住宅診断の多い街は?地価の高さゆえ高まる「水害」リスク

  • Update: 2019-08-30
住宅診断の多い街は?地価の高さゆえ高まる「水害」リスク

気象が不安定な昨今は、以前は見られなかったゲリラ豪雨も深刻化しています。ゲリラ豪雨などによる「水害」は、私たちの住まいに大きな影響を及ぼす災害のひとつ。

急なゲリラ豪雨での「土砂災害」などニュースで報道される規模だけでなく、地価の高い都心であるがゆえに「水害」で住まいに大きなリスクを及ぼすケースもあります。

今回は近年のゲリラ豪雨の状況と「水害」による住宅への被害と浸水対策をご紹介します。

ゲリラ豪雨と浸水被害の状況を知る

内閣府発表のデータによると、大雨による被害は1950年代後半と比較して大幅に減少していることが分かります。これは治水などの防災対策が進み、河川の反乱が少なくなったこと。また気象予報の精度が向上し、災害回避のための防災体制が充実したことなどが要因です。

一方、ゲリラ豪雨が毎年の様に発生し人命や財産に多大な影響を及ぼしているという事実もあります。都市部の舗装の進んだ地域では「大量の雨水が一気に低い地域に流れ込み、浸水被害を起こしやすく、地下街が危険に晒される」という非常に深刻な問題も。お住まいのエリアの水害発生リスクは、各自治体が公開しているハザードマップで確認しましょう。

ゲリラ豪雨による建物への被害は?

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ゲリラ豪雨は短い時間に大量の雨が降ることで、特に床下浸水しやすい建物は被害を受けてしまいます。どんな建物が被害を受けやすいのでしょうか。床下通気口の位置が低いと雨水が浸入しやすく、基礎などに水が溜まると床下部材などの腐食やカビの発生を招き、建物が劣化してしまいます。さらに下水からの逆流や、水の重みでドアの開閉に支障が出る場合もあるでしょう。

さくら事務所への戸建のホームインスペクション(住宅診断)へは、新築・中古とも世田谷区、杉並区のような地価の高いエリアから多くの依頼が寄せられています。

実はこうした地価の高いエリアには「水害」を受けやすい『半地下』の建物も少なくありません。『半地下』の建物はゲリラ豪雨などによる浸水リスクや、建物を劣化させるカビの発生リスクが高くなります。

半地下の住居を活用するなら、低階の使い方を工夫しましょう。貴重品、洋服など浸水やカビの被害を避けたいものは置かない。子供部屋、オーディオルームなどとしては使わずに、トレーニングルームなど、万が一、水害に合っても差し支えないスペースにするのがおすすめです

機械式の立体駐車場はピットの中に雨水が流れ込むことで排水設備の能力が追いつかず、車が被害を受けてしまうケースも見られます。

ゲリラ豪雨の浸水対策は?

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普段から備える浸水対策としては、土のうの準備や排水設備のメンテナンスなど。土のうで室内の浴室や洗濯機などの排水溝を塞いで下水の逆流を阻止し、玄関前に設置して外からの浸水を防止します。都市部で土の用意が難しいなら「水のう」を活用してはいかがでしょうか。水のうは、ゴミ袋などを23重にして補強し中に水を入れます。設置することで土のうと同様に止水効果があります。手軽で強度のあるポリタンクに水を入れるのもおすすめです。

中古住宅は防水リフォームがおすすめ

特に中古住宅は近年激増したゲリラ豪雨への対策が十分でない建物も見られるため、リフォームの際に防水機能を視野に入れることも大切です。防水板、防水シャッターなどの建材を採用し、浸水を想定してコンセントの位置を高く設計する、雨樋やポンプなどの排水設備を充実させるといった防水対策をリフォームに取り入れましょう。

水害に強い家を造るだけでなく、定期的なホームインスペクション(住宅診断)で自宅の現況を把握して日常的にメンテナンス。いざという時に慌て無いために、日頃から住まいの水害対策を備えておきましょう。