先ずは敵を知る!シロアリ駆除は今の時期がベスト

  • Update: 2018-03-04
先ずは敵を知る!シロアリ駆除は今の時期がベスト

ゴールデンウィーク前、一気に暖かくなる頃に毎年お問い合わせを頂くのが「シロアリ」。「急に大量の羽蟻が発生して・・・」なんて声が寄せられます。

2013年『シロアリ被害実態調査報告書』によれば、国内の木造住宅の5軒に1軒は、床下にシロアリ被害があると言われています。

床下といえば、基礎や土台など建物の耐久性・耐震性に影響を及ぼす箇所であり、ホームインスペクション(住宅診断)でも重要なチェックポイント。こちらは、実際に床下でシロアリの被害に遭い床が抜けてしまった、というケースです。床下は、普段の生活では目が届かないので、気がついたら頃には被害が大きくなっていた、なんてことも起こり得るのです。

床下のシロアリ被害

そこで今回は、床下に潜む脅威、シロアリの対策(防蟻・駆除)についてホームインスペクター(住宅診断士)が解説します。

2月、3月がシロアリ点検・駆除におすすめな理由

シロアリにも多数種類がいますが、日本国内で最も多く分布しているのは「ヤマトシロアリ」。湿気の多い場所を好むため、湿った木材や土の中に生息します。

ヤマトシロアリが活発に活動するのは12~33℃。冬は冬眠こそしないものの、6℃以下になるとその動きは鈍くなります。

シロアリ

ちょうど2~3月の今の時期は、冬の寒さから解放されてシロアリが動き始める頃なので、点検・駆除・予防をするのに最適な時期です。もしシロアリがいた場合、この時期に駆除ができないと、暖かくなるに向け被害が一気に拡大するのです。

シロアリは床下の湿気が大好き

新築時には防蟻(シロアリ)処理はされていることが多いのですが、一般的にシロアリ被害に対する保証は5年間です。もちろん保証期間が切れてすぐに被害が出るというわけではありませんが、定期的な点検が必要になります。

床下の環境(湿気)や屋根や外壁からの漏水等が原因で、比較的早い時期から被害が出るケースも。下の写真は床下の木材の水分量を測っている様子。左側に上下に走っているのはシロアリの道、蟻道(ぎどう)です。木材の含水率では19.1%とやはり高めの数字を表しています。

床下の湿気がシロアリ被害を招く土台や柱など主要な構造部材に被害が及ぶと耐震性も低下し、最悪の場合は倒壊の危険もあります。

これまで多くの物件でリフォームの相談やホームインスペクションを行ってきた経験からの印象として、木造住宅においては定期的な防蟻処理の有無により、10年~20年以上、建物の耐用年数が違っていると感じます。

また、大規模なリフォームを行う際の費用も、構造材の腐食に対する補修費用は定期的な防蟻処理費用の数倍かかります。

一般的に「シロアリは発見してからでは手遅れ」とも云われていますので、予防の意味でも年に1回の定期点検、及び必要に応じての防蟻処理をおすすめします。