我が家を水害から守る七福神チェックリスト~梅雨・台風シーズンを前に確認しておきたいポイント7選

  • Update: 2023-06-08
我が家を水害から守る七福神チェックリスト~梅雨・台風シーズンを前に確認しておきたいポイント7選

我が家を水害から守る七福神チェックリスト
梅雨・台風シーズンを前に確認しておきたいポイント7選

 5月末には九州南部~東海地方で梅雨入りし(気象庁)、6月2~3日の台風2号とそれに伴う梅雨前線による大雨は、死者1名、行方不明者3名、重傷者6名、住家の被害では全壊8棟、半壊2棟、床上浸水1248棟という被害を生じました(6月6日現在 国土交通省速報)。これから本格的な梅雨シーズンに突入、またその後の台風シーズンには、線状降水帯や集中豪雨などによる水害と、それによる被害が懸念されます。今週も台風3号も接近しており、梅雨前線の影響などで大雨になるとの予報もあって引き続き豪雨による災害に警戒が必要になります。ここでは、「我が家を水害から守る七福神チェックリスト」として、梅雨・台風シーズンを前に確認しておきたいポイント7選をまとめました。

6月2日に発生した内水氾濫の例(横山芳春撮影)

水害ハザードマップを確認

 まず行いたいのは、水害ハザードマップの確認です。ハザードマップで色がついている(浸水深がある)場合は、どのくらい浸水する可能性がある場所かを知る目安となります。水害ハザードマップには、川の堤防が決壊・水が超えるなどで起こる「洪水(外水氾濫)」、集中豪雨などで雨水が低い場所に集まり排水しきれなくなるなどの「内水氾濫(雨水出水)」、また海や川の近くでは、海水が低気圧で陸側に吹き寄せられて浸水する「高潮」の3つがあります。

 水害のハザードマップのうち、洪水か、高潮か、内水氾濫か、どのマップで、想定される最大の浸水深が何mかをチェックしておきましょう。自治体のHPで洪水(大きな川、近くの小さな川)、内水氾濫、高潮のマップがあるか確認しましょう。「重ねるハザードマップ」も便利ですが、内水マップの掲載はないことのほか、自治体によってより詳しい浸水深の区分けがある場合があります。

 洪水では、流域に雨が降り続けることで徐々に川の水位が高まっていくことに注意ですが、川の水位は実際に見に行かずに国交省の「川の水位情報」、などで水位情報やライブカメラ等が公開されているものを活用しましょう。住んでいる場所で雨がなくとも、上流側で雨が降り続いた場合の洪水や、雨がやんでから水位が上がっていくことにも注意が必要でしょう。高潮はとくに台風が接近していて、海の満潮時刻と高まる際に起きやすくなります。満月・新月に近い時期は、満潮時の潮位が高くなるので一層警戒が必要です。内水氾濫は川が近くにない場所、高台でも、周囲より低くなっている場所では起こることがあり、集中豪雨時には短い時間で氾濫につながることがあります。

 ハザードマップの公開状況ですが、最大規模の降雨に対応したマップの公表は洪水マップは86%と進んでいますが、高潮では29%、内水氾濫では1割にも満たない7%しか公開されていないことに注意が必要です(詳細は内水氾濫とは?都市部で多い、川がなくとも起こる水害コラムへ)。

ハザードマップの公表率(令和4年度防災白書より作成)
※洪水、内水氾濫は、想定最大規模降雨に対応したマップの公表率を示す

 

 洪水ハザードマップでは、想定される浸水の深さのほか、もう一つ確認したいことがあります。それが、「家屋倒壊等氾濫想定区域」に該当するかです。聞きなれない言葉ですが、家屋の倒壊等をもたらすような氾濫が考えられる場所であることを示すものです。この区域では、洪水が想定される場合には、屋内での待避(垂直避難)ではなく、避難所等への立ち退き避難(水平避難) の必要性を判断することが求められます。

 家屋倒壊等氾濫想定区域」には、2つの種類があります。一つは堤防が決壊した際などの水流による「洪水氾濫流」によるもので、木造住宅が流されてしまったり水流で損壊してバラバラになってしまうこともあります。2つ目は、川岸の地盤が削られて住宅が倒壊・流出の恐れがある「河岸侵」で、建物が建っている地盤自体が削られていってしまうので、RC造のマンションなどでも被害を受けることが想定されます。想定される浸水深が階高より低くても安全な場所への避難が必要です。

