今や自宅でインターネットを利用するのは当たり前で、パソコンだけでなくスマホやタブレットなど、あらゆる端末を利用して楽しむことが可能です。
家庭ごとにネット環境は異なりますが、いずれにせよWi-Fiを整備することは快適なネットライフを送るうえでポイントのひとつになるでしょう。
しかし自宅のWi-Fiが2階まで届かないケースなどはよくあることで、とくに新築するときには後から困らないためにも快適なインターネット環境を構築しておきたいところです。
今回は、戸建て住宅を新築するときのWi-Fi環境で注意しておきたいポイントや、また建てた後に困った場合のおすすめの方法などをご紹介したいと思います。
スマホがあるからWi-Fiは必要ない?
スマホがあれば、SNSや動画視聴などなんでも便利に利用することが可能です。
では、スマホがあれば自宅にWi-Fi環境は必要ないでしょうか?
この点は、Wi-Fi環境が整っているほうがメリットは多く、またストレスを大幅に減らせることからも必要性は高いといえます。
とくに、スマホはデータ通信量が増えると通信料が増えたり、また速度制限がかかったりしますが、Wi-Fiを利用すれば制限はありません。
つまり毎月のデータ量を気にしながらスマホを利用することがストレスから解放され、気持ちよくインターネットを楽しめる環境を構築できるわけです。
またWi-Fiを導入することで、場合によっては大幅な通信費用の節約効果も期待できます。
以上のように、スマホがあればよいと考えている人にとってもWi-Fiを導入するほうが快適性の高い環境づくりには有利といえるでしょう。
後から有線LAN工事、外壁に穴を開けるハメにならないために
自宅のインターネット環境を整備するなら、新築時に構築しておくことをおすすめいたします。
というのも、後から導入するとたいへんな工事がともなう場合があるためです。
とくに自宅内に有線LAN構築しようとすると、配線工事も必要になります。
SNSやメールだけといった使い方であれば無線LANでも十分です。
しかし、オンラインゲームや株のデイトレードを目的としているのであれば、通信の確実性が高い有線LANのほうが適しているでしょう。
光回線の引き込み工事について
まず光回線の引き込みには工事が必要になります。 そのときに、光ケーブルを電信柱から建物内に引き込みますが、どのようなルートを利用するか検討しなくてはいけません。
壁に穴を開けて引き込むか、あるいは電話線の配管やエアコンのダクトなどを利用することも可能です。
もし外壁に穴を開けて引き込む場合は、耐力壁に注意する必要があります。
耐力壁とは、地震の揺れで建物が倒れないように支えてくれる、強化された壁のことです。
もし、耐力壁に穴を開けてしまうと耐震性を損ない地震発生時には家族の安全を脅かすこともあるのです。
光回線の引き込み工事の前に、穴を開けても問題のない位置を図面でチェックしておくことが重要になります。
宅内LAN配線工事について
宅内LAN配線工事にはいくつかの方法があります。
コンセントから配線できるよう、すでに壁内に配管が準備されている場合があります。
このケースでは、配管にLANケーブルを通すことで各部屋に配線できるため、比較的簡単です。
配管がない場合は、室内の壁に沿うようにモールなどのカバーを利用して配線することもできます。
また、外壁から配線する方法もありますが、そのときには外壁に穴を開けなくてはいけないケースもあるため、穴あけの位置には配慮が必要になります。
Wi-Fiルーターを設置するのにおすすめの場所
Wi-Fi環境を構築するうえで、ポイントになるのはルーターの設置場所です。
というのもWi-Fiの電波は、距離が遠くなるほど弱くなったり、また障害物があると電波が遮られたりするなど、さまざまな弱点があるためです。
ルーターは、固定電話のある1Fのリビングに設置することが多くのケースですが、場合によっては自宅内で電波が届かないところも生じてしまうでしょう。
それでは、Wi-Fiルーターを設置するときのおすすめの場所をいくつかご紹介いたします。
部屋の中央付近
Wi-Fiは障害物があると電波は届きにくくなります。
部屋の中央付近に配置し、障害物ができるだけない状態だと、周囲360度に向けて電波が広がるため、遠くまでつながりやすくなります。
また、よく利用するパソコンやスマホとの距離を近く、そして間に障害物が少なくなるように配置するとよいでしょう。
室内の高い位置
Wi-Fiの電波は、ルーターを中心として球体状に広がるようになっています。
したがって、できるだけ建物の中心付近に配置することで全体を網羅しやすくなるのです。
ただし床置きした場合は、電波が床面に反射して速度低下を招くことがあります。
またアンテナが付いているタイプのWi-Fiルーターであれば、向きを調整することで最適な電波環境をつくることも可能です。
使用頻度の多いフロア
パソコンやスマホをよく使用するフロアにWi-Fiルーターを設置すると、距離が近くなり、また障害物も避けやすくなります。
難しい場合は、中継機を利用し電波が届くよう改善することも可能です。
もし建ててから気づいた場合は
新築時に快適なインターネット環境を構築できなかった場合、後から整備して安定化を図るには労力とテクニックが必要になります。また種類も多く難しい用語で混乱するなど、苦手に感じる人も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめするのは、比較的簡単に快適なインターネット環境を構築できる「メッシュネットワークWi-Fiシステム」です。「メッシュネットワークWi-Fiシステム」とは、1台のルーターだけでなく、複数の拡張ポイントと組みあわせて電波の安定化を図れるというものです。
従来のWi-Fi環境といえば、1台のルーターを経由することでパソコンやスマホなどの通信を行います。しかもルーターからの距離が遠くなるほど電波は弱くなり、場合によっては届かないところも生じてしまいます。
ところがの「メッシュネットワークWi-Fiシステム」は、複数の拡張ポイントを任意に配置できることから、どこにいても近くに拡張ポイントがある状況をつくれるのです。拡張ポイントを配置するだけで強い電波が届くようになり、またどこに居ても最も電波状態のよい拡張ポイントに接続してくれるため、常に安定した快適な通信が可能になります。
また設定が非常に簡単なこともうれしい機能です。
スマホのアプリを利用し、メインのWi-Fiポイントとその他複数の拡張ポイントがすぐにセットアップできるうえ、各ポイントの速度まで測定できます。とくに家の中が広い場合や、間仕切り壁が多く障害物になりやすい場合などは設置するとメリットが多いシステムになるでしょう。
マンションのインターネット環境も重要
新築のマンションは分譲会社によってサービス・プロバイダが指定されていることが多く、100戸以上の規模のマンション管理組合の場合、確実に管理組合一括でインターネットサービス・プロバイダに加入しているケースがほとんど。
現在はリモートワークの普及もあって、回線スピードが遅いマンションの場合は、代替手段(テザリングやWi-Fiを個別に導入など)で仕事を進めているケースも多い。
今後は5Gの普及により、さらに大容量データのやり取りが増加する。5Gに関してはタワーマンションではつながりにくい可能性がすでに指摘されているなど、対策を講じることが求められている。
詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
住宅を新築するときには、どのようなインターネット環境を構築するのかしっかりと検討することが重要です。
とくに有線LANは、後から導入しようとすると面倒な工事がともなうためできるだけ新築時に済ませておくとよいでしょう。少なくとも配管を入れておくだけでずいぶんと手間は省けます。
またWi-Fi環境を構築するときも、特徴を理解してルーターの位置などを工夫してみるとより快適な電波環境をつくることが可能になります。これからWi-Fi環境を導入するのであれば、「メッシュネットワークWi-Fiシステム」を検討してもみるのもよいかもしれません。
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