ホームインスペクター 友田 雄俊

監修者:友田 雄俊

さくら事務所 執行役員CCO/プロホームインスペクター

【2026最新】ホームインスペクションおすすめ業者9選|失敗しない選び方・費用相場などを紹介

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【2026最新】ホームインスペクションおすすめ業者9選|失敗しない選び方・費用相場などを紹介

この記事はプロのホームインスペクターが監修しています

ホームインスペクションを依頼しようと思っても、どの業者が信頼できるのかわからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。また、料金だけで選んでしまうと調査内容が不十分だったり、報告書がわかりづらかったりといった失敗につながる恐れがあります。

求めていたサービス内容と異なる依頼先を選んでしまった場合には、十分な調査結果が得られず建物に対する疑問も残ってしまい、想定外の修繕費が後から発生してしまうなどのリスクも考えられます。

後悔のない住宅購入を実現するためには、中立・公正な立場から正しく診断してくれ、且つ疑問などの質問・相談に幅広く応えてくれる業者を選ぶことが重要です。

本記事では、実績や口コミ、対応内容などをもとに信頼できるホームインスペクション業者を詳しく紹介します。また正しいホームインスペクション業者の選び方も解説していますので、自分に合った業者を見極め、納得のいく住まい選びを実現しましょう。

目次
  1. まず結論!おすすめホームインスペクション業者の比較表
  2. 基本的な比較のポイント
  3. さくら事務所が「他社とは違う」4つのポイント
  4. 物件種類別ホームインスペクション業者の選び方
  5. ホームインスペクションの費用相場・料金内訳
  6. 費用比較の注意点と業者選びのポイント
  7. 申込みから当日の流れ&所要時間
  8. 依頼するベストタイミングと注意点
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ|納得できる住宅購入には第三者の「プロの目」が不可欠

まず結論!おすすめホームインスペクション業者の比較表

まずは、主要なホームインスペクション業者を9社紹介します。

以下の比較表を参考に、ご自身の物件や条件に合った業者を見つけてください。各社それぞれに特色がありますので、料金だけでなく、調査項目数やアフターサポート、対応エリアなどを総合的に比較してみましょう。

※料金は税込参考価格のため、詳細は各公式サイトをご確認ください。(2026年1月時点)

会社名

さくら事務所

e-LOUPE

アネストブレーントラスト

技研

検NET

くらしのマーケット

アフリスペック

カノム

住まいと土地の総合相談センター

対応物件

・新築戸建て

・中古戸建て

・注文住宅の工事中

・新築マンション)

・中古マンション

・その他自宅、収益物件など

・新築戸建て

・中古戸建て

・自宅戸建て

・新築戸建て

・中古戸建て

・マンション(新築&中古)

・その他自宅、収益物件など

・中古戸建て

・中古マンション

・新築戸建て

・中古戸建て

・新築マンション

・中古マンションなど

・新築戸建て

・中古戸建て

・新築マンション

・中古マンションなど依頼先による

・新築戸建て

・中古戸建て

・注文住宅の工事中

・新築マンション

・中古マンションなど

・新築戸建て

・中古戸建て

・注文住宅の工事中

・新築マンション

・その他自宅、収益物件など

・新築戸建て

・中古戸建て

・注文住宅の工事中など

対応エリア

全国対応

東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城(一部)

全国対応

※一部対象外あり

主要エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県

依頼先による

関東地方・中部地方・北陸地方・東北地方・四国地方

全国対応

関東全域、山梨県・愛知県・三重県の一部・岐阜県の一部

※一部サービスは全国対応

営業日時

平日・土日祝(9:00〜18:00)

※エリアにより異なる

月曜~土曜(8:30~17:30)

・平日(9:00~19:00)

・土日祝(9:00~18:00)

平日(9:00~17:30)

月曜~土曜(9:00~18:00)

依頼先による

10:00~18:00

24時間自動音声対応

月曜~土曜(9:00~18:00)

