見逃しゼロに!内覧会で必ずチェックしたい箇所3つ

  • Update: 2015-02-06
見逃しゼロに!内覧会で必ずチェックしたい箇所3つ

【注意】「さくら事務所」と名乗り、新築マンション内覧会立会いなどを請け負う人物にご注意ください。詳細はこちら

内覧会立会いなどで建物のチェックにお伺いすると、「ちょっとした施工ミス」に出くわすことがあります。どれも直せば問題ないものばかり。
しかし、引き渡し後に気が付くと、これがガッカリするものなのです。できれば引き渡し前に全て見つけておきたいですよね。

今回は内覧会時に施工ミスを見逃さないコツをご紹介します。
一戸建てやマンションの内覧会・引き渡しを予定している方は、ぜひ参考になさってください!

その1. 引き出しは全部「引き出して」チェック!

こちら、キッチンの引き出しです。

キッチンの引き出し

この通り、見た目には問題がありません。
しかし、上から一段ずつ開けていくと……
二段目のレールがうまく仕上がっておらず、引き出すと傾いてしまいました。

キッチンの引き出しの不具合

普段、同時に二つの引き出しを開けておくことはあまりないですよね。
しかし、当然まっすぐ取り付けられるべきものなので、売主様・施工会社様に調整していただくことになりました。
全部引き出してみなかったら、この施工ミスには気が付かなかったでしょう。

その2. 「白」は角度を変えてチェック!

お次は白色の引き違い戸です。
正面からは、傷も特に見当たらず、問題ないように見えました。
が……

クローゼットの引き戸

え!?角度を変えて見たら、左が「オフホワイト」で右が「ホワイト」!!!
なんと、同じ製品ではあるものの、微妙に異なる色の扉が搬入されてしまい起こったミスでした。

クローゼットの引き戸の不具合

白色は日差しや照明の具合により、このような微妙な差異に気付きにくいことがあります。
「だからと言って、普通は施工中に職人さんが気付くでしょう!」と思うかもしれません。
しかし、施工中は人の出入りが多いため、移動しやすいように扉を開けっぱなしにしていることがほとんど。
見逃しがあっても不思議ではありません。

「微妙な色味の違い」をチェックするコツとしては、

・正面からだけではなく、角度を変えた位置から見てみる
・少し陽当たりが変わった時間に見てみる

上記をぜひ実行してみてください。

その3. 部屋同士を比較してチェック!

ある一室のドアの写真です。
さて、何が間違っているのでしょう?

ドアのあおり止めがない!

こちらが他の部屋のドアの写真。
そうです、先ほどとは違って、ドアが風で勢いよく閉まらないよう固定できる「あおり止め(兼戸当たり)」が床に取り付けられていますね。

ドアのあおり止め

ホームインスペクター(住宅診断士)のような建物の検査・調査を専門にしている人以外は、なかなかこういった細かな部分のあり・なしに容易に気付けないもの。
そういうときは部屋同士を比較して、「どこかに違いはないか?」をチェックしてみましょう。
「あの部屋にあったものが、この部屋にはない!」と気付けるはずです。


上記の施工ミスは、家全体の性能・機能を大きく左右するものではないかもしれません。
しかし、生活を始めてからではなく、引き渡し前に気付いておきたいものばかり。
一戸建てもマンションも、内覧会時にはこの3つをしっかりチェックしておきましょう。