失敗しない家づくりのためのコミュニケーシ ョン7箇条

  • Update: 2023-07-25
失敗しない家づくりのためのコミュニケーシ ョン7箇条

昨今、施工不良に関するニュースが世間をざわつかせていますが、当社に寄せられる施工不良に関するトラブルのほとんどが、施工業者と施主、不動産会社と施主、そして住まわれる方々の間での「コミュニケーションロス」に起因しています。

そこで、今回様々なトラブルケースを経験してきたホームインスペクター(住宅診断士)が、一般の方でもすぐに実践できる、意外とどこでも語られていない、コミュニケーション術についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください!

  1. 言った言わないを避けろ

    トラブルの大半が「言った言わない」。口頭のやり取りは後でメールやLINEで確認し、文章に残しましょう。誰(営業、設計、インテリアプランナー、現場監督など)と、どんな打ち合わせをしたか、それぞれと打ち合わせた記録を残しておくとなお良しです。

  2. 配慮はしても遠慮はするな

    少しでも気になることは必ず質問しましょう。ただし、あなたがお施主様や買主様だからと高圧的に効いたり、詰めるような言い方はNG。
    住宅メーカーや施工会社さんは家づくりプロジェクトの大切なチームメンバーです。一定の配慮はしましょう。ただ、ここで気を付けなくてはいけないのが、打ち合わせや現地調査の回数制限があったり、有料の場合があります。どこまでが無料範囲か、打ち合わせの条件はあるかなどを前もって確認しておきましょう。

  3. 図面に始まり図面に終わる

    工事が始まると図面に沿って作られます。間取りだけではなく、使う材料、その色まで図面に記載されています。打ち合わせ内容が図面に反映されているか、営業・設計担当者と最終チェックをしましょう。

  4. 引渡しではなく竣工検査が完成日

    引き渡し1~2週間前に行う竣工検査(施主検査、内覧会)の日にすべて完成していることが当たり前。お施主様・買主様と現場監督との共通認識のもと、工事を進めてもらいましょう。

  5. トラブルはあるものだと思え
    家づくりは数千万円で何十名も関わる一大プロジェクト。すべてが思い通りに進むことはありません。トラブルがあることはあたり前だと思っておきましょう。
    そのトラブルを乗り越えられるかは、お施主様・買主様と住宅メーカー・施工会社との信頼関係が肝心です。また、任せきりではなく、当事者としての意識を持つことが大切です。
  6. 住む人同士の意見を統一せよ

    お施主様・買主様のご家族や一緒に住む方同士での意見はすり合わせましょう。誰かが一人の想いだけで何かを進めてしまうことはNG。また、営業・設計・現場監督に家族がバラバラに連絡をすることも原則NG、営業や設計、現場監督が困ってしまいます。

  7. 引渡しがスタート

    引渡しはゴールではなくスタートです。引渡しから、みなさんが思い描いた理想の暮らしに向かって日常生活がスタートします。引渡し後も住宅メーカー・施工会社に相談できる関係をつくりましょう。また、一生相談できる住宅メーカーを選ぶことが大切です。