料として役立ちます。建築概要書とは建築確認申請をした際の面積や建物の位置が記載されている書類です。建築概要書が閲覧できない場合は、建築台帳 に建築確認申請の状況、建物の面積が記載されています。「建築概要書」もしくは「建築台帳」と手持ちの図面、さらに現状の建物を比較することにより、全て の遵法性までは判断できませんが、どの程度建築確認申請に則っているのか参考になります。

ポイント2 「現状」と「資料」を比較してみましょう!

中 古一戸建てには検査済証のない建物、建築確認申請通りに建てられていない建物も相当数あります。そういった建物の場合でも、建物の質として図面をある程度 信頼するという考えもあります。したがって、図面と現状が異なるのなら、何を元にして建てられたのか不明であり、リスクが高い建物といえます。ただし、リ フォームしたことにより変わったというケースもありますので、売主にこれまでの経緯などを聞いてみましょう。

ポイント3 実際に見て・触ってみましょう!

建物の状態を実際に見て・触って判断することも重要です。

外壁を実際に触ってみましょう。少し強めに手で擦るように触ってみると、上の写真のように白い粉が付く場合があります。これは「チョーキング」と呼ばれ、外壁塗装工事を必要としているサインになります。

チョーキング

ま た、建物の基礎部分に「ひび割れ」がないかも見てみましょう。ただ、一口に「ひび割れ」といっても、比較的軽度なものから早急に補修が必要なものまで様々 です。例えば『ヘアークラック』と言われる髪の毛位の細さのひび割れが、重大な構造上の問題に結びつく可能性は少ないものです。

ひび割れ

ただし、写真のような幅になると少し注意が必要です。そのような場合は専門家に調査をしてもらいましょう。軽微な補修で済む場合があります。


中古住宅はコストや立地面などでのメリットが大きい分、品質の判断には迷うことが多いと思います。

  • 資料の確認
  • 資料と現状の比較
  • 実際の建物の確認

「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないために、以上の3つのポイントをぜひチェックしてみてください。