新築工事どこに頼む?ハウスメーカー、工務店

  • Update: 2020-11-06
新築工事どこに頼む?ハウスメーカー、工務店

まちを歩けば、今日も建築現場を見ることができます。家を買おう、新築住宅を建てようと考えている人にとっては、どこの施工会社が建てているか気になるところです。
ハウスメーカーと工務店はどんなところが違うのか、どんな点に気を付けて依頼する施工会社を決めているか、こうした点も気になります。依頼するハウスメーカーや工務店の選び方について考えてみましょう。

「新築工事中ホームインスペクション(第三者検査)のポイント」についても別記事でまとめていますので、是非ご参照ください
【欠陥住宅を防ぐ新築工事のチェックポイント】

新築を建てたい!しかし、どこのハウスメーカー・工務店に頼めばいいの?

頭金も貯まって、いい土地も見つかった。さあ、新築を建てよう!と思った時、どこに頼むべきでしょうか。知名度でいえば、全国規模や広域のエリアでブランドを展開しているハウスメーカーです。
一方、地元密着で何年もやっている工務店も魅力を感じます。この問題は新築を建てようとする人の多くが感じる悩みです。ここではどうしてそのような悩みが発生するのか、考えていきます。

詳細な金額は出してくれない

ハウスメーカーであれば、自社のサイトに30坪の標準仕様で1,000万円から、といった情報が載っていることもあります。工務店でも1坪あたりいくら、といった目安があるもの。ですが、これらはあくまで目安・指標に過ぎません。自分の建てたい住宅は詳細な見積もりをしないと金額が確定しないのです。

出来上がるまで品質がわかりにくい

建物というのは実際に出来上がるまで品質や使いやすさはわからないものです。モデルルームやオープンハウスも参考にはなります。最近ではVR(ヴァーチャルリアリティ)で完成物件を見せてくれることも。たとえこれらが自分の建てたい家とうりふたつであっても、色が少し違うだけで見た目は変わってしまいます。このように、完成して住み始めないとその物件のよしあしが判定できないのです。

そもそもハウスメーカー、工務店の違いは

ハウスメーカーと工務店にはどのような違いがあるのでしょうか。実はその違いに明確な基準はありません。
全国展開や都道府県をまたぐようなエリアで広く家を建てているのが、ハウスメーカー、市町村クラスの比較的狭いエリアで活動しているのが工務店といったところ。だた、ハウスメーカーでも地場の工務店から発展したような会社は、今でも○○工務店と名乗っているケースもあるのです。
ここではハウスメーカーと工務店の違いについてお話しします。

規格品の多さ

今や規格品はハウスメーカー・工務店問わず使用しています。そのほうが施工誤差も少なく、何よりコストダウンにつながるからです。ハウスメーカーはこの規格品の利用が徹底しています。
プレハブ工法や鉄骨造の住宅では部屋を工場で生産し、それを現場で組み上げることもあるくらいです。木造在来工法のハウスメーカーでも工場生産の割合は高まっています。
一方の工務店は規格品も利用するものの、ハウスメーカーよりも自由度が高めです。ここに押入れが欲しい、階段はメーター尺にしたい、といった個別的な希望にも対応できます。

価格面の違い

価格については、ハウスメーカー同士でも考え方がかなり異なります。
ひとつはいい材料を使い、宣伝もどんどん流す戦略です。高級なハウスメーカーはこうした手法になります。
もうひとつは徹底的にコストカットを行い、年収がそれほど多くない人方でも手の届く家を建てる戦略です。パワービルダーと呼ばれるハウスメーカーのやり方になります。
工務店は宣伝費にはそれほどお金をかけません。その代わり、大量仕入れや大量生産ではハウスメーカーに分があります。価格面ではハウスメーカーと工務店というカテゴリーだけで優劣をつけることは難しいことなのです。

品質は千差万別

品質についてもクレームの少ないハウスメーカーもあれば、口コミサイトで酷評されているメーカーもあります。一方の工務店も丁寧な仕事をするところも多くあります。
ただ、中には施主とトラブルになる工務店があるのも事実です。建設業界は小さなものを含めると施工不良やミスが発生しやすい業界といえます。
工業製品ではないため、どうしても誤差や不良、ミスが発生するからです。品質はハウスメーカーや工務店によって千差万別になっています。

自分にあったハウスメーカー、工務店を選ぶには?

価格や品質、どれをとっても大手だから安心、規模が小さいからダメというわけではありません。ただ、これではどのハウスメーカーや工務店を選んでよいか見当がつきません。
こうした場合は、自分や家族が何を重視するかを考えてみましょう。価格を重視するなら、徹底した規格化でリーズナブルに新築住宅が手に入るハウスメーカーや工務店が良いと思います。
大手メーカーへの信頼や安心感を重視するなら、値段は張っても大手ハウスメーカーを選ぶと良いでしょう。
間取りや設備にこだわるなら設計の自由度の高い工務店をおすすめします。
ただ、それでもどこに頼むか決めきれないことも。そうした場合には次のサービスも参考になります。

依頼先に迷ったときは工事品質スカウターを

契約前にメーカーごとの傾向を把握するためにはどうしたらよいでしょうか。口コミや評価サイトは玉石混交でどれが正しい情報かわかりません。
実際にハウスメーカーや工務店を客観的に評価したデータは、ほとんどないのが現状です。
そんな中、さくら事務所には工事品質スカウターがあります。
これは長年インスペクションを実施し蓄積された工事チェックのデータを基に、ハウスメーカーや工務店の実力を数値化したもので、5つの項目を表示したレーダーチャートがメインです。それぞれの項目のさらに細かい分析も載っています。
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