素材の質感を楽しむリノベーションで心地よい空間を

  • Update: 2019-06-27
素材の質感を楽しむリノベーションで心地よい空間を

暮らしのスタイルを大胆に変化させることができるリノベーションでは、素材の使い方もポイントのひとつ。今回は、中古戸建、中古マンションのリノベーションと相性のよい素材の種類や、具体的な使い方、素材を選ぶときの注意点などについてお伝えします。これからリノベーションを検討している方は、是非参考にしてください。

リノベーションと相性のよい素材とは

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リノベーションは、ただ単に古くなったところを修繕するというものではなく、新たに空間をおしゃれに作り変えたり、ときには大胆な間取変更をしたりすることで、住空間の価値を向上させるものです。

そのため、住まいのイメージや使い勝手をガラリと変えるには、素材使いがとても重要なポイントになります。ここでは、リノベーションと相性が良い、いろいろな住宅素材をご紹介しましょう。

無垢材

無垢のフローリングや、一枚板のカウンター材など、無垢の木材を使うことで、自然素材の温もりが感じられるナチュラルスタイルのリノベーションが可能です。無垢材は、自由なカタチに加工することが容易にできるため、キッチンの収納家具を製作したり、好きな場所に書斎コーナーを製作するなど、現場に合わせてオーダーメイドに対応できる点が魅力です。リノベーションとは相性抜群の素材ですね。

塗り壁

漆喰や珪藻土、モルタルなどの塗り壁は、見た目の素材感とともに、手で触れたときの優しい雰囲気にも惹かれます。同じ色を使ったとしても、クロス壁とはあきらかに違い「しっとり」とした感覚があります。カラーバリエーションも豊富で、和風にも洋風にも対応できる幅広いライナップは、多彩な表情のリノベーションを素敵に仕上げてくれそうです。

モザイクタイル

モザイクタイルは、床や壁、キッチンの作業台など、いろいろな場所でデザインのアクセントになってくれる万能な素材です。色、手触り、大きさなど種類も豊富で、おしゃれなリノベーションを目指している人にもおすすめです。水廻りの汚れ防止にもなり機能的にも優秀な素材ですね。

素材を生かすリノベーションは機能的

素材の特徴を生かしたリノベーションはおしゃれなだけではなく、実は機能的でもあります。

素足に優しいフローリング

無垢材を身近に感じる最もポピュラーな方法は、無垢フローリングにすること。無垢材は素材そのものに調湿作用があり、熱を伝える数値が少ない素材。数値が少ないということは、熱くなりにくく、冷たくもなりにくいということです。

そのため、夏場の湿気が高いときでも、足元はさらさらで気持ちよく過ごすことができ、冬場でも合板フローリングのような「ヒヤッ」とすることがなく「裸足の方が温かく心地いい」と言われます。柔らかい樹種のフローリングを選べば、足にも優しく疲れにくいと感じるでしょう。良く歩き回るリビングなどの居住空間や、高齢の方のお部屋に使うこともおすすめです。

調湿効果に優れた塗り壁で清涼感のある空間を

調湿効果がある塗り壁は、湿度が高い季節は湿気を吸収し、乾燥した季節は湿気を吐き出す特徴を持っています。そのため、室内の湿度のバランスを保ち、清涼感のある室内環境が期待できます。素材によっては、表面を波型やウロコ型に仕上げたり、藁が混じったものなど特徴的なものがありますので、リビングや、和室、玄関などに使うことで、来客者の目を引くことができるかもしれません。

キッチンや洗面所にはタイル使いでお手入れも楽に

タイルは、キッチンや洗面所、トイレなど水廻りにおすすめの素材です。床、壁に使うことで、思い切り水拭きもできてお手入れがしやすく、機能性とデザイン性の両方で活躍します。キッチンでは床や壁、洗面所では壁や鏡まわり、トイレでは床やアクセント壁にぜひ使いたいですね。

リノベーションは素材次第で空間の表情が変わる

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素材の色や表面の質感を工夫することで、いろいろなリノベーションを楽しむことができます。ガラス素材のモザイクタイルを使えば、キラキラした透明感を表現することができ、間接照明と組み合わせれば、おしゃれなサロンのような空間に仕上がるでしょう。

キッチンの油跳ね防止の壁は、キッチンパネルを使うことが多いですが、あえてブラックタイルを使い、鈍い発色が魅力のステンレスフードと組み合わせれば、シックで大人なキッチン周りが表現できます。

鮮やかな赤や青、緑でポップに、サーモンピンクやブルーグレーで優しいパステル風など、使う色と、素材の質感でいろいろなイメージをつくることができますね。

失敗しない素材選びのポイント

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おしゃれなリノベーション空間を完成させるために、素材選びで失敗しないポイントは3つあります。

1.カットサンプルや色見本を確認する

2.明るい部屋と暗い部屋の両方で確認する

3.色変わりしない照明の下で確認する

カットサンプルや色見本など実物を確認するのは、必ずしてほしいことです。カタログの画像だけでは、印刷時の変化があり、本当の色や本当の質感がわかりにくく、失敗する恐れもあります。プロでも、カタログ判断するのは躊躇していますので、やはり現物確認は基本中の基本でしょう。

また、サンプル確認をするときには、明るい部屋、暗い部屋の両方で見てみましょう。それぞれの明るさで見てもイメージ通りなら理想的です。照明器具の電球の色も注意したいポイントです。電球色の灯りの下では、実際の色味に赤味が加わって見える可能性があります。できるだけ自然光の中で確認することをおすすめします。

理想のリノベーション空間ができる物件かを検討

素材の特徴を生かしながら、デザイン性も取り入れて、わくわくするようなリノベーションは理想であり楽しみ。いろいろな素材を使って、心地よい素敵な住まいをつくることは可能ですが、物件のタイプや状態、性質によっては「自分の好きな空間」へとリノベーションするのに適さない場合もあります。

購入前にホームインスペクション(住宅診断)を経て、理想のリノベーションが可能か?建物の状態は?などを確認することがおすすめです。