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花粉VS換気!24時間換気との上手な付き合い方

  • Update: 2020-02-05
花粉VS換気!24時間換気との上手な付き合い方

寒さがひと段落したら、迫りくるのが「花粉」のシーズン。

外はもちろん、室内でも花粉に悩まされている方も多いのではないでしょうか?

閉め切っているようで、どこからともなく入ってくる花粉・・・。

マンションのリビングや寝室の壁にある「換気口(給気口)」(物件により天井に取り付けられていたり、機械を通して外気を取り入れているケースも)からももちろん入ってきます。

この時期、「花粉が入ってくるから換気口は閉めている」という話もよく耳にします。

すべての花粉をシャットアウトしたい!換気口も閉めたい!という気持ち、よくわかりますが、閉めても大丈夫なのでしょうか?

そこで今回は、ホームインスペクター(住宅診断士)が、来る花粉シーズンに向け24時間換気システムの設置目的との上手な付き合い方をご紹介します。

換気口は閉めていいの?ダメなの?

給気口閉めていいの?新築マンションや新築一戸建ての引き渡し前に行われる「内覧会」などでは、売主不動産会社や施工会社から「換気口は台風などのとき以外は閉めないでください」と説明されることが多いもの。

その理由は、平成15年7月以降、換気口が「シックハウス対策」の一環として建築基準法に基づき設置されているから。

換気扇で室内の空気を排出する分、外から空気を取り入れられるように取り付けられているのです。

換気口を閉めれば、外から空気が取り入れられない分、機械による空気排出の効率も下がってしまいます。

換気口を閉めるとどうなるの?

換気口を閉めてレンジフードや浴室換気扇などを使用すると、外気をなんとか補給しようと空気が引っ張られ、窓やドアに圧力がかかります。

特にマンションの玄関ドアは防火用に鋼製(スチール製)になっていて、ただですら重いところ、空気の圧力でさらに力を入れて押さないとなかなか開かなくなります。

また、換気効率が低下することで、窓ガラスの結露が多くなる場合もあります。

(冬でもカビが発生することがあるため、結露がひどいときは窓を開けるなど、お部屋の空気を入れ替えることをおすすめします)

「窓やドアが開けづらい」「結露が気になる」というのは、換気口をしっかり開けて換気効率の向上が必要な状態です。

花粉の季節、換気口はやっぱり閉めちゃだめ?

では、やっぱり花粉シーズンも換気口は閉めてはいけないのでしょうか?

法律上は「常時開けておく」とされており、化学物質や湿気の排出のためにも原則としては閉めないでおきたいものですが、それが短時間であれば、すぐにシックハウスを引き起こしたり、家にカビが発生するなど、生活上大きな支障が出るほどの影響は出にくいでしょう。

また、換気口は換気効率を良くするためのものですから、朝昼晩とこまめに窓を開けて空気を入れ替えているご家庭の場合は、十分な換気が行われ換気口の開閉は生活に影響しないことも。

(とはいえ、花粉シーズンはこまめな換気も勇気がいるもの・・・)

換気口の取り付け便利グッズ【お悩み別】

24時間換気の重要性はわかっていただけたかと思いますが、それでもお悩みはあります。

お悩み別の換気口の取り付けグッズをご紹介します。

花粉をシャットアウトしたい!

換気扇のフィルターを花粉除去タイプに交換するのが一般的ですね。

フィルターは性能や換気量など、換気口の組み合わせを考慮して計算されていますので、できれば同メーカーのものがおススメ。確認をせずに購入すると本来の換気の性能を下回ることも。

また、PM2.5も除去するタイプだと注意も必要です。

花粉のみを除去するタイプよりも目が細かいのでよりこまめな交換・掃除が必要になります。

通り沿いや線路が近い、といった場合の「うるさい!」

車道に面した家や駅や線路が近く、換気口から外の音が入ってくる、というケース。

寝室などでは特に気になるのではないでしょうか?

おすすめは外壁側の給気口カバーを消音タイプのものに交換する方法。

ただし、マンションの場合は共用部にあたりますので管理組合の承諾なしに交換はできません。ご注意下さい。

換気口から入ってくる冷気が寒い

これから新築、リフォームという方なら検討したいのが、全熱交換型のもの。

外気を室内に取り入れる際に、機械で室内温度に近づけてくれるので、室内の温熱環境を損なわずに換気ができます。

電源や開口の工事が必要になりますし、マンションの場合は管理組合に確認が必要な部分の工事になります。

すぐできることとして、家具のレイアウトなどで生活導線と換気口が重ならないように工夫するのもいいでしょう。

換気口を開けているのに換気されていないことも

「うちは換気口を全部開けているけど、いつも窓からピューと音がする」なんていうケース。

実はそれ、フィルターが汚れて換気効率が下がっている可能性があります。換気口のフタを外してみてください。

車の交通量が多い地域はもちろん、少ない地域でも、排気ガスや砂、ホコリなどは含まれているもの。フィルターが取り付けられている製品では、汚れでフィルターが目詰まりし、空気が通りにくくなることがあります。

BEFORE:汚れが付着して真っ黒なフィルター

掃除前の給気フィルター

AFTER:水洗いして目詰まりを改善

掃除した給気フィルター

見た目にちょっと黒くなっていたら、取扱い説明書に従って水洗いしてみましょう。

乾かして再度設置すると、換気効率が向上する可能性があります。

フィルターの汚れはそのままにしておくと通気性が確保できず、室内側の暖気と外の冷気でフィルターが結露してしまうことも。

カビ発生の原因にもなり、住む人の健康被害にも繋がります。


いかがでしたでしょうか?

換気口は室内の空気を入れ替えるため、基本的には常に開けておくもの。

ですが、「花粉」「外の音」「冷気」にお悩みの方は、実践できるものから試してみてはいかがでしょうか?

換気口と上手につきあって、寒い季節でもしっかり換気しましょう!