長期不在前の必須項目!「うちは大丈夫?」戸建て防犯セルフチェック

  • Update: 2025-04-22
長期不在前の必須項目!「うちは大丈夫?」戸建て防犯セルフチェック

長期休暇中の空き家を狙った犯罪が、全国的に再び増加傾向にあります。
警察庁「住まいる防犯110番」によると、令和5年の住宅対象侵入窃盗の件数は1万7,469件(前年比+11.3%)、1日あたり約48件が発生している計算です。中でも戸建て住宅が最も狙われやすく、全体の30.5%を占めています。

侵入のきっかけとして最も多いのが「鍵の締め忘れ(無締まり)」で46.3%、侵入経路の55.2%が「窓」から。つまり、ちょっとした油断が大きな被害を招く要因となりうるのです。

こうした状況を受け、さくら事務所では、戸建て住宅にお住まいの皆さまが長期不在前に家族で確認できる「防犯チェックリスト」を作成しました。
「入らせない」よりも「入ろうと思わせない」――住まいを守るための“事前の一歩”として、ぜひご活用ください。

  1. 戸締まりの徹底(“無締まり”が最も多い侵入原因)

    令和5年の警察庁の統計によると、侵入犯罪のうち約46.3%が「鍵の閉め忘れ(無締まり)」が原因。特に2階や勝手口、浴室窓など“油断しやすい場所”に注意。犯人はそうした隙を狙っています。「短時間の外出でも必ず施錠」「換気の際も在宅中は見える位置の窓だけにする」などの習慣化が効果的。

  2. シャッター・雨戸の活用(特に留守中は“閉じた家”を演出)

    ガラス破り対策として雨戸・シャッターの使用が有効。外からの“突破感”を大幅に下げられます。手動式の場合は「閉めるのが面倒」で使われないケースも多いため、新築・リフォーム時は電動シャッターがおすすめ。一括操作できるタイプであれば、出発前の手間も大幅に軽減され、使われる頻度も高まります。

  3. 防犯フィルム+補助錠(“2重・3重”のロックが侵入意欲を削ぐ)

    ガラスを割っての侵入(通称:ガラス破り)対策に、防犯フィルム+補助錠のセットが効果的。補助錠とは、通常のクレセント錠に加え、上下に追加で取り付ける簡易ロックのこと。侵入にかかる時間が増えるため、犯人が諦めやすくなります。フィルムは貫通までに時間がかかるタイプを選びましょう。

  4. 防犯カメラ・センサーライトの設置(“見られている感”が抑止力)

    不審者の侵入前行動(下見や試し行動)を抑止するために、カメラやセンサーライトは非常に有効。最近はスマホ連動型や自動録画型の防犯カメラも手頃な価格で購入可能。インターホンと一体型のモニターも活用を。あくまで“見ているアピール”が重要です。

  5. 侵入の足場になる物を撤去(“登りやすい家”にしない)
    犯人は脚立や物置、自転車、植木鉢などを踏み台にして2階ベランダや屋根へ侵入することも。特に都市部では隣家との間隔が狭いケースが多く、隣家の屋根から飛び移る例も確認されています。外構・庭に置いている物の整理整頓と、フェンスや壁の登りやすさにも注意を。
  6. “開かれた玄関周り”を維持(植栽・塀の配置に工夫を)

    高すぎる塀や生け垣は、侵入後に隠れる“死角”を生むリスクがあります。防犯の観点では「適度に視界が確保された見通しの良い玄関先」が理想。必要に応じて植栽の剪定や塀の高さの見直しも視野に入れましょう。

  7. 「中途半端」は逆効果!“複合的”な防犯を意識(何重もの対策で“見せる防犯”を)

    「センサーライトだけ」「砂利だけ」など単発の対策では“突破”されやすいことが明らかに。「センサーライト+防犯フィルム+砂利+カメラ」など、2~3重の対策の組み合わせが犯罪抑止に効果を発揮します。“見せる防犯”としてCPマーク付きの製品の使用も有効です。