不動産投資におけるセカンドオピニオンは、物件を紹介してもらう仲介会社や売主となる不動産会社以外の「第三者」から、中立的にアドバイスをもらうことを指します。
セカンドオピニオンを利用することでさまざまなメリットがありますが、「費用をかけてまで依頼する必要があるのだろうか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では不動産投資で「セカンドオピニオンが必要なのか」といった疑問に答えるべく、セカンドオピニオンを利用するメリットや利用をおすすめするケースについて紹介します。
また利用時の注意点や依頼先の選び方についても解説するため、不動産投資のセカンドオピニオンを検討している方はぜひ参考にしてください。
不動産投資でセカンドオピニオンするメリット

不動産投資でセカンドオピニオンするメリットはおもに以下の3つあります。
・中立的な視点でアドバイスを受けられる
・多角的・複合的に知識を得られる
・悪質な取引を避けられる
以下で詳しく解説します。
中立的な視点でアドバイスを受けられる
一つ目のメリットは中立的な視点でアドバイスを受けられることです。
不動産会社や仲介会社は、立場上、自社の利益を考えなければいけないため、物件や投資のメリットが強調されて説明される傾向があります。
投資に限ったことではありませんが、不動産売買では知識や経験の差により不動産会社や仲介会社が言っていることがすべて正しいと感じやすいため、メリットばかりの偏った見解になりやすく、判断を誤ってしまうことが多いです。
セカンドオピニオンは利害関係のない第三者から客観的な評価を得られることから、リスクやデメリットも含めて判断できます。
多角的・複合的に知識を得られる
二つ目のメリットは多角的・複合的に知識を得られることです。
不動産投資は物件の収益性といった投資知識だけでなく、税務や融資(資金計画)など幅広い知識が必要になるため、知識や情報の量が多いことが強みになります。
不動産会社や仲介会社以外の専門家にアドバイスしてもらうことで、幅広い知識を得られ理解を深められることから、精度の高い投資戦略を立てられるのです。
悪質な取引を避けられる
三つ目のメリットは悪質な取引を避けられることです。
不動産投資を進めていくなかで、利回りの誇張や不利な契約条件の説明なしで契約を進めようとする悪質な会社や担当者に出会う可能性もゼロではありません。
意思決定する前にセカンドオピニオンを利用して、提示された条件・契約内容・収支計画などの妥当性を第三者が検証することで、不自然な点を発見できます。
情報や知識の差から狙われてしまう詐欺や不利な取引に巻き込まれるリスクを避けるため、また、より納得感の高い選択をするために、セカンドオピニオンが有効です。
不動産投資でセカンドオピニオンせずに後悔する事例

不動産投資でセカンドオピニオンをしなかったことで後悔する事例を3つ紹介します。
・不利な契約条件になっていた
・深刻な不具合や劣化が隠れている物件を購入してしまった
・無理のある資金計画で進めてしまった
順に見ていきましょう。
事例1.不利な契約条件になっていた
売買契約では、契約から〇日以内( または履行の着手まで)は「買主は手付金放棄で契約解除できる」「売主は手付金の倍額を支払えば解除できる」などが決まっており、期日を過ぎた場合に契約解除する際の違約金は売買価格の10~20%程度で設定されることが一般的です。。
しかしその期日や違約金の額が買主にとって不利になっていて、契約解除するときに高額な違約金が発生してしまうことがあります。
またサブリース契約で家賃保証されると安心していたのに、実際には数年ごとに家賃の減額見直しができる条項が入っていて、当初想定していた家賃を大きく下回ってしまったり、解約時に高額な違約金が発生することになってしまったりする事例もあります。
事例2.深刻な不具合や劣化が隠れている物件を購入してしまった
深刻な不具合や劣化を見逃して物件を購入してしまうと、想定以上に修繕コストがかかりキャッシュフローが大きく悪化する原因になります。
たとえば排水管の漏水により賃貸住戸に被害が発生すると、高額な修繕費用を負担しなければいけません。
また屋上防水の劣化が原因で雨漏りが発生し、原因調査や工事に時間がかかると、修繕費用だけでなく入居者の仮住まい費用まで負担することになります。
上記のような不具合は中古の物件に限ったことではありません。投資物件は収益性を急ぐあまり突貫工事になっているケースもあり、ドアや窓の建付け不良や設備からの水漏れといった施工ミスも多々見受けられます。
事例3.無理のある資金計画で進めてしまった
不動産投資は空室や修繕など、返済の負担が大きくなるリスクが多く潜んでいます。最悪の事態を想定した無理のない資金計画にしておかないと、負担が大きくなったときに返済に苦労するでしょう。
・始めた順調だった賃貸運営も次第に空室が増え家賃収入が減少した
・設備の劣化が進み交換費用がかさむ
・ワンルームマンション購入後に管理費が値上げした
・低金利を前提に変動金利で借り入れたものの、金利が大きく上昇した
「審査に通ったから大丈夫!」と高額な借入をしてしまうと、上記のような事態に陥ったときに返済が厳しくなる可能性が十分考えられます。借入可能額ではなく、ご自身の資産状況や収支全体を踏まえてたうえで、リスクも考慮して資金計画を立てることが重要です。
不動産投資のセカンドオピニオンの種類と依頼先