アフターサポート

永年アフターフォロー

・2回目以降の割引

・5年目、10年目点検

・工務店やリフォーム業者紹介

メール・電話相談

依頼先による

・検査後の相談無料

・業者とのトラブル仲裁

・定期点検

年間実施件数

5,000件以上

2,000件以上

平均10,000件

依頼先による

2000件前後

インスペクター数

100名以上

40名以上

90名

468名

依頼先による

設立年

1999年

1976年

2004年

1973年

2015年

2000年

2015年

 

基本的な比較のポイント

ホームインスペクション会社によって特徴や売りにしているポイントなどの違いは様々ですが、先ずは大きな観点として基本的な比較のポイントをおさえておきましょう。

1. 実績件数と年数の違い

ホームインスペクション会社を比較検討する際に、先ず確認するとよい代表的なポイントです。ホームインスペクションの実績件数や年数は、その会社の信頼度合いを判断するわかりやすい項目の一つになります。日本におけるホームインスペクション自体が2000年頃からとなりますので、それを目安に比較するとよいでしょう。

注意点として、会社の設立年とホームインスペクションサービスの開始年とは必ずしも一致しないという点があります。あくまでもホームインスペクションサービス自体の実績に注目することに気をつけましょう。

2. 対応物件の違い

ホームインスペクション会社によって、対応している物件種別や提供サービスの種類も異なります。一戸建ては対応していてもマンションには対応していない、新築には対応していても中古には対応していないなど、ホームインスペクションを依頼したい物件について対応しているかどうかについて事前に確認をしましょう。

3. 対応エリアの違い

ホームインスペクション会社によって対応しているエリアも異なります。また、出張費や交通費などが別途発生するエリアもありますので、事前に各社ホームページの内容を確認したり、実際に問合せをしてみることが大事です。

4. 対応スピードの違い

スピードを求められる不動産取引において、対応スピードの早さも大事な比較ポイントになります。所属している担当者が多い会社ほど、ホームインスペクションの対応可能日が多くなりやすいため、結果として対応スピードが早くなりやすいでしょう。

5. ホームインスペクターの違い

会社の比較検討は勿論、実際に来てくれるホームインスペクターの違いも大事な点です。一級建築士や二級建築士などの資格だけでなく、個人個人のホームインスペクションの経験のほか、コミュニケーションの取りやすさや相談のしやすさなども満足度に大きく関わってきます。相性や好みは主観によって異なると思いますので、自分にあった担当者を選べるかどうか、指名ができるかどうかなども比較検討のポイントになるでしょう。

さくら事務所が「他社とは違う」4つのポイント


比較表で概要を確認しただけでは、どの業者が自分に合っているのか判断しづらいと感じる方もいるでしょう。ここでは、1999年に日本で初めて個人向け不動産コンサルティングをスタートしたさくら事務所が、他社とどのような違いがあるのかを詳しく紹介します。業者選びの参考にしてください。

1. 個人向け不動産コンサル会社として27年間貫く第三者性

さくら事務所は1999年の創業以来、一貫して「中立・公正」を貫いています。工事会社や不動産会社といった利害関係を一切持たず、購入者の立場だけに立つことを選択している点が大きな特徴です。

また、日本で最初にホームインスペクションを始めた先駆者として、建築士だけでなく不動産コンサルタントやマンション管理士まで、各分野の専門家がチームでサポートしています。住宅購入では建築以外にも法律や税制、ローンに関する疑問なども生まれがちですが、一箇所で幅広い相談ができるのは大きなメリットです。

2. 国際規格ISO9001認証による体系的な品質管理システム

さくら事務所は2014年、ホームインスペクション業界で初めて「ISO9001」という国際品質規格を取得しました。これは品質管理の仕組みが国際基準を満たしていることを示す認証です。

年間5,000件以上、これまでに75,000組以上(2026年1月時点)の方が利用しており、様々なケースに対応してきた豊富な経験があります。過去の膨大な実績から、見落としがちな問題点もしっかりと把握できる体制が整っています。

