急に温度が上がった日に見かけるのが、羽蟻の群れです。
この時期、大量の羽蟻が飛んでいるのを見て、シロアリの存在に気付くケースも多く聞かれます。
羽蟻は見た目は黒いので黒蟻かと思うかもしれません。
ですが、体が寸胴体型だったり、羽の長さが全て同じの場合は、シロアリの可能性が高いです。
シロアリを放置しているといつの間にか大事な住まいに大きな被害を与えてしまいます。
今回は、ホームインスペクター(住宅診断士)がシロアリが木造住宅に及ぼす被害とその原因について解説します。
シロアリの被害とその発生原因
○ シロアリ被害とは
シロアリは主に木材を食害します。木造住宅の場合、柱や梁、土台などの構造部分を食害して、
建物の耐久性を低下させます。
最悪、床が抜けてしまったり、暴風や地震に耐えられなくなることもあります。
○ シロアリが発生する原因
ヤマトシロアリやイエシロアリは、暗い場所にある水気のある木材を好みます。雨漏りや設備漏水、床下で異常に湿気がある場合には要注意です。濡れた木材があれば集まって来易くなります。雨漏りの二次被害としてシロアリ被害に繋がる、なんてケースもよくあります。
こちらはリフォーム工事中に見つかった、壁の中のシロアリ被害。
外壁からの漏水が原因で腐ってしまった梁を、シロアリが食べ尽くしてしまっています。
○ 駆除・予防方法
見える部分の駆除は素人でもできますが、見えないところもありますので、専門の業者に頼んで駆除してもらいましょう。
また5年位ごとにシロアリ対策を施すことが多いです。処理後の保証もあれば安心です。
また駆除や防蟻処理は薬剤を使用しますので、健康面に影響がないか事前に確認をしておきましょう。
○ 駆除や予防の依頼先
行政庁によっては紹介や斡旋しているところがあります。 まずは最寄りの市町村区役所に相談されてみてはいかがでしょうか。
また、費用以外に実績や保証内容も数社比較されることをお勧めします。
知らない間に建物の劣化を進行させないよう、日頃からの点検することをおすすめします。