建設業界の人手不足!新築一戸建て工事にこんな影響

  • Update: 2017-12-19
建設業界の人手不足!新築一戸建て工事にこんな影響

慢性的な人手不足といわれる建設業界ですが、ここにきて東日本大震災の復興、東京オリンピック、首都圏で進む再開発工事などの影響で状況は深刻化しています。

このようなときに、大きく影響を受けるのが建売住宅や注文住宅などの一戸建て住宅。公共事業やビル、マンションなどの大規模な工事に人手を取られ、比較的規模の小さい個人住宅の工事が大きなしわ寄せを受けるのです。

その影響は、施工不良、手抜き工事、突貫工事といったかたちで、工事の品質に顕著に表れます。

加えて今の時期は年内・年度内の引渡しに向け工事現場があわただしくなります。

「扉の開き勝手が逆!」「排水管が通らないので、天井を一部下げさせてほしいと言われた。」なんてケースも。工事中に思わぬ事態に遭遇して、第三者現場チェックサービス「新築工事チェック」を依頼される方もいらっしゃいます。

今回は、新築一戸建て工事中に発覚するトラブルをホームインスペクター(住宅診断士)がご紹介します。

基礎のコンクリートのジャンカ(豆板)

コンクリートのじゃんか
コンクリートの中のセメントが、砂利や砕石のまわりに十分行き渡らなかったときに起きるものです。コンクリートそのものの強度が弱くなってしまう上、中に入っている鉄筋が錆びやすくなり、将来的に更なる強度低下を招きます。

筋交いを留める金物のビス不足

新築一戸建て工事中に発覚した不具合

地震などで建物が傾くのを防ぐ「筋交い」。ところが、所定の本数のビスが入っていないなど、きちんと固定されていないことも。中には、筋交いそのものが入れ忘れられていたと言うケースもありました。これらは構造図面と照らし合わせて現場をチェックしないと気が付きません。

施工忘れ?断熱材の欠損

新築一戸建て工事中に発覚した不具合 工事中、ここに足場を掛けていたと思われる場所。断熱材を後から入れようとして、忘れられてしまったのでしょう・・・。隙間から熱が出入りし、本来の断熱効果が発揮できず温熱環境・光熱費に影響も。さらには壁の内部で結露を生じ、カビが生えてしまうなどといった事態も引き起こしかねません。

これは気がつくの難しい・・・鉄筋の補強不足

新築一戸建て工事中に発覚した不具合

基礎の角には大きな力がかかりやすいので、補強の鉄筋が必要ですが、補強がされていません。こちらも構造図面と照らし合わせてのチェックが必要です。

基礎の配管にすき間が!シロアリの侵入口に?

新築工事現場で発覚した不具合

そもそも床下なので1階の床を張られれば目に留まりにくい上に、雨が入ってくる心配もなさそうなところなので、目についても気に留めない方が多いと思います。ですが、ここからは虫が入ってくる可能性があり、最悪の場合はシロアリが侵入することもあり得ます。

工事中に不具合や施工不良が発覚するのは怖いものですが、まだ是正の間に合うタイミングで見つかったという意味では、ラッキーだったのかもしれません。大事なのは不具合があったとき、施工会社に適切に伝えられるか?施工会社に適切な是正をしてもらえるのか?ということです。

自身でのチェックだけではちょっと心配、忙しくてそんなにしょっちゅう現場に足を運べない、という方はホームインスペクター(住宅診断士)など第三者に見てもらうのもいいでしょう。