3. 関係者全員を大切にする「五方良し」の行動指針

近江商人の「三方良し」をご存知でしょうか。さくら事務所はそれをさらに発展させた「五方良し」を大切にしています。

お客様、社員、会社、業界、社会全体の5つすべてが良くなるように仕事をするという考え方です。

そのため、住宅に問題があっても関係者と対立するのではなく、建設的に解決策を見つける姿勢で臨みます。実際に「さくら事務所にチェックしてもらうなら、最初から完璧な工事を目指そう」と言ってくれる施工会社もあるほどです。

4. 永年アフターフォローの安心感

特に注目すべきは、診断後のサポート体制です。さくら事務所では「永年アフターフォロー」として、半永久的に電話やメールでの相談を受け付けています。

「入居から5年経って雨漏りが発生したが、これは心配ないか」「近隣の工事による影響はないか」といった疑問にも丁寧に対応してもらえます。

マンション管理組合向けには「生涯サポート宣言」があり、管理組合運営の専門的な相談も可能です。

一度診断を受ければ、住まいの「かかりつけ医」のような存在になります。業者選びの際は、このようなサポート体制があるかどうかも重要な判断材料となります。

 

物件種類別ホームインスペクション業者の選び方

ホームインスペクションを依頼する際、どの業者を選ぶかによって購入後の満足度が大きく変わります。新築か中古か、戸建てかマンションかによっても、注目すべきポイントは異なるため、あらかじめ選び方を押さえておきましょう。

ここからは、物件の種類ごとに最適な業者選びのポイントを詳しく解説します。

新築戸建てのホームインスペクションの選び方

新築戸建ては一見問題がないように見えますが、実際には施工ミスや仕上がりの甘さが残っていることも少なくありません。

そのため、経験豊富なインスペクターが在籍し、十分な調査範囲や内容になっているかどうかが重要ですが、調査した結果をどのように施工会社などに伝えてくれるのかも重視する必要があります。

施工会社など関係者との接し方、結果の伝え方など、その場への臨み方によって、必要となった補修対応の結果も左右される可能性があるためです。高圧的な対応ともなれば、施工会社の反発や引渡し後の関係悪化などのリスクにもなり得ます。。

さくら事務所では、建設的に調査後のお話がまとまるよう中立・公正に事実のご報告と対応のアドバイスをさせていただくようにしております。

不動産会社やハウスメーカーからの紹介業者ではなく、利害関係のない第三者的な立場の独立系業者を選ぶと、より中立な診断を受けられます。

中古戸建てのホームインスペクションの選び方

中古戸建ては経年劣化が発生しており、外観だけでは判断できない箇所の確認や雨漏りリスクを見逃さないことが重要です。

外や室内から見える範囲だけでなく、床下や屋根裏への進入調査の有無や、サーモグラフィカメラといった特殊機材調査の利用可否なども確認しておくと安心でしょう。

また、調査結果を踏まえてどういった修繕がどんな優先順位で必要なのか、検討中のリフォームと関連した質問や相談ができるかなど、建物に対する疑問や不安を解消するためのコミュニケーションがとりやすい業者を選ぶと、購入後の想定外やトラブルをより避けやすいです。

また、入居後に気になる事などが出てきた際に、気軽に相談ができるようなアフターフォローの対応についても事前に確認をしておくと安心です。

その他、報告書の見やすさや写真枚数の多さも、リフォーム打合せの際に活用したり住宅履歴として保存しておけるため判断材料の一つとして注目しておくと良いでしょう。

注文住宅の工事中のホームインスペクションの選び方

注文住宅では、基礎・構造・防水・断熱・完成などの各工程に応じて段階的なチェックを行うことが理想的です。

完成してしまうと確認が難しくなる部分を早期にチェックできるため、建築中のホームインスペクションは非常に効果的です。

工事中に注意すべきポイントや実施すべき検査の種類や回数などは、建築しようとする建物の構造や工法、設計内容や立地条件などによっても異なるため、実施する検査の内容から相談できたり、または工事が始まった後からでも臨機応変に相談・対応してくれるホームインスペクション会社だと安心でしょう。

