マンション内覧会に同行は必要?利用メリットや自身だけで行う際のポイントも解説

  • Update: 2023-11-27
マンション内覧会に同行は必要?利用メリットや自身だけで行う際のポイントも解説

「マンションの内覧会には、専門家の同行が必要なのか」と疑問に感じている人もいるでしょう。本記事ではマンション内覧会に住宅の専門家であるホームインスペクター(住宅診断士)を同行してもらうメリットや、自分たちだけでマンションの内覧会に行く際のポイントを詳しく解説します。マンションの内覧会を控え、ホームインスペクターの同行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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マンション内覧会同行の必要性とそのメリット

ここではマンションの内覧会にホームインスペクターが同行する必要性やメリットについて、同行サービスの内容とともに紹介します。

マンション内覧会同行を検討するにあたっては、ホームインスペクターに同行してもらうことで、どのようなサービスが受けられるのか、メリットは何か、などを理解したうえでサービスの利用を検討しましょう。

ここではマンションの内覧会にホームインスペクターを同行する必要性やメリットについて、同行サービスの内容とともに紹介します。
マンション内覧会同行を検討するにあたっては、ホームインスペクターに同行してもらうことで、どのようなサービスが受けられるのか、メリットは何か、などを理解したうえでサービスの利用を検討しましょう。

マンション内覧会同行とは?

まずはマンション内覧会同行とは、どのようなサービスなのかを確認しましょう。

マンション内覧会同行とは、新築マンションの内覧会(お披露目会)に、ホームインスペクターが同行し、中立的な第三者の立場で物件をチェックするサービスのことを指します。ホームインスペクターが同行することで、業者側の対応もよりていねいになることが期待できるでしょう。

ホームインスペクションは、専門的な目線でインスペクション会社が独自のノウハウをもとに作成したチェックリストを活用して、入居後に発生しうるトラブルを未然に防ぐことを目的としています。

マンション内覧会への専門家の同行は必ずしも必要ではない

マンションの内覧会に住宅の専門家であるホームインスペクターが同行することは、詳細な施工状況のチェックや客観的なアドバイスを得るために有用です。しかし、必ず同行しなければいけないわけではありません。

専門家が同行しない場合でも、自分自身で物件の状態をチェックすることは可能です。ただし、不具合かどうかを取りこぼしなく適切に判断するためには、情報収集や専門的な知識を身につけなければなりません。そのためには相応の時間が必要でしょう。ホームインスペクターの同行は、5万円(物件価格3,300万円の場合わずか0.15%)程度で利用できます。準備に時間がとれない人や、自身の目で不具合を見つける自信がない人、極力不具合が無い状態で安心して入居したい人におすすめです。

マンション内覧会同行のメリット

マンション内覧会にホームインスペクターが同行することで得られるメリットは主に以下の4つです。

  • 安心して引き渡しを受けられる
  • 売主側の主張が正しいか、判断が受けられる
  • 補修個所・改善点について売主に指摘してもらうことができる
  • 買い手に有益な報告・アドバイスを受けることができる

まずホームインスペクターが同行することで、詳細な施工状態のチェックや客観的なアドバイスが得られます。結果、購入した物件に安心して入居できます。

また、不具合が発覚した際には売主側の主張が正しいか、ホームインスペクターが判断してくれます。補修個所・改善点について売主に指摘してもらうことも可能です。

さらにホームインスペクターの知識・経験に基づく、買い手に有益な報告・アドバイスを受けられます。

内覧会同行サービスの料金相場

ここからは内覧会同行サービスの料金相場を具体的にみていきます。各社でマンション内覧会同行サービス内容は異なります。サービスの料金とオプションの有無や追加料金の内容を比較して、自分に最も必要なサービスを提供している会社を選び、マンション内覧会を迎えましょう。

料金相場は5万円程度

前述の通り内覧会同行サービスは、マンションを購入する際に、専門家の力を借りて「その家で安心して快適に暮らせる環境」を手に入れられます。

マンション内覧会同行の各社の料金体系(基本サービス)は、以下です。

会社名

基本料金

サービス概要

さくら事務所

49,500円(税込

基本コース(延べ床面積100㎡以下)

外周り、室内、床下、天井裏・屋根裏、設備の調査。

報告シート付

新築マンション資産性レポート:32,780円(税込)、マンション管理インスペクション:33,000円(税込)、災害リスクカルテ:10,780円(税込)などの多彩なオプションあり

A社

44,000円(税込)

延べ床面積100㎡以下

専有部室内(床、壁、天井、扉、収納、その他)の調査。

共用部(玄関やバルコニーなど)の調査。

水回り設備の数が多い場合、追加料金あり

B社

44,000円(税込)

延べ床面積100㎡以下

室内、共用廊下、バルコニーの調査
100㎡を超える場合は、1㎡ごとに(小数点以下切捨て)プラス 550円(税込)。

内覧会同行サービスは基本料金が5万円程度、広さや水周りの数により割り増し料金が加算されることが多いようです。さくら事務所のように内覧会に加えたプラスアルファの独自サービスをオプションで提供している会社も見られます。インスペクションを依頼する際は、自身にあったサービスを受けられるかどうかも視野に入れて検討すると良いでしょう。

無料で同行サービスを行っている会社もある

不動産会社によってはマンション内覧会同行サービスを、自社サービスあるいは物件を購入した顧客へのオプションとして提供しているケースもあります。

ただし不動産会社自らが施工、販売している物件の調査を行うことから、調査そのものの中立性が失われやすい点や、ホームインスペクターが行う調査ではない点に、いくばくかの懸念がある、という考え方もあります。

