「いい(11)地盤(28)の日」に考える! 本当の「いい地盤」を知れば強い建物を建てられる

  • Update: 2019-11-28
「いい(11)地盤(28)の日」に考える!  本当の「いい地盤」を知れば強い建物を建てられる

今日は「いい(11)地盤(28)の日」。地盤について正しい知識を持つことで、地震などの被害を最小限に抑え、安心して生活できる住環境について考えることを目的に定められました。ただ、一言で「いい地盤」と言ってもどんな地盤が住宅にとって「いい地盤」なのかご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は建物にとって「いい地盤」かどうかを正確に調べる高度な調査方法「微動探査」のこと、その「微動探査」を建物づくりに活かす方法などをご紹介します!

住宅にとっていい地盤を知る「微動探査」とは?

●地盤種別

建築の地盤分類方法では、地盤の硬さによって第一種地盤、第二種地盤、第三種地盤に分けられます。

 ▶︎第一種地盤:硬くて比較的良好な地盤

 ▶︎第二種地盤:普通の地盤

 ▶︎第三種地盤:軟らかく(軟弱地盤)悪い地盤

上記の「第三種地盤」は……

 ▶︎腐植土、泥土、その他これに類するもので大部分が構成されている沖積層で、その深さが概ね30m以上のもの

 ▶︎沼沢、泥海などを埋め立てた地盤の深さが概ね3m以上で、かつこれらで埋め立てられてから30年経過していないもの

など、非常に新しい地層や埋土地が該当します。そして、この第三種地盤は地震の際、非常に揺れが大きくなるため、そこに建てる建物には1.5倍の耐力を持たせることが指示されています。ところが、現在この指示は多くの場合、適用されていないことも事実です。それは、第三種地盤を示すマップ(静岡県を除くエリア)や、この場所がどの地盤に該当するかわかるツールがなかったからです。

※簡単に地盤をチェックできるシートはコチラ!

●そこで「微動探査」登場!
国立研究開発法人防災科学技術研究所より、特許使用許諾及び地盤解析サービスを受けている株式会社KULUCOとの提携を通じて、技術的指導を受けた最先端の「微動探査」は揺れやすさや周期の特性がわかる高度な地盤調査です。微動という人間が感じることの出来ない小さな地盤の波(揺れ)を高性能な地震計で測り、実際地震が起こった時に地盤が揺れやすいのか揺れにくいのかを判断することができます。例えば、自治体などが公表している「揺れやすさマップ」は、250m四方程度の間隔で土地の揺れやすさをおおまかに出しています。実は、その面積の中でも場所によって揺れやすさは異なります。微動探査では、ピンポイントで地盤の揺れやすさを計測することが可能。同じ地震でも強い地盤では震度5強であるのに対し、弱い地盤だと震度6強~7になることもあるんです。

●微動探査が注目されたきっかけとなった「熊本地震」
2016年4月に熊本県で起こった地震では、建物が建っている場所の地盤によって住宅の被害が大きく異なる現象が見られました。全壊の建物が多い場所と、被害が小さい建物が多い場所が隣り合っており、このことから、道を一本挟んだ距離であっても地盤が違うということがわかりました。建物を建てる場合、地盤の「揺れやすさ」を知ることはとても重要です。いくら建物が法律を満たした設計でも、建てる地盤固有の揺れやすさを建物の設計に反映させなければ建物被害は大きくなります。そこで注目されたのがピンポイントで地盤の揺れやすさを計測できる「微動探査」でした。

●従来の新築住宅を建てる時の地盤調査との違いは?
新築住宅を建てる際に行われる地盤調査は、一般的に「スウェーデン式サウンディング試験(以下SS試験)」「ボーリング調査」です。SS試験とボーリング調査は、建物の重さに地盤が耐えられるか(地耐力)を調べますが、地震があったときの揺れやすさは調べません。また、ボーリング調査は、深さ30メートル程度掘り、費用は50万~100万程かかります。つまり、これらの調査では、地盤の地質はわかりますが、実際の地震発生時の揺れやすさの把握はできないということになります。それ以外に微動探査の特長は下記の通りです。

 ▶︎非破壊調査である。

 ▶︎無騒音、無振動で排気も出ないエコロジー調査である。

 ▶︎1現場 約40分〜1時間程度の短時間で完了するスピーディ調査である。

 ▶︎庭先やガレージなどの約1.5m四方でできるコンパクト調査である。

 ▶︎重さ2.5kgの機器 4台を地面に置くだけの簡単調査である。

「微動探査」を建物づくりに活かすには?

●地盤の良し悪しによって建物を強くする!
地震は統計上、これからも起こることは明確です。であれば「微動探査」によって、実際の揺れやすさを知り、それに従って「揺れに強い建物」を建て、長く住み続けられる安心・安全な建物をつくることが大事だと言えます。


いかがでしたでしょうか?

これからマイホームをお考えの方は、ぜひ「いい地盤」を意識した建物づくりをしていただきたいです。

さくら事務所では、非常にピンポイントで高精度な「微動探査」を導入し、必要な耐震性能や適切な制振ダンパー(地震の振れを分散する装置)の選定をトータルにアドバイスする業界初のサービスもご提供しています。ぜひお気軽にご相談ください!