また、上述した新築戸建てのホームインスペクションと同様に、どのようなスタンスで施工会社・ハウスメーカー・工務店などの関係者とやり取りをしてくれるのかについてはホームインスペクション会社によって色が分かれるところです。

その他、日々進行する工事現場に立ち入って検査を行うことになるため、工事の工程をホームインスペクション会社の都合で止めることなく検査担当者の調整を行ってもらえるかどうかの人員体制も重要なポイントになります。お問合せ後の対応の違いなどを直接確認して比較検討されるとよいでしょう。

新築マンションのホームインスペクションの選び方

新築マンションの専有部分は入居後の暮らしに直結する様々な設備機器などがあるため、これらが問題なく使用可能な状態になっているのかを内覧会時にしっかり確認し、施工不良があった場合は売主(デベロッパー)や建設会社の責任で補修対応してもらうことが大事です。

そのため、傷や汚れと言った軽微な項目ではなく、施工精度や建具の動作、水漏れの有無や換気設備などを確認できるホームインスペクションが有効です。

インスペクション会社によっては新築マンションに対応していないところがあったり、対応していても傷や汚れなど表面的な仕上がりのみの確認としていることもあるので注意しましょう。

新築マンションの内覧会は独特の流れや注意点も様々あるため、新築マンション内覧会自体に慣れている経験豊富な会社を選ぶと、当日の対応やその後の補修交渉もスムーズに進められます。

中古マンションのホームインスペクションの選び方

中古マンションでは、配管や換気設備など築年数による劣化も問題になりやすいため、専有部内の水回りや設備系統などを細かくチェックしてくれるかどうかが基本的なポイントとなります。

一方で、室内の状況を現地で確認するだけではなく、中古マンションの場合にはマンション全体の共用部分の修繕状況や、適切に維持管理が行えるだけの修繕積立金が積み立てられているのかなどのリスクも合わせて確認することが重要です。

そのため、マンション管理にも知見があり、総合的にマンションの状況について相談ができるようなホームインスペクション会社を選ぶとより安心でしょう。

さくら事務所では、マンション管理組合のコンサルティング事業も行っているため、一級建築士によるホームインスペクションと合わせて、マンション管理士への相談なども行えます。

ホームインスペクションの費用相場・料金内訳

ホームインスペクションを検討する上で、費用が気になる方も多いでしょう。物件の種類や調査内容によって変動するものの、事前に相場を知っておくことで予算計画を立てやすくなります。

ここでは、ホームインスペクションの基本料金の目安から、費用比較のポイントまでわかりやすく解説します。

基本料金の相場(新築戸建て・中古戸建て・工事中・新築マンション・中古マンション)

ホームインスペクションにおける基本料金の相場は、以下の通りです。

物件種別

費用相場(目安)

※オプション調査を含まない

新築戸建て・中古戸建て

5〜8万円

新築マンション・中古マンション

4〜7万円

注文住宅(工事中)

各工程あたり4〜7万円

調査の対象や範囲、報告書の形式によって費用は前後します。とくに注文住宅の場合、複数回の検査が必要になるため、総額で10万円を超えることもあります。詳細は見積もりで確認し、無理のない予算計画を立てることが大切です。

オプション料金(屋根ドローン調査・耐震診断など)

代表的なオプション料金の目安は、以下の通りです。

オプション項目

費用相場(目安)

床下詳細調査(進入調査)

3万円前後

屋根裏詳細調査(進入調査)

1~2万円

耐震診断

4〜6万円

屋根ドローン調査

1.5〜2万円

基本診断に追加できるオプションは、特定のリスクや見えない部分をより詳細に調べたい方に適しているサービスです。購入後の修繕費リスクを下げるためにも、物件の状況に応じて検討するとよいでしょう。

