さくら事務所では、住まいの買い方のご相談やホームインスペクション、内覧会立会いなどのサービスをご利用された方から、住まいに関する相談を永年でお受けしています。
これまでにさくら事務所のホームインスペクターや不動産コンサルタントが回答してきたご相談内容を集計し、「ご不安なこと」をランキングにしてみました。
【ご不安ごと 1位】 『気になっていることが不具合なのかが判断できず、不安』
ご相談例①
引っ越した新築マンションで窓に結露が発生して驚きました。ペアガラスは結露しないと聞いていたので何か不具合が起きていないか心配です。
(ホームインスペクターからの回答)
ペアガラスでも、加湿器や人の呼気などから発生する蒸気により湿度が上がり、冬場に結露するは珍しくありません。ただし、そこに雨漏りなどが加わって発生することもあるため、周辺の壁などにカビの黒ずみが発生しないか観察しておきましょう。
ご相談例②
中古一戸建てに引っ越したところ、風が強い日に家が揺れている気がします。何か欠陥が潜んでいるのではないかと不安になっています。
(ホームインスペクターからの回答)
実は、風などにより床や壁、柱などの接合部が少し動く(変形する)ことは設計時から考慮されています。それぞれの動きはほんのわずかでも、家のあちこちが同時に動けば揺れを感じるかもしれません。なお、構造に問題がないかご心配でしょうから、基礎や外壁にひび割れがいくつも発生していないか点検してみてください。
【ご不安ごと 2位】『不動産会社や施工会社に修繕を依頼していいのかどうかわからず、不安』
ご相談例①
新築一戸建てに住んで2か月ほど経ちましたが、廊下を歩くとある場所で床がきしみます。無償修繕を頼めるものなのかがわからず、売主に連絡するかどうか迷っています。
(不動産コンサルタントからの回答)
お住まいの契約書に添付された「アフターサービス規準書」に記載がある項目で、なお且つ保証期間内であれば無償で修繕してもらえます。多くの新築戸建てでは「室内 床のきしみ(床鳴り)」は引き渡しから2年間保証されていますので、ご自宅のアフターサービス規準書をご確認のうえ、売主の不動産会社に点検と修繕をご依頼なさってみてください。
ご相談例②
先日、新築マンションに引っ越したばかりですが、気づいたら廊下の床に大きなひっかき傷がついていました。売主の不動産会社にアフターサービスの修繕を依頼していいものでしょうか。
(不動産コンサルタントからの回答)
その傷は目立つものでしょうか?また、荷物の搬入前からあったものかはおわかりでしょうか?もし、目立つ傷なのに引っ越し前にあったかどうかはわからない場合は、引っ越し作業中に発生した傷かもしれません。その場合は売主ではなく、引っ越し業者に無償修繕を依頼なさってみてください。
【ご不安ごと 3位】『工事内容が適切なのかわからず、不安』
ご相談例①
中古戸建てに引っ越し、先日エアコンを取り付けましたが、取付業者が壁に配管用の穴を開けたところ、それにより筋かいのような部材が欠けてしまったのが見えました。このままで大丈夫でしょうか?
(ホームインスペクターからの回答)
木造戸建て住宅の壁に設置された筋かいは耐震性に必要な重要な部材で、一部でも欠けることで耐震性が下がる恐れがあります。もし欠けてしまった部材が筋かいであれば、現状の確認と補強の検討をご依頼されることをお勧めします。
ご相談例②
リビングとキッチンのリフォームを計画していてリフォーム会社と打ち合わせをしていますが、ちゃんとやりたいことが伝わっているのかがとても不安です。どうしたらいいでしょうか。
(ホームインスペクターからの回答)
打ち合わせのたびに、リフォーム会社にお願いしたことや先方がそれに対して回答したことを文書に記録し、双方で持ち合うようにしておくのがお勧めです。また、インテリアや部屋の形状などのイメージについて話し合うときには、自分のイメージに近い写真や間取りなどを準備してリフォーム会社に見せておくと、誤解されにくくなるのでお勧めです。
住まいは契約や引き渡しの前もご不安を感じがちですが、実は住み始めてからもご不安なこと、わからないことがたくさん出てきます。感じたご不安や疑問を不動産会社や施工会社に直接聞いてもいいのですが、当社にご相談された方にお聞きすると「こんなことも知らないのかと思われたら恥ずかしい」「どうせ聞いても“対応できない”と断られそう」と思い、まずは当社のアフターフォローをご利用された方が多いようです。
このように、住まいについて「本当のことを教えてほしい」「誰に相談していいかがわからない」という方はたくさんいらっしゃるはず。
こんなときは、第三者として相談に乗ってくれるホームインスペクターや不動産コンサルタントをお気軽にご活用ください。「一般的にはどうなのか」「よくあることなのか、珍しいことなのか」について情報をご提供し、どのように判断すべきなのかを測るための「ものさし」としてアドバイスいたします。
アフターフォローについて詳しくは
https://www.sakurajimusyo.com/expert/sakura-after.php