一戸建て住宅のメンテナンスは長く快適に暮らしていくために欠かせませんが、実は築2年はメンテナンスを行うにあたって大きな節目なんです!
今回は、新築から2年のアフターサービス保証についてご説明します。
一戸建て築2年での点検が重要な理由とは?
新築時には気付かなかったけれど、もともとあった不具合に気付く、暮らしているうちに不具合が出てくる、ということはよくあります。
「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」で重大な瑕疵が見つかった場合、売主は法律に基づき、引渡し後10年間は補修や損害を賠償する責任があります。
ただ、実際はそれ以外の比較的軽微な不具合が見つかることも多いもの。
その場合は「アフターサービス保証」で直してもらえる可能性があります。
「アフターサービス保証」とは、法律で定められている範囲以外で不具合が見つかった場合、一定期間無償で補修してくれる売主さん独自の保証です。
ただし、床鳴りや壁紙のはがれなど比較的軽微な不具合の保証期間が「2年間」となっているケースが多いのです。
保証期間を過ぎてしまうと有償での補修となってしまうので、保証期限切れ前に行う「2年目点検」はとても重要!
有償になった場合、簡単そうに見えるクロスのはがれであっても、職人さんに来てもらうだけでおよそ2万円、材料費込みで3万円~の費用が発生します。
さらにこのような補修が必要な箇所が複数あった場合、合計すると補修代が数十万円~100万円にのぼることも。
せっかく保証が付いているのに期限切れしまった・・・ということにならないよう、期限が切れてしまう前に不具合箇所を洗い出すことをおすすめします。
新築からもうすぐ2年、不具合箇所を洗い出したい
そんな時はさくら事務所の一戸建て自宅ホームインスペクション(住宅診断)
2年で切れることが多い不具合は?
売主によって、無償補修の対象となる箇所や保証対象期間は少しずつ異なりますが、代表的な例をご紹介します。
床鳴り
「入居当時はこんなものかな?と思っていたけど、毎日のことなのでやっぱり気になる」という方も。引渡し時には音がしなくても、後から鳴るケースもあります。
また乾燥する冬は鳴って、夏には鳴らないといったことがあるので、念のため動画で残しておくと売主様に伝えやすいです。
建具の不具合
サッシが傾いてしまっています。
枠や床に擦ったり、ぶつかったりする建具がないか確認しましょう。鍵のかかりが悪くなることも。
クロスのはがれ、すきま
「入居当初は大丈夫だったのに、自然とはがれてきた」という場合、それは元々きちんと貼られていなかったのが原因です。
クロスの伸縮により継ぎ目のすきまが広がることも珍しくはありません。
新築一戸建てのアフターサービス保証に関する注意点
一戸建てのアフターサービス保証で注意していただきたいことは、多くの場合、保証の期限切れ前に売主から事前のお知らせがないということです。
そのため、いつ保証の期限が来るのか自分でスケジュールを把握しておく必要があります。
マンションにも同様のアフターサービス保証がありますが、必ず「定期点検のお知らせ」が届くので、
「知らないうちに保証期限が過ぎてしまった…」ということにはなりません。
まずはアフターサービスについて契約書の確認を!
売主が独自に設定しているものなので、期限や対象が少しずつ異なります。
現在、新築から2年未満の方はまずは契約書を確認してみましょう!
わからないことがあれば前もって売主様に確認して、余裕を持って2年目点検に臨みたいですね。
アフターサービスの期限切れ前に専門家にホームインスペクション(住宅診断)を依頼して不具合箇所を洗い出し、まとめて直してもらうとメンテナンス費を節約することにつながるので検討してみるのもよいでしょう。
まとめ
新築から2年を迎える前に、アフターサービス保証の期限を確認しておきましょう。これから長く快適な住まいを送るためにも、定期的に住宅の診断(点検)をしてみてはいかがでしょうか。
ご自宅の点検をすることで補修箇所が整理でき、補修方法によっては症状が悪化したり、不具合によっては補修しないほうがよい場合もあるため、プロに見てもらいましょう。
「気になる箇所が不具合なのか心配」など、ご自宅のご心配・ご不安などがあればお気軽にお問い合わせください。
事前のご相談や診断後の補修方法や売主様への伝え方など、プロのインスペクター(住宅診断士)がアドバイスいたします!