家屋倒壊等氾濫想定区域とは?(五泉市HP

周囲の高低差を確認

 ハザードマップで色がついていない場所=安全とはいえない点には注意が必要です。近くの川の浸水や、排水不良による「内水氾濫」のマップが公開されていない場合は、洪水ハザードマップで色がついていない地域でも浸水の可能性があります。内水ハザードマップがある場合でも、実際には過去の氾濫の実績であったり、想定される最大の雨量を満たしていないマップであるケースなどで、色がついていない場所での想定外が起きることもあります。

 集中的な豪雨があると、降った雨は周りより低い場所に集まっていきます。排水機能が上回っているうちはいいですが、集まってくる雨水のほうが多くなると道路は冠水し、次第に浸水が広がっていきます。排水溝が落ち葉やごみで詰まっているなどで機能しないと、より発生しやすくなります。周りより低い土地であるかどうか、地図情報や現地にて確認しましょう。

 周りより低い土地かを地図情報で知るには、無料でスマホでも見られる「地理院地図」がお勧めです。現地に行かずとも見ることができますので、物件選定の際などに活用ください。以下、実際の画面(スマホ版)で高低差を簡単にみる際の方法を示します。

地理院地図のトップ画面から
①住所検索で住所を入力し見たい範囲を選ぶ(狭めの範囲を見るのがお勧め)
②左上の「地図」ボタンを押す
③「標高・土地の凹凸」を押す

④「自分で作る色別標高図」を押して、
⑤上にあるパレット状のボタンを押すと自動で地図内の高低差で自動的に区分けされ、
⑥「上記の内容で地図に反映」ボタンを押すと

⑥標高別で塗り分け地図が表示されます

 右側の写真のように、ある程度拡大した範囲でみると、より細かい高低差が見られます。⑤の段階で、標高を自動ではなく自分で入力してより細かい高低差を見ることも可能です。赤・オレンジ系の場所が標高が高く、黄緑、水色、青、濃い青と低い場所になっていきます。高台でも、周囲より低い場所には水が集まるので注意しましょう。

自分で作る色別標高図(上3枚とも国土地理院公開の地理院地図より)

 

 標高マップのほか、地理院地図では断面図を手軽に作れる機能もあります。見たい場所を中心に東西・南北で断面を作ることで、くぼんでいる場所にないかを確認することもできます。下の⑥のような場所はくぼ地で水が集まってきやすく、四方が同じような土地では水が流れていく先がないので、より内水氾濫に繋がりやすくなります。

地理院地図で見たい範囲を選ぶ(町内くらいの狭めの範囲がお勧め)
②右上の「ツール」ボタンを押す
③断面図ボタンを押す
④断面を切りたい始点をタップ(PCではクリック)
⑤終点をダブルタップ(PCではダブルクリック)
⑥始点ー終点の間で断面図が表示

地理院地図による「断面図」の見方(国土地理院公開の地理院地図より)

 地図情報だけでなく、現地で周辺の土地に高低差があるか見ることも重要です。水が集まってくる場所は、冠水や浸水が起きやすい場所といえるでしょう。特に、雨の日に水がどういった流れをするかを実際に見るのが最善です。危険のない日であることが前提ですが、雨の日に物件の下見、内覧などがある際は水の流れをチェックできるチャンスです。家屋の雨漏りや雨どいなどもチェックしておきましょう(詳しくは【※必読】梅雨時のマンション・戸建て内覧会、6つのチェックポイント)。

敷地や基礎の高さはどれくらいか?

 次に、前面道路や周囲から敷地の地盤の高さや、基礎の高さ(床面までの高さ)がどれくらいか調べてみましょう。水害対策の観点では、周囲より高い地盤や基礎の住宅は、そうでない住宅と比べて水害の被害を受けにくいといえます。

 例えば、ハザードマップ(内水マップ)を確認した際、自宅敷地の前面道路で想定される最大の浸水深が50㎝であったとき基礎の高さが60㎝だとしたとき。例えば、前面道路地盤面からの基礎の高さが60㎝あれば、一般的には床上に浸水が及ぶことはありません。地盤が前面道路からかさ上げされており、地盤が20㎝高くなっており、基礎の高さが40㎝であった際も同様と考えられます。

