【驚愕】新築住宅のほとんどに欠陥がある!最新の傾向と今からできる対策とは

  • Update: 2022-12-12
【驚愕】新築住宅のほとんどに欠陥がある!最新の傾向と今からできる対策とは

「新築住宅に欠陥はない」と考える人もいるかもしれません。しかし、新築の住宅診断傾向を見ると、性能に影響を及ぼす重大な欠陥が増加していることがわかります。安心して暮らせる住まいを手に入れるためには、住宅の状態を確認しておくことが大切です。

本記事では、新築住宅に欠陥が発生する理由や具体例を紹介します。引渡し前でも行える欠陥対策も紹介しているので、併せて参考にしてください。

なお、ここでいう欠陥とは、性能を損ねる可能性がある不具合がある状態を指しますが、その不具合は故意ではなく、単純にミスや見落としであることがほとんどです。引渡し前に気づいて直せば、きちんとリカバリーできるものです。

新築住宅における欠陥、最新の傾向

まずは、新築住宅における欠陥の発生状況をまとめたグラフをご確認ください。

グラフをご覧いただくとわかるように、新築一戸建てにおける欠陥の発生は、ここ5年間で増加傾向にあります。なかでも窓などの開口部では約5割、基礎で約3割、外壁では約2割の住宅で不具合が見られるほど深刻な状況です。

なお住宅の性能に直結する不具合は、引き渡しの前の段階で気付いたとしても修復に時間を要するため、工事期間中から欠陥の有無を確認しておくことが大切です。

新築住宅に欠陥が発生する理由とは?

新築住宅に欠陥が発生する理由は、社会的な課題が影響していると考えられます。例えば、新型コロナウイルスを理由に人材不足が起きていたり、ウッドショックをはじめとする輸出遅延によって資材の搬入に影響が生じていたりする現場もあります。

その結果、工期や引き渡しなどのスケジュールが大幅に乱れて、現場監督が抱える業務が増えることも欠陥が起きやすい理由の一つです。このようにさまざまな要因が絡むことで、新築住宅の欠陥が増加していると考えられます。

新築住宅の欠陥とはどの程度のもの?具体例を紹介

新築住宅で見られる欠陥とは、どの程度の不具合が見られるのでしょうか?ここでは、具体例をチェックしてみましょう。

◆基礎部分でのトラブル

基礎部分にひび割れが生じていたり、金具が不足していたりするケースがあります。構造部分での欠陥は住宅の安全性に直結する場合もあるため、事前に見つけておかなければいけません。工事中に見つけておけば、スムーズに修繕してもらえます。

◆防水でのトラブル

住宅の壁には水に強い防水紙が施工されており、室内に雨が入らない構造になっています。しかし防水紙が破れていたり、隙間が開いていたりすることで雨漏りしやすくなります。

なお、雨漏りしやすい住宅は木材を腐食させる原因にもなるため、事前に修繕箇所を見つけておく必要があります。

◆断熱材によるトラブル

断熱材が不足していると室内の温度を一定に保てず、快適な生活を送れません。室内外で気温差が生じるため、窓や壁などに水滴ができやすくなります。すると、カビが発生する原因になり、健康への影響が懸念されます。また、シロアリの発生リスクも高まるため、しっかりと確認しておきましょう。

欠陥を防ぐためにできること

新築住宅でも起こりうる欠陥は、どのように防げるのでしょうか?ここからは、欠陥を事前に見つける方法を紹介します。

社内検査のタイミングを確認しておく

新築住宅の欠陥を見つけるためには、社内検査のタイミングがいつなのかを事前に確認しておくことが大切です。工事中の検査では、「配筋」「型枠」「構造金物」「防水」「断熱」の5つのポイントは必ず検査してもらうようにしましょう。

特に、住宅の性能に直結する部分は、工事中に見つけることで早く修繕してもらえます。引き渡し前の検査で見つけることも可能ですが、修繕に時間を要するため、スケジュールに大幅な遅れが生じる可能性があります。

なお、検査結果について報告書がもらえるかどうかも併せて確認しておきましょう。検査を実施した際に使用するチェックリストを確認するだけでも問題ありません。自分の目でしっかり確認しておくことで、疑問点を解消できます。

【おすすめ】ホームインスペクション(住宅診断)を活用する!

新築住宅を確実にチェックしておきたい場合は、ホームインスペクションを活用しましょう。ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家が住まいを守るために行うアドバイス業務のこと。

例えば、施工会社の検査では心配、社内検査を実施してもらっても「報告書の内容がわからない」「説明を聞いても不安が解消されない」といった場合に、第三者からのアドバイスを行います。ホームインスペクションを活用すれば専門的な内容も理解しやすいように説明してくれるので、不安を解消しやすいでしょう。

また、より安心した暮らしを送るためには、工事期間中からホームインスペクションを活用するのがおすすめです。施工段階から利用しておけば、欠陥にいち早く気付けます。