不動産投資のセカンドオピニオンは、診断してもらいたい内容によって依頼先が異なります。ここでは4つに分けて依頼先を紹介します。
・物件の評価(収益性)に関すること
・融資・資金の計画に関すること
・契約書の内容に関すること
・税務に関すること
いずれの場合も「利害関係のない立場の専門家であること」が前提です。以下で詳しく見ていきましょう。
物件の評価(収益性)に関すること
物件の評価(収益性)に関することは、不動産鑑定士や実務経験のある不動産コンサルタントにセカンドオピニオンを依頼しましょう。
物件価格の妥当性や利回り、収益性(修繕の必要性も含む)は専門的な分析が不可欠です。
不動産鑑定士は市場データを用いて客観的に価値(価格)を算定できるため、価格の妥当性について確かめたいときに向いています。
不動産コンサルタントなら空室率や修繕費など賃貸経営の実務面を含めてアドバイスしてもらえます。
融資・資金の計画に関すること
融資や資金計画に関することは、ファイナンシャルプランナーまたは融資関係に博識のある不動産コンサルタントがおすすめです。
融資条件や資金計画は、個人の収入や資産状況といった不動産投資に至る背景まで踏まえて設計しなければいけません。
お金のプロであるファイナンシャルプランナーは個人のキャッシュフロー全体を見て無理のない返済か判断可能です。
融資に強い不動産コンサルタントなら金利や金融機関ごとの特徴も踏まえて、不動産投資に関して総合的にアドバイスしてもらえます。
契約書の内容に関すること
契約内容に関することは、弁護士・宅地建物取引士・不動産コンサルタントに相談しましょう。
契約書には専門的な用語が多いです。用語がわかっても、知識がないと不利な条項が含まれていても見抜けないことも少なくありません。
弁護士なら法的なリスクやトラブルになり得る条項がないか判断できます。宅地建物取引士は実務的な観点での確認に強いです。
不動産コンサルタントなら不動産取引の現場ならではの視点で契約内容をチェックしてもらえるでしょう。
税務に関すること
不動産投資の税務に関係することは、不動産投資に強い税理士に相談しましょう。
不動産の減価償却や経費計上の判断は、税理士の専門領域です。購入前から税務に関しても確認しておくことで、どの程度節税対策できるのか把握でき、物件決定に役立てられます。
将来的な税負担や売却時の税金関係まで見据えて、専門的なアドバイスをもらえるでしょう。
不動産投資でセカンドオピニオンしたほうがよい人

不動産投資でセカンドオピニオンしたほうがよい人を紹介します。
・はじめて不動産投資する
・投資額が大きい
・利回りが高い物件で投資する
・投資を拡大する
・不動産会社や仲介会社に不信感を抱いた
セカンドオピニオンするか悩んでいる場合は、上記の基準で考えてみましょう。
詳しく解説します。
はじめて不動産投資する
セカンドオピニオンは、幅広い知見からアドバイスをもらえるため、はじめて不動産投資する方にとっては必要な知識を増やせるよい機会です。
とくにはじめての不動産投資は、経験や知識が乏しいケースが多く、不動産会社や仲介会社の営業担当者の説明を鵜呑みして、客観的な判断が難しい状況になります。
セカンドオピニオンで第三者の専門家に相談することで、偏った情報による判断ミスを防げるでしょう。
投資額が大きい
数千万円、億単位など金額の大きな投資の場合、少しの判断ミスが大きな損失に繋がります。
セカンドオピニオンの費用は依頼先や会社によって異なりますが、数万円~数十万円程度で依頼できるケースが多く、うまく利用できれば費用対効果が非常に高いです。
とくに物件価格の妥当性や収支計画の精査は、第三者の専門家のチェックをいれておくと安心できます。
利回りが高い物件で投資する
利回りが高い物件には、価格が安いなどの何らかの理由があります。
たとえば、空室率が高いエリアにある、修繕費がかさむ、築年数が古いといった、リスクが潜んでいる可能性が高いです。
セカンドオピニオンを利用すると隠れたリスクを見逃さずに、表面的な利回りだけでなくより、入居率や修繕費などを考慮したより実態に則した収益性を判断できます。
投資を拡大する
すでに複数の物件で投資していてさらに投資を拡大しようとする場合は、物件数が増える分、融資やキャッシュフローが複雑化します。
ひとつ判断をミスすれば、全体に影響を与えてしまうため、総合的に判断しなければいけません。
セカンドオピニオンを活用して、ポートフォリオ(種類・エリア・条件など保有のバランス)全体の健全性やリスク分散の状況をチェックすることをおすすめします。
不動産会社や仲介会社に不信感を抱いた
前回説明を受けた内容と違う、メリットばかり説明される、強引に契約を進められるなど、不信感を抱いた場合は要注意です。
不動産会社や仲介会社は、「売ること」「紹介して成約させること」が仕事のため、条件が悪くても何とか成約に繋げようとする担当者もいます。
セカンドオピニオンを活用することで、提案内容が本当に妥当なのか検証でき、冷静な意思決定に役立てられます。
不動産投資のセカンドオピニオンする際の注意点