費用比較の注意点と業者選びのポイント


住宅購入やリフォームの際にホームインスペクションを依頼する場合、多くの人が気にするのが「料金」です。しかし、金額の安さだけで業者を選んでしまうと、調査の範囲が不十分だったり、後から追加費用が発生したりするリスクがあります。長く安心して住むためには、
正しい費用比較の視点信頼できる業者を見極めるポイントを押さえておくことが大切です。

料金だけで判断してはいけない理由

ホームインスペクション業者を選ぶ際、表示されている料金だけで決めてしまうのは危険です。なぜなら、会社によって「基本料金に含まれる調査内容」や「アフターフォロー対応」に大きな差があるからです。


例えば、基本料金に含まれている調査項目や範囲は会社によって異なりますし、記載されている調査項目数のカウントの仕方も統一されているものではないため、各社ホームページの記載内容を注意深く確認したり、直接お問い合わせをして説明を受けてみることが大事です。。こうした違いを確認せずに安さだけで選ぶと、必要な調査が十分に行われず、結果的に
住宅購入後に数十万円以上の修繕費用が発生してしまうリスクを孕んでいます。

不動産購入という大きな決断や判断をしなければならない一大イベントになるわけですので、調査当日だけではなく調査後も気軽に相談ができるかどうかは後の安心という観点でも差が出てくるところになります。
わずかな調査費用を節約したせいで、後々大きな出費を強いられるのは本末転倒です。料金の安さだけでなく、
調査内容の充実度や業者の信頼性、調査後の安心感を総合的に重視して選ぶことが、長期的な安心につながります。

予算に応じた相談の重要性

「できれば予算内で収めたい」という方は、窓口で直接相談してみましょう。調査項目やオプションの組み合わせ次第で、柔軟にプランを提案してくれるケースもあります。

さらに、この相談時の対応こそが業者選びの判断材料になります。丁寧で分かりやすく説明してくれるか、予算の制約を理解したうえで最適な提案をしてくれるか。対応の質を比較することで、信頼できる業者を見極めるヒントが得られるのです。

申込みから当日の流れ&所要時間

ホームインスペクションは、診断の申込みから結果報告までいくつかのステップがあります。事前に流れを把握しておけばスムーズに進められます。

ここでは、調査前に準備すべきことや当日行程と所要時間、報告書を受け取った後の対応までを解説します。

事前準備(図面提出・日程調整・売主への許可)

ホームインスペクションを円滑に進めるためには、事前準備が非常に大切です。まずは診断を依頼・検討する業者に連絡し、事前に確認すべき事項や必要な準備について確認をしましょう。。

その後、売主や不動産仲介業者など関係者にホームインスペクションの実施許可を取り、都合の良い日程を調整します。とくに契約前の限られた期間で行う場合は、スケジュールに余裕を持って動くことが重要です。

もしも、ここで関係者からホームインスペクションの許可を得られないような場合でも、なにか代替策や方法はないかどうかについてホームインスペクション会社に相談してみることも大事です。

当日のチェック工程と時間目安(平均2~3時間)

調査当日はインスペクターが現地に赴き、外壁や内装、水回り、床下、小屋裏などを項目に沿って丁寧に確認します。戸建てかマンションか、調査内容の充実度合いによっても異なりますが、平均所要時間は2〜3時間を目安にするといいでしょう。(※戸建てで床下や屋根裏の進入調査まで行う場合には、4~5時間前後かかることもあります。)

立ち会いが可能な場合は、気になる箇所をその場で確認してもらえたり、専門的なアドバイスを直接聞けたりする貴重な機会です。ホームインスペクション会社によっても対応に差は出ますが、住宅に関する知識がなくても丁寧に説明してくれるため、安心して住宅の購入を判断できます。

関連記事:ホームインスペクションの診断項目と当日の流れ

報告書受領後の対応(交渉・補修計画・再点検)

診断後は、数日〜1週間程度で詳細な報告書が送られてきます。業者によって報告書の形式や写真枚数、指摘内容の詳細度や指摘事項以外のアドバイス内容は異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

