「断熱」を意識しているか?
暑い日が続くと熱中症の心配もあるため、夏はエアコンをかけずにはいられませんよね。しかし一方で気になるのが冷房費が圧迫する家計・・・。
冷暖房費を下げるために必要なことは住まいの「断熱」です。家を建てるとき、購入するときにこの「断熱」についてどれくらい意識しているでしょうか?
「断熱」は今では常識
省エネや快適性のため、断熱性の向上は今では常識となっています。
一戸建てで最もよく使われている断熱材がグラスウールです。細いガラスの繊維を束ねたものを包装したもので、空気の力を借りて断熱します。
ここでは、一戸建て建築中の新築工事中ホームインスペクション(第三者検査)を担当するホームインスペクター(住宅診断士)がその施工時のチェックポイントを解説します。
せっかく省エネを意識して建てても、正しく施工されていないと本来の性能が発揮できないので、工事中のチェックは重要です。
【グラスウールによる断熱施工のチェックポイント】
① 素材の厚み
② 施工状態
グラスウールは、壁・天井・床下いずれも隙間なく敷き詰めなければいけません。隙間が少しでもあると想定された場合は断熱性能が発揮されません。
グ ラスウールなどの繊維系断熱材は、水を吸収する性質があるので、防湿層(気密層)がきちんとしていないと湿気が中に入り、結露を起こして断熱性能が落ちま す。また、水を吸収し、濡れたままの状態になると、柱が腐ったり、カビが繁殖したりするので家の耐久性を損なうばかりではなく、住む人の健康にも悪影響を 及ぼしかねないのです。
そのため、適切な施工が必要です。ところが、グラスウールの施工は実際には難しいとされています。ずれ落ちたり、詰め込みすぎたりすることが少なくありません。
その理由としては、グラスウールの製品には横幅の寸法がいくつかあるのですが、それが柱と柱の間隔がこれに合わない場合、調節が難しいからです。
しっかりとした断熱は建物を長持ちさせ、節約にもつながるのですが、使用する断熱材の種類や施工方法によってチェックポイントが異なることに要注意です。売主や施工会社に確認をしてみましょう。
簡単にできるエアコン節約術!
では、すぐにできることとして、簡単にできるエアコンの節約術をご紹介いたします!
・こまめにエアコンの掃除を行う
ゴミが詰まると効率が落ち、無駄な電力を使ってしまいます。
・節約カーテンをする
断熱作用があるので冷たい(暖かい)空気が逃げづらくなります。
・室外機に「すだれ」や「ひさし」をつける
エアコンで冷たい(暖かい)空気の源を作っているのは室外機なので、室外機が日陰になると効率が上がります。
電気代節約のために小さなことですが、少しずつ努力するだけでも簡単に節約することが可能になります。