リフォーム、リノベーションを前提に中古マンション購入をお考えの方も多いと思いますが、気になるのが築年数。
契約前の中古マンションホームインスペクション(住宅診断)をご依頼頂く際も、やはり築年数を気にされる方は多いようです。
自分の希望するリフォーム、リノベーションが果たしてその物件でできるのか?もしできないなら、どのようにすれば可能になるのか?
リフォームは計画段階で細かいところまで配慮できているかどうかが、完成時の満足度を左右する大事なポイントです。
今回は、中古マンション検討中の方に向け、リフォームの計画を立てる前に知っておきたい設備や仕様を年代別にご紹介します。
1970年代、まずチェックすべきは耐震性
・まずは気になる耐震性
まずこの年代のもので一番知ってかなければならないのが、耐震性。
耐震基準は昭和56年6月に大きく変わり、今の新耐震基準と呼ばれるものになりました。
新耐震基準が施行される前の物件ですので、その後、耐震改修や補強工事などがなされているか?過去の地震で大きな被害がなかったか、確認しましょう。
・エアコンのスリーブ
エアコンのスリーブが通っていない、つまりエアコンがつけられない居室があるかもしれません。家族構成から部屋数を考えていたのに、納戸くらいしか使い道がない・・・なんてことにもなりかねません。
また、後から通せるけどバルコニーサッシの上の欄間にスリーブを通すことになるなど、意匠性を気にされる方は注意しておいたほうがいいかもしれません。
・直天井の注意点
直天井(スラブと呼ばれるコンクリートに仕上げ材を張ったもの)が多いので、自由に照明の移設ができません。自由に動かすために、間にスペースをつくり二重天井にした場合はその分、10cm程天井が低くなってしまいます。たかが10cmとはいえ、部屋の印象は変わりますので注意しておきましょう。
・給排水管が下階に埋まっているかも
排水管が下の階の天井裏をとおっているケースが多く見られます。
その場合、排水管の交換・移設には下の部屋の方にも協力して工事させてもらう必要がありますが、現実問題として協力をおねがいするのは難しいところ。実際には、自分の住戸内に新しく給水管を設置するケースが多いようです。
・スラブ厚はまだ薄い時代
まだこの時代のマンションではスラブ厚も13~15cm程。音の伝わりやすさには特に注意が必要です。
1980年代、リノベーションがしやすく
1980年代以降の物件では、リフォーム、リノベーションのしやすさは大きく変わります。
この頃から、断熱材が少しずつ普及し始めます。
また、それまで床下地も根太組と呼ばれる仕組みでしたが、置床・二重床が普及し始め、遮音性もアップします。
間取りでは、それまでの団地とよばれるような「真ん中にキッチン、バルコニー側に居室」というようなスタイルから、バルコニー側にリビングダイニングを置く間取りが増え始めました。
1990年代、居室は小さ目?とりあえず3L
3LDKの部屋数を確保するために、それぞれの居室が小さい物件がよく見られます。 60m2台で3LDKといった物件もあります。
生活スタイルにもよりますが、可能であれば居室を繋げる、居室を繋げて一部をウォークインクローゼットにする、などの間取り変更を検討してもいいかもしれません。
階高(※)も低く、2700~2800くらいが多かった時代です。
※ それぞれの階ごとの高さです。天井までの高さではありません。
2000年代、設備の進化進む
・配管が鉄管、銅管から樹脂管に
配管にこれまでの鉄管から樹脂管が使われるようになります。同様に給湯管では銅管に。
途中に継ぎ目がないので、水漏れの危険性が少ないというメリットがあります。
・ボイドスラブの普及
大空間をつくれるボイドスラブというコンクリートスラブが普及し始めました。小梁が出ないためお部屋うちはすっきりしますが、梁で囲まれた面積が大きくなるほど、振動が大きくなりますので音も響きやすくなる傾向にありますので、内見の際は要確認です。
いかがでしたでしょうか?
これまではあくまでも目安ですが、物件探し&リフォーム・リノベーション計画の際の参考になさってみてください。
お願いしているリフォーム会社さんがこれらのような物件特性を理解しているか?それを踏まえどのような対策を取っているか?必ず確認しましょう。
工事に利害関係のない第三者に見てもらうことで、安心に繋がりますので、不安がある方はぜひご相談ください。