不具合が見つかった場合は、その内容をもとに売主へ補修の相談や価格交渉にご活用いただくことも可能です。補修後に再点検を依頼できる業者もあるため、報告書は慎重に確認し、購入判断の重要な材料として活用しましょう。

資料例:ホームインスペクション(住宅診断) 報 告 書

依頼するベストタイミングと注意点

インスペクションを入れるべきベストタイミングとは

ホームインスペクションは、どのタイミングで依頼するかによって、その効果や意味合いが大きく変わります。契約前に実施すれば見落としやリスクを避ける判断材料となり、適切な時期を選べば対処しやすい問題も事前に発見できるでしょう。

以下に各ケース別の最適なタイミングとポイントを解説します。

新築(建売)でのタイミング

建売住宅の場合、買い付け申込後・契約前にホームインスペクションを行うのが最も効果的です。新築物件であっても、施工ミスや仕上げの不具合が発見されることは珍しくありません。

買う気があるかどうかもわからない方に対しては、売主も仲介もホームインスペクションを許可してくれないこともありますので、購入意思を示してから依頼するのがポイントです。

一方で、契約後であっても建物に見られる施工不良について売主に補修対応してもらえることが事前に協議できていれば、セカンドベストのタイミングとして契約後引渡し前も有効でしょう。

いずれの場合でも、「引渡し前」にしっかりと状況を確認して、必要な補修対応をしてもらうということが大事です。

なんらかの事情により引渡し前までに行うことができなかった場合には、出来るだけ引渡し直後に実施するという選択肢もあります。引渡し前と比較すると、調査後に補修依頼がしにくくなることもありますが、入居前であれば比較的補修依頼もしやすいでしょう。入居後の場合には、引渡し後のアフターサービス規準に基づく保証期間内にホームインスペクションを実施することで、保証内容に応じた対応を依頼しやすくもなります。

迷う場合には、気軽にホームインスペクション会社に相談してみるとよいでしょう。

中古住宅でのタイミング

中古住宅では新築時の施工不良に加えて経年劣化や隠れた不具合が潜んでいる可能性もあるため、新築以上に買い付け申込後・契約前にホームインスペクションを実施するのが望ましいです。問題が見つかれば、売主との価格交渉や補修依頼がしやすくなり、購入後のトラブルも回避しやすいでしょう。万が一想定以上の不具合や劣化が見られるようであれば、契約判断を見直すという選択肢もとれるためです。

契約後に発見された問題への対応は契約内容によって異なるため、できる限り早い段階での依頼がおすすめです。

もしも契約前にホームインスペクションを行うことが難しいような場合には、セカンドベストとして契約後引渡し前のタイミングを検討しましょう。契約時点では売主居住中で家具やインテリアがあるなどによって十分に調査が行えないケースもありますが、売主の引っ越しが完了した後であればより十分な調査が行いやすいというメリットもあります。

引渡し前も難しい場合には、引渡しから1週間以内の調査実施も有効になりやすいです。中古住宅の場合には、契約不適合責任という取り決めが契約上されることが多く、そこで定められた期間内と内容であれば売主への修補交渉が行えます。主要設備に限っては引渡し後7日以内の申し出に限るものとされていることが一般的なため、この期間内に建物の状態をしっかりと確認をしておくことも大事なわけです。

注文住宅の工事中チェックのタイミング

注文住宅の場合は、建築中に複数回のホームインスペクションを行うのが理想的です。基礎工事や構造体の組み立て、雨漏りを防ぐ防水や断熱工事など、各工程ごとにチェックすることで、完成後には見えなくなる部分の不具合も事前に発見できます。

工事中のホームインスペクションを検討されるようであれば、先ずは早めにハウスメーカーや工務店などにその旨を申し出ておくことが大事です。そのうえで、建築する建物の設計が概ね完了した時点でホームインスペクション会社に相談をしましょう。建物の設計が完了していないと、ホームインスペクション会社と実施する検査内容が十分に打合せできなくなる可能性があります。

