インスペクションとは?内容や実施するメリットについて徹底解説

  • Update: 2022-05-22
インスペクションとは?内容や実施するメリットについて徹底解説

新築や中古住宅の売買の検討の際に、インスペクションって「そもそもどのようなことを行うの?」や「本当に必要なの?」など、疑問や不安を感じる人も少なくないでしょう。

「インスペクション(住宅診断)」とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場からまた専門家の知見から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行う専門業務です。

インスペクションの利用により、取引後のリスクに対する不安を解消したり、あるいは取引そのものをスムーズに進めたりなど、多くのメリットが期待できるため、住宅の売買を成功させるには、その内容や必要性を知っておくことがポイントのひとつとなります。

今回は、インスペクションの具体的な内容からメリット詳細、そのほか、複数の観点からも実施をおすすめする理由について解説いたします。ぜひ参考にしてみてください。

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そもそもインスペクションとは?

欧米では取引全体の70~90%の割合で行われ、現在、日本でも広く知られるようになったインスペクションですが、名前を聞いたことはあっても、具体的な内容まで理解できていない人もまだ多くいるようです。ここではインスペクションの基本情報を解説いたします。

インスペクションはどういう意味?

インスペクションとは、英語の「inspection」であり、直訳すると「検査」や「点検」などの意味があります。よって、住宅売買におけるインスペクションとは、建物の検査や点検を行うことを意味しています。

そして、一般的に行われるインスペクションは、建物の劣化状況など、専門家が客観的な視点から検査を行い、現況を把握するというものです。

インスペクションの役割とは?

住宅売買におけるインスペクションの役割とは、住宅購入後の欠陥リスクを取り除いて安心を得ること、そして、取引の円滑化を図ることが重要な点としてあげられます。

住宅の売買では、売主と買主の双方にとって一定のリスクがともないます。例えば、引き渡し後に不具合や欠陥が見つかった場合、大きなトラブルになる可能性があります。

しかし、このような不具合や欠陥を事前に把握しておけば、トラブルに発展することは防げるでしょう。つまり、インスペクションの結果を共有することで、売主と買主の双方の安心材料となり、取引もスムーズに進みやすくなるというわけです。

インスペクションの必要性とは?

①プロの目によるチェック

一般の方でも、WEBや本などで情報収集をし、調査道具を揃え多数の検査項目について床下や天井裏に至るまで自分で調べていくことはできないわけではありません。

しかし、建物の劣化や施工不良(誤り)は見た目にわかりやすいものばかりではありません。例えば構造部材の取り付け忘れなど、そもそも標準を知らなければ、何が取り付けられていないのか気づくこともできないでしょう。また、いざ何かの異変を見つけたとき、その原因を推測したり、適切な対処法が何なのか、いくらくらいの費用がかかりそうかの検討も、専門的な知識や経験がなければ難しいと言えます。

②調査結果の活用アドバイスを受けられる

さらに大事なこととして、調査結果をどう売買に活用すればいいかというアドバイスがあります。

・何を直すべきなのか
・直すにはどのくらいの費用がかかるのか
・それは急いで直すべきなのか、いずれ直せばいいのか …etc
調査結果を知らせるだけなのか、それをもとにわかりやすくアドバイスしてくれるかどうかは、会社により異なります。

ホームインスペクションは、新築住宅も中古住宅も実施する会社やサービス内容(目的)により、調査範囲や項目、そこから得られるアドバイスに差があることを知っておきましょう。

インスペクションを実施するメリットとは?

住宅を買う際(買主)のメリット

インスペクションを実施する買主のメリットは、おもに以下のことが挙げられます。

  • 安心して取引を進められる
  • 購入後のコスト管理がしやすい

安心して取引を進められる

買主にとって、インスペクションを実施する最大のメリットといえば、取引における安心を担保できることでしょう。なぜなら、入居後に不具合や欠陥が見つかることはリスクでしかなく、その不安を事前に解消できれば円滑に取引を進められるためです。

また、中古住宅の保証には、統一された基準がありません。そのため、契約によっては、トラブルが発生しても十分な保証が得られない可能性があります。しかし、契約前にインスペクションを実施し、問題点を洗い出しておくと、欠陥のある物件を回避することも可能になります。

よって、専門家が第三者の立場から行う検査により、潜んでいるリスクを把握できることが、安心で安全な取引につながるのです。

購入後のコスト管理がしやすい

インスペクションを実施しておくと、購入後に必要な予算がある程度わかることから、コスト管理がしやすくなります。

というのも、インスペクションの実施によって建物のコンディションを把握できるようになり、機能が不足する部分や修繕が必要な部分が顕在化できるためです。また、劣化状況を知ることで、その後のメンテナンスも計画しやすくなります。

購入費だけでなく、その後に必要なコストプランを立てられることは、インスペクションを実施した物件ならではの優位性といえるでしょう。

売主・買主で共通するメリット

インスペクションを実施する、売主と買主のどちらにも共通するメリットは、おもに以下のことが挙げられます。

瑕疵保証保険の利用ができる

インスペクションを実施すると、瑕疵保険を利用することが可能となります。

瑕疵保険とは、取引後の瑕疵(重大な不具合や欠陥など)によって生じた損害について、保険金が支払われる保険制度のことです。取引後に発生する瑕疵は、売主や買主のいずれの立場にとってもリスクとなり得ます。

しかし、瑕疵保険に加入しておくことで、その補修にかかった費用を保険金で賄えるようになるのです。保険の対象となる瑕疵には一定の範囲が定められているものの、経済的なリスクに備えられることは大きな安心材料となります。

そして、この瑕疵保険へ加入するには、事前検査としてインスペクションを受け、必要とされる基準に合格しなくてはなりません。

つまり、インスペクションの実施によりコンディションを把握できるうえ、さらに瑕疵保険への加入で経済的な備えができるという、より安全な取引が可能となるわけです。

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インスペクションの実施内容

住宅売買において、非常にメリットの多いインスペクションですが、具体的にどのような内容で行われるのでしょうか?インスペクションのおもな実施内容について、ご紹介いたします。

インスペクションを行う検査員やタイミング、時間は?

