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梅雨シーズン到来!ホームインスペクター(住宅診断士)が解説『No! カビ対策』とは!?~購入前チェック編~

  • Update: 2020-06-25
梅雨シーズン到来!ホームインスペクター(住宅診断士)が解説『No! カビ対策』とは!?~購入前チェック編~

2020年も全国で梅雨入りが発表され、全国的には平年よりも遅めの梅雨入りとなり、短期間で梅雨明けする地域が多いという予想も出ています。
とは言え、雨が多いこの梅雨時期の住まいの大敵と言えば『カビ』!
梅雨時期が短くても『カビ』は、大好物の「70%以上の湿度」「20~30度の気温」「食品の食べかす・ほこり・汚れ・ダニなどの栄養分」さえあれば、遠慮なく住まいに入り込んできます。
さくら事務所の「自宅ホームインスペクション(住宅診断・建物状況調査)」や「投資物件ホームインスペクション(住宅診断)」で調査をするホームインスペクター(住宅診断士)は言います。「ある程度キレイに住んでいた住宅であっても「やっぱりココにカビが…」となってしまう住宅には共通の特徴があります」
彼ら曰く、カビが繁殖してしまう原因は「住まいの性能や環境などに原因があるもの」「住まい方に原因があるもの」に分かれるとのこと。
本コラムでは、さくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)にカビの注意点について解説してもらいました。
今回は、住まいそのものの性能に原因が隠れている場合の購入前チェックポイントを挙げました。これから戸建住宅をご購入予定の方、また建築予定の方、ぜひご参考になさってください。

住宅をカビさせないために!購入前チェック① 床下が水浸し!?


さくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)がインスペクションを行うと新築の戸建でも床下にカビがびっしり…なんてケースも。
床下がカビている時にまず疑うべきは「設備からの漏水」です。床下の配管でどこかから漏水している可能性があります。
また基礎工事の際、「耐圧盤」と呼ばれる床下全面に設けた鉄筋コンクリートの床版を下部分と立ち上がり部分、2回に分けて打ちます。このつなぎ目分や、型枠を固定する金物の下部分から雨水が侵入してしまうケースも見られます。
特に、都心部に多い木造三階建は、高さ制限のために、基礎を低くする傾向がありますので、そのつなぎ目が地盤面より低く設定されている場合、そこから雨水や地下水がジワジワと入ってしまうことも。
床下は、普段の生活で目にすることがなく、カビの繁殖にもなかなか気がつかないと思います。
ただし、建物の構造部分である木部を腐食させたり、シロアリを誘引したりするなど過剰な湿気は建物の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。床下で繁殖するカビは設備漏水など、大きなトラブルの予兆が潜んでいます。新築・中古を問わず、一戸建てのご購入を検討されている方は、床下のインスペクションもお勧めします。

住宅をカビさせないために!購入前チェック② 北側のサッシは要注意!

中古住宅をご購入の際、クロスなどはキレイに張り替えられ、まるで新築のように見える物件もあります。キレイにお化粧された中古物件でも、よくよく見ると化粧崩れしている部分もあります。例えば「サッシまわりのカビ」がその一つです。
北側の居室は特にカビやすく、パッキン部分が黒くなってしまっていたり、木枠の部分に水シミができていたり…。
実は、北側のサッシまわりで発生しているカビは、梅雨の湿気というより「結露」が原因です。
断熱性が低いガラスやサッシの場合、空気中の湿度が、外部の冷たい温度そのままが伝わるサッシやガラスで冷やされて「結露」を起こします。
加えて、サッシは掃除がしにくい場所でもあるため、ホコリがたまりがちに。「結露」の水分が、そのホコリに付着し、パッキンなどに溜まってしまい、カビの大好物「湿度」と「栄養」が揃った状態で繁殖します。
北側居室のサッシまわりにカビを見つけたら、建物の断熱性能についてもご確認ください。

住宅をカビさせないために!購入前チェック③ 半地下物件に御用心!

さくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)が、特に都心部の狭小地で、お部屋の面積を確保するために見かける半地下の戸建て。一定条件を満たした地下室は、容積率が緩和される計算になるため、半地下の地下室をオーディオルームなどの趣味の部屋やクローゼット、書庫などにして、敷地を有効に活用している方も少なくありません。
しかし、この地下室で肝心なのが「湿気・カビ対策」です。建築基準法では、地下空間を居室とするために、また採光・通風のためにもドライエリアの設置が定められています。ドライエリアとは、地下の居室前の地面も居室同様に掘り下げて作る外部空間のこと。地下居室のバルコニーのようなイメージです。このドライエリアがあることに安心しては危険です。さくら事務所には、地下室のカビにお悩みのご利用者様もご相談にいらっしゃいます。ホームインスペクター(住宅診断士)がお伺いしたところ、カビの原因はドライエリアから流れ込む湿度の高い空気でした。ドライエリアの周辺には緑がある場所も多く、その辺りの空気は湿度も高いです。その湿度の高い空気が、低い位置に設置された給気口から流れ込み、湿った空気が随時、地下の居室に入り込んでしまったというわけです。
結局、ホームインスペクターのアドバイスにより、外部に配管を設置し、給気口を高く持っていくことで、湿度の少ない空気を取り込めるようにしました。
本来であれば設計段階で、換気計画も周辺環境に合わせて検討・配慮することが大切だと言えます。

住宅をカビさせないために!購入前チェック④ クローゼット・押し入れも要注意!


投資物件の調査を依頼された時、さくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)はウォークインクローゼットや押し入れを点検に伺うまでの間、開けないようにお願いする場合があります。一般的にいう「カビ臭さ」を点検したいからです。
購入前のチェックとしては、北側の壁面に収納があったら要注意。
ジメジメしてカビが発生しやすくなります。
収納の中の壁に、調湿性の高い仕上げ材を使用することをお勧めします。
カビさせないための収納場所の工夫は「収納内に空気の通り道を作ってあげる」ことです。押し入れやクローゼットの、中段の板と奥の壁の隙間に数センチ隙間を設けておくこと。これだけでも、収納内部に空気の通り道が確保でき、換気がだいぶ良くなります。
同様に「スノコ」も床面に置いて、下に空気の通り道を作ってあげることも有効です。


いかがでしたでしょうか?
住宅を購入する際、どうしても間取りやデザインなど「お化粧」されたところにばかり目がいってしまいがちです。しかし、長く住む、または先々販売することを考えると換気計画や断熱性などの性能までチェックした方が得策ですね。
そして、カビを発見したら、すぐに解決できるものが原因のカビなのか、大きな問題(設備の漏水や雨漏りなど)が隠れていないかもあわせて考え、ご自身で解決するのが不安な時は、建物のプロ・ホームインスペクター(住宅診断士)に相談してみても良いかと思います。