安心して引き渡しを受けたい場合は、本来の意味で中立的な第三者にマンション内覧会同行サービスを依頼したほうがいいでしょう。

マンション内覧会を自身で行う際のポイントと裏ワザ

ここからはマンション内覧会を自分自身で行う際のポイントと、有意義な内覧会にするための裏ワザを紹介します。マンション内覧会サービスを依頼するほどでもない、日程が合わなかったなどの理由で、ホームインスペクターが同行しない方は、ぜひ参考にしてください。

マンション内覧会を自身で行う際のポイント

マンション内覧会で自分で住宅の状況をチェックする場合は、以下の6つのポイントを踏まえておきましょう。

  • 間取り図と現状との相違点の有無
  • 床や壁などの水平垂直精度
  • 建具や水栓などの動作
  • 取り付け物の固定状態
  • 給排水設備などから水漏れがないか
  • 換気扇などが正常に機能しているか

チェックは時間に余裕をもって行うことが必要になるため、内覧会当日は、内覧会以外の予定を入れないように注意が必要です。また可能な限り複数の人で行い、いくつかの視点でチェックすることをおすすめします。

より詳しいチェックポイントについては、さくら事務所のコラム「新築マンション内覧会では何をすればいい?」「新築住宅の内覧会とは?実施する際の注意点やチェックポイントを徹底解説」で解説しています。ぜひご一読ください。

内覧会の裏ワザ:専門家のSNSやブログでチェックポイントを学ぶ

内覧会にホームインスペクターが同行しない場合は、事前にホームインスペクターのSNSやブログでチェックポイントを理解しておくことがおすすめです。「何を見れば良いか分からない、不具合が分からない状態」では、チェックのしようがありません。

だからこそ住宅の専門家が開設しているSNSやブログをチェックし、内覧会ではどこをどのような視点でチェックすればよいのかを把握しておく必要があります。

たとえばさくら事務所では内覧会のチェックリストを提供しています。専門家の同行を求めない場合でも、専門家の見識を事前に参考にし、内覧会をより有意義なものにしましょう。

自分だけでは心配…そんな方はマンション内覧会同行サービスはおすすめ

専門家の見識を参考にできる方法があるとしても、自分だけで内覧会に参加するのは不安、という方もいるでしょう。その場合は、マンション内覧会同行サービスを利用し、初期投資をしてでも「安心を買う」ことをおすすめします。

調べるとわかることですが、マンションの内覧会で見るべきポイントは多岐に渡ります。専門家の見識を借りてチェックはできるものの、適切な判断ができるかどうかは、また別問題です。住宅は数十年にわたって生活をする場所。快適な暮らしを手に入れるために、安心して引き渡しを受けたいなら、多少のコストをかけてでもマンション内覧会同行サービスを利用し、ホームインスペクターによるチェックを受けたほうがいいでしょう。

マンション内覧会同行サービスに関するQ&A

ここからはマンション内覧会同行サービスに関してQ&Aの形式で、よくある質問と回答を紹介していきます。どのような視点でサービスや会社を選べばいいのか、インスペクターが同行する意義などを紹介しているので、マンション内覧会同行サービスの利用を検討している方は、チェックしておきましょう。

会社を選ぶ際の注意点は?

マンション内覧会同行サービスを選ぶ際は、買主と売主が良好な関係を保つために、中立的な立場で調査をしてくれるホームインスペクターを選ぶことが重要です。

なぜなら売主あるいは買主と何らかの利害関係があるホームインスペクターが調査を行った場合、客観的な調査結果が得られない可能性があるからです。

中立性以外にも、実績の有無、ホームインスペクターのコミュニケーション能力の高さ(専門用語を使わずにわかりやすく説明してくれるかどうか)も見極めたいポイントといえます。

不具合が見つからなければ無駄では?

マンション内覧会同行サービスを利用して、不具合が見つからなかったとしても、サービスを利用したことが「無駄」になるわけではありません。なぜなら「高い確率で不具合がないマンションを購入できる」という安心が得られるからです。

ホームインスペクターによるチェックを経て不具合が見つからなかったこと、あるいは不具合があってもそれらが改善されたことが確認されたうえで入居できるため、一定程度安心できる状態での入居が迎えられます。不具合がなくすぐにでも入居の作業を進められる点は、マンション内覧会同行サービスを利用する最たるメリットのひとつといえます。

サービスを利用する際、事前に準備するものはある?

内覧会同行サービスを利用するとき、事前に利用者が準備すべきものは、基本的にはありません。強いて挙げるとすれば、マンションの間取りがわかる資料があると、ホームインスペクターが効率よく調査を進められるでしょう。正式な間取り図といったものでなく、パンフレットのコピーがあれば、持参することをおすすめします。

内覧会同行サービスを利用する場合は、事前に売主にサービスを利用すること、ホームインスペクターが同行することを連絡しておきましょう。

内覧会同行サービスを上手に活用して後悔のないマンション購入を

内覧会同行サービスを利用することで、長く快適な住まいを手に入れるために「安心」を得ることができます。確かに時間と費用はかかりますが、サービス利用にかかる時間を割くことで、そのあと数十年にわたる快適な住まいを得られる可能性が高まります。

自身でマンションの状況を確認することもできますが、適切に判断するためには、内覧会同行サービスを利用してホームインスペクターに調査してもらう方が安心できるのではないでしょうか。

さくら事務所でも、ホームインスペクターによる内覧会同行サービスを提供しています。これからマンションの内覧会を迎える予定の方は、ぜひさくら事務所の内覧会同行サービスをご利用ください。