中古住宅のホームインスペクションは不要?時期別の権利やタイミングも解説

インスペクションを行う最も適したタイミングは「申し込み後」「契約前」がベストです新築住宅であれば「2年アフターサービス保証」 、中古住宅であれば 「最低2年間の瑕疵担保責任」の併用で、売主が責任を負う形での補修を依頼することができるためです。

※実施タイミングについて、詳しく解説している記事はこちら

契約後に実施する場合は、契約内容にもよりますが、不具合が見つかれば修繕を要求することも可能です。また、調査時間は、おおよそ3~5時間程度が目安となります。なお、インスペクション当日の立ち合いは、原則必要としているケースもありますが、立ち合えない場合でも対応が可能な業者もあります。

※さくら事務所では、立ち合いのない場合「写真付き詳細報告書」オプションのお申込みいただいたうえで対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

費用相場は「物件の種類」「検査の種類」によって変わる

ホームインスペクションの費用の相場は、「物件の種類」「検査の種類」によって変わってきます。住宅の規模にもよりますが、マンションよりも一戸建ての方が検査箇所が多いため費用もかかることが一般的です。

一戸建ての場合、検査が「目視でできる調査(基本検査)」なら、5~7万円、「目視では判断できない調査(詳細検査)」なら6~12万円が相場です。

一定規模以上になると、割増料金がかかるケースがあるため、図面など床面積がわかる資料を用意して事前に見積もりを依頼するとよいでしょう。

また、補助金制度を利用して、インスペクションを実施できるケースがある点でも注目です。例えば、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、インスペクションの実施が条件のひとつとなっており、最大で300万円の補助金が受けることができます。

実施する検査項目は、一般的に40項目以上

インスペクションの実施する検査項目は、40項目以上と幅広く行われます。

検査のおもな内容について、国土交通省の「既存住宅インスペクション・ガイドライン」で以下のように定められています。

  • 構造耐力上の安全性に問題のある可能性が高いもの
  • 雨漏り・水漏れが発生している、又は発生する可能性が高いもの
  • 設備配管に日常生活上支障のある劣化等が生じているもの

以上のような建物の主要な部分の劣化の状態について、目視を中心とし、計測や触診、打診など非破壊による調査が行われます。

また、具体的な検査項目については、国土交通省の資料に以下の内容があります。

出典:国土交通省「既存住宅インスペクション・ガイドラインについて

※なお、【さくら事務所のホームインスペクション】の場合調査項目は100以上/廊下や水まわりを含む全居室が調査対象となります。

内容については「1分でわかる!さくら事務所の中古一戸建てホームインスペクション (住宅診断)」でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

結果が出たら取引当事者双方が確認を

インスペクションの実施後には、調査結果を報告書で受け取り、その内容を取引当事者の双方で確認することが重要です。

調査結果をそれぞれの立場で確認し、現在の状況を共有することで、取引後の不安を取り除けます。また、売主が宅建業者の場合は、「インスペクションの実施の有無」そして「実施している場合の調査結果の概要」などの説明義務が、宅地建物取引業法で定められています。

つまり、インスペクションを実施した場合の調査結果については、その内容を当事者で共有しなくてはならないのです。さらに、売買契約を締結するときには、建物の現況について双方で確認し、その内容を記載した書面を宅建業者が交付しなくてはならないことも義務となっています。

業界実績No.1「さくら事務所」のインスペクションについて

さくら事務所のホームインスペクションについて

さくら事務所は1999年、いかなる金融機関・事業会社とも資本関係を持たない「中立・公正」な立場として、国内で初めて『個人向け不動産コンサルティングサービス』をスタートし、国内におけるインスペクションのパイオニア的活動を通じ、今では年間3,000件以上、累計57,000件以上(業界No.1)を超える方々にご利用いただくまでになり、非常にたくさんの方から有難い評価をいただいております。(※Google口コミ同業比較 No.1《2022年5月時点》

さくら事務所が選ばれる理由について

① 不動産・建築あらゆる専門家がワンストップ対応
さくら事務所には、建築士であるホームインスペクター(住宅診断士)のほかに、不動産コンサルタントやマンション管理士など、専属の専門家が多数在籍。

住まい・不動産の心配ごとは、土地や建物、権利やコミュニティ形成などが複雑に絡み合うことも多いもの。そんなとき、ご利用者様が迷うことなく問題を解決できるよう、複数の専門家がワンストップでお役に立てる方法をご提案します。

 

② 徹底した第三者性・中立性

不動産取引先進国のアメリカでは、ホームインスペクターはリフォームや修繕工事の受注を禁止されていますが、それは、ホームインスペクターが工事の受注を目的に、建物の状態を正しく伝えない事案が多発したからです。

さくら事務所では、創業時からリフォームや修理、シロアリ駆除など、ホームインスペクションの次にある工事の引き受けや製品の販売などは一切行わない徹底的に第三者・中立性を保ったコンサルティングサービスを提供しております。

③ 国際規格の品質管理を継続(ISO9001)
さくら事務所では、2014年に品質マネジメントの国際規格「ISO9001」認証を取得。組織体制だけでなく、業務品質を改善し続けた結果、良質なサービスを継続的に提供する仕組みが客観的に認められました。また、個人向けインスペクションを提供している企業の中でISO取得は当社だけとなっております(2021年8月時点)。  

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