以下の注意点をおさえておくとセカンドオピニオンを有効活用できます。
・相談内容を明確にし契約前に相談する
・実際は中立性がない会社もある
・あくまでも最終判断は自分でする
順に詳しく解説します。
相談内容を明確にし契約前に相談する
価格の妥当性、収支の安全性、契約リスクなど、どのような相談・検証がしたいのか明確にしたうえで、適切な依頼先に相談しましょう。
専門分野のミスマッチが起きないように依頼先を選択することで精度の高いアドバイスを受けられます。
契約後だと条件変更などが難しくなるため、セカンドオピニオンで得たアドバイスを活かせません。
意思決定の前、遅くても契約前に相談して、判断材料のひとつにすることでセカンドオピニオンの実効性が生まれます。
実際は中立性がない会社もある
セカンドオピニオンしている会社が「中立の立場である第三者」と謳っていても、実際はグループ会社や関連会社など、特定の不動産会社と繋がっていてサービスを斡旋していたり、自社のサービスへ誘導されたりするケースも少なくありません。
表向きは中立であっても、成約に向け偏ったアドバイスや説明を受ける可能性があります。
最初から最後まで「相談無料」の会社もありますが、別の形で収益化しているケースが多いため注意が必要です。セカンドオピニオンの本質は第三者性のため、利害関係の有無や報酬構造をよく確認し、本当に中立の立場なのか見極めましょう。
あくまでも最終判断は自分でする
セカンドオピニオンで得られた知識・情報・アドバイスは、判断材料のひとつにすぎません。複数の専門家に依頼することで見解が異なることも多々あります。すべてが正しいと考えると、どこかで矛盾が生じることもあるでしょう。
セカンドオピニオンでアドバイスしてもらったことを実践して、万が一損失が出た場合も、その会社が責任を負ってくれるわけではありません。
すべてを鵜呑みにするのではなく共通点や違いなどを整理して、最終的な意思決定は自分の判断で行いましょう。
不動産投資はセカンドオピニオンでリスクを低減しよう

不動産投資のセカンドオピニオンとは、利害関係のない第三者から中立的な助言を得ることを指します。客観的な視点で、リスクを確認できるほか、多角的な知識を得られ、悪質な取引の回避にも有効です。
セカンドオピニオンを利用しない場合は、不利な契約を結んでしまったり物件選定を誤ったりして後悔するケースもあります。
セカンドオピニオンは、相談内容に応じて適切な専門家を選び、契約前に活用することで有効活用が可能です。
さくら事務所では、既存のインスペクション(建物状況調査)のセカンドオピニオンや、実際に建物を調査して投資物件のコンディションや修繕リスクについてアドバイスするホームインスペクションなどを実施しています。
施工や工事会社の斡旋は一切行っておらず、完全なる第三者の立場でアドバイスが可能です。
修繕リスクが高い物件を選んでしまうと、収益性が大きく低下します。建物の規模や劣化・不具合の状況にもよりますが、数百万円単位の修繕費がかかってしまうケースも少なくありません。
不動産投資の最初のステップであり、最重要ともいえる物件選定において、第三者に意見を求めることは非常に重要です。
・築古物件を検討している
・修繕リスクが心配…
・インスペクションの結果で気になることがある
上記のような建物自体のリスクに関して不安を感じている方は、ぜひさくら事務所までご相談ください。
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