事情により工事が始まった後にホームインスペクションを検討することになった場合には、できるだけ早めにホームインスペクション会社に相談をしましょう。工事は日に日に進んでいきますので、遅くなるほど実施できる検査内容が限られて行ってしまう点に注意が必要です。

不動産会社の紹介サービスを利用する際の注意点

不動産会社が紹介するホームインスペクション業者のなかには、販売を円滑に進める目的で提携しているケースがあります。そのため、指摘内容が甘くなったり、中立な診断が受けられなかったりといった可能性も否定できません。

可能であれば、不動産会社とは利害関係のない第三者性の高い独立系業者を探して依頼するのがおすすめです。第三者である専門家が介入すれば、客観的な視点から住宅の劣化状況や不具合を診断し、公正な情報を提供してくれます。

よくある質問(FAQ)


最後に、ホームインスペクションに関するよくある質問をまとめました。事前に確認しておき、後悔のない物件購入を実現しましょう。

Q: ホームインスペクションは必要ですか?


A: はい、必要です。


たとえ新築や築浅の物件であっても、施工ミスや見落とされた不具合が発見されることは珍しくありません。外観がきれいでも内部構造や設備にトラブルが潜んでいる可能性があるため、専門家による第三者の目で確認してもらうことは、購入後のトラブル回避に大いに役立ちます。
参考:ホームインスペクション(住宅診断)がおすすめな理由は?失敗しない会社選び方を比較解説!

Q: 雨天でも調査できますか?


A: 多くの場合、軽度の雨であれば調査は可能ですが、大雨や強風などの悪天候時には一部のチェックが制限されることがあります。

とくに屋根や外壁の外部チェックは、安全上の理由から延期となるケースも想定できます。事前に天気予報を確認し、必要に応じて業者と日程調整を行うことが重要です。

Q:キャンセル料は発生しますか?


A: キャンセル料の有無は、依頼する業者によって異なります。

一般的には以下のようなキャンセル料が設定されていることが多いです。
実施日の5日前まで:ご利用料金の 30%
実施日の4日前~前日まで:ご利用料金の 40%
当日:ご利用料金の 100%
当日何らかの事情によって立ち会いできない場合は、その旨を業者に伝え、立ち会いなしでも調査してもらえるかを聞いてみるのもひとつです。

Q: 調査時は立ち会いすべきですか?


A: 可能であれば、立ち会いをおすすめします。


現地でインスペクターと直接やり取りすることで、報告書では伝わりにくい細かな説明を受けられます。気になる部分を直接相談できるほか、住まいに対する理解も深まる貴重な機会となるでしょう。購入後の満足度にも影響するため、時間の都合が合えばぜひ立ち会いするのがおすすめです。

まとめ|納得できる住宅購入には第三者の「プロの目」が不可欠


住宅購入は人生のなかでも大きな決断のひとつです。

だからこそ、外観だけでは見抜けないリスクや将来の修繕費用の発生を防ぐためにも、第三者によるホームインスペクションが強力な味方となります。

プロの目で確認してもらうことで、見逃されがちな問題点を事前に把握でき、安心して購入の可否を判断ができるでしょう。
売主や仲介業者と利害関係のない中立なインスペクターによる診断は信頼性が高く、購入後の後悔を避ける重要な手段です。業者選びで迷った際は、さくら事務所への依頼をご検討ください。

一度きりの診断ではなく、住まいの「かかりつけ医」として長期的にサポートしてくれる業者があれば、安心・納得のマイホーム購入を実現できるはずです。

 

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ホームインスペクター 友田 雄俊

監修者友田 雄俊

さくら事務所 執行役員CCO/プロホームインスペクター

大手リフォーム会社にて、木造戸建て住宅リフォームの営業・設計・工事監理に従事。外壁塗装などのメンテナンス工事から、フルリノベーションまで幅広く手掛ける。その後、株式会社さくら事務所に参画。テレビ出演にて専門家解説や各種メディア取材協力多数。

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