給湯器納期遅れが回復した後は、引渡ラッシュで思わぬ損をする可能性も!トラブル回避に役立つチェック事項をご紹介

  • Update: 2021-10-28
給湯器納期遅れが回復した後は、引渡ラッシュで思わぬ損をする可能性も!トラブル回避に役立つチェック事項をご紹介

住宅設備機器の生産拠点となっているベトナムが長期ロックダウンをしていた経緯から、給湯器の納期遅れ・欠品がニュースなどでも大きな話題になっています。それもそのはず、給湯器が欠品で取り付けられないとなると、故障で取り替えが必要になった場合やリフォームにも対応ができないため、どうすることもできずにしばらくお湯の出ない生活をしなくてはいけません。朝晩めっきり冷えてきたこの季節に温かいお風呂に入れないのは一大事です。また、新築中の場合は引渡しができなくなるという大きな問題に直面。引っ越し前の家の賃貸借契約の期間や、翌年度の子どもの幼稚園等の手続き、ひいては住宅ローン減税の開始が遅れるなどの影響が考えられます。

ところが、ロックダウンはすでに解除されており、生産体制が整いつつあるため、11月頃に納期遅れが回復する目処が立ってきました。ほっと一安心ではあるのですが、しかし、供給が再開されるとなると代わりに新たな問題が起きることが考えられます。

給湯器納期回復後に考えられる影響

  1. 受注が殺到し一時的に在庫が品薄になり、納期にも影響がでてくることが考えられます。少なくなった在庫は、メーカーや卸売会社によって優先順位をつけられることが往々にしてあるので、場合によっては入荷待ち期間が長くなってしまう可能性があります。また、在庫僅少となると故障時であっても希望通りの納期・製品であるとは限らないため、留意しておくべきでしょう。
  2. もう一つの問題点は、一斉に在庫が行き渡り、取り付けが完了すると引渡しラッシュが起こります。引渡しの際は現場監督がしっかりと建物や設備の保証等の説明をする必要がありますが、立て込んでくると説明不足になることが繁忙期によく見受けられます。アフターサービス保証の期間や対応範囲が施主様に伝わらないと、万が一不具合や故障が起きた場合、本来は無償で受けられる工事であるにもかかわらず、施主様が自費で支払ってしまい損をする可能性が高いので、非常に注意が必要になってくるのです。

そこで、引渡しラッシュによる説明不備で損をすることがないよう、引渡し時のチェック事項をまとめました。

給湯器が入ってようやく引渡し!特に注意していただきたい内容とは?

  • アフターサービス保証の範囲や期間の説明を受けたか?
    →前述の通り、無償期間に自腹で対応してしまうことがないようしっかり確認しましょう。
  • 各設備機器の基本的な作動状況の説明は受けたか?
    ガスコンロ、レンジフード、水栓のフィルター、食洗機、給湯器、洗面台、換気扇など
  • 引渡し後の定期巡回のタイミングの説明を受けたか?
  • 不具合が発生したときの相談窓口は確認できたか?
  • 引渡し時に直っていない不具合や傷、汚れは、いつまでに直してもらえるか書面で提示してもらったか?

しっかり説明を受けることで、トラブルを未然に防ぐ

とくに初めて家を建てる方は、説明内容に問題がないか、その場で判断するのは難しいかと思われます。後々困ったことが発生しないよう、ぜひこのチェック事項を参考になさってください。

さくら事務所では、「新築一戸建てホームインスペクション・内覧会立会い」サービスにおいて、建物に精通したホームインスペクターが客観的な立場から、また専門家の見地から、ご契約物件を調査しております。また、内覧会のお立ち会いで、前述の引渡し時のチェックも行なっておりますので、ご多忙な方やしっかり確認できるか不安な方はぜひお問い合わせください。