 参考まで、浸水の深さと被害の想定、避難の想定、被害額の予想中央値を示します。床下浸水で住めば被害は軽微で被害額も小さいですが、浸水が床上に及んでしまい、半壊以上の被害を受けると想定される被害額が跳ね上がります。その被害額は740万円に達し、2階以上に達すると倍以上の1580万円となり、被害も甚大になります。火災保険の水災特約(水災補償)では、「床上浸水している」か「地盤面から45cmを超えた床下浸水」、もしくは「再調達価額の30%以上の損害」が支払い基準となりますが、とくに床上浸水が想定される際には、付帯などを検討することが望ましいでしょう。

戸建て住宅の想定浸水深と水害による被災リスク評価、被害想定などの関係
住宅における浸水対策の設計の手引き」に基づく

地下階や半地下、地下車庫があるか

 前の項目と逆に、地盤面より掘り下げられた地下階や、地下車庫がある住宅、また半地下の空間がある住宅では、水が低い場所に集まることで周囲より浸水の深さが大きくなってしまうことがあります。最近では狭小地の一戸建てを建築する際、高さ制限を回避するために半地下空間が採用されるケースも増えています。高さ制限から、半地下でなくとも基礎の高さを低くしている住宅もありますが、水害リスクのある土地では同様に浸水被害が大きくなる可能性に注意が必要です。とくに玄関が半地下の場合には玄関からの浸水が広がりやすいばかりか、浸水が進んでいるときには玄関から屋外に脱出しずらいこともあります。内水氾濫を含めた浸水リスクを考慮した選択が求められます。

 戸建て住宅だけでなく、マンションでは地下階や地下駐車場の浸水被害があることがあります。上階の住戸に直接の浸水がなくとも、地下階には防災センターや電気室、給水設備がある場合、浸水を防げないと電気や水道が使えなくなる事態を招きます。機械式駐車場も水没してしまう場合があります。浸水が想定される区域にあるマンションでは、水害対策についても考えておくことをお勧めします。

 地盤、基礎の高さや階数でどの程度浸水があるかがわかれば、どのような避難が必要か、また止水版や土嚢などで対策できるようであれば、どの場所からの浸水を優先的に防ぐべきかを確認しておきましょう。

建物の階数や居住階をチェック

 戸建て住宅では、1階の床上まで浸水がある場合でも、2階以上の建物であれば「垂直避難」をすることができます家屋倒壊等氾濫想定区域」を除く)。避難所に行かずとも、自宅の2階以上の階でやりすごすことを垂直避難といいます。1階の浸水が進んでからの避難は足元が見えず、家具などが浮き出してドアが開かないケースや階段から上階に脱出できないこともあります。できれば事前に避難しておくか、浸水があった場合に速やかに移動しておくといいでしょう。

 また、マンションであれば、例えば住んでいる階数が3階であり、浸水が2階以上に及ばない場合、在宅で過ごすことも可能です。ただし、前に説明した家屋倒壊等氾濫想定区域」のうち河岸侵食」によるものでは倒壊の恐れがあるので安全な場所への避難が必要です。また、浸水が長引く際には飲食料や生活必需品の入手が困難となり、電気や水道も使えないことが想定されますので、相当の備蓄・準備が必要です。

 垂直避難の際には食料や物資などの備蓄も必要になります。洪水ハザードマップには、浸水深50㎝以上になってから、50㎝以下になるまでの「浸水継続時間」が掲載されていることがありますので参考にしましょう。半日や1日や程度という場所もありますが、場所によっては2週間以上4週間以上なども地域もあります。

 参考まで、戸建て住宅(木造を想定)と、集合住宅(RC造を想定)ごとに想定される浸水深と避難の目安を示します。階高や居住階とともに参考にしてください。

戸建て住宅(木造を想定)の場合

 2階建て住宅では、概ね浸水深3mが2階の床面の高さです。浸水深0.5~3m以上の場合はできる限り水平避難が望ましいですが、難しい場合や逃げ遅れた場合、3m以下であれば垂直避難が可能なことがあります。同様に、3階建て住宅では5m以下であれば垂直避難が可能なことがあります。平屋建ての場合は、小屋裏空間等がある場合を除いて垂直避難が難しい場合が多く、床上に浸水が想定される場合は早期に安全な場所に避難することが必要です。

 家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)、(氾濫流)にある場合には、最上階の床面より想定浸水深が低い場合でも、河川の洪水が見込まれる場合には安全な場所への水平避難が必要です。

集合住宅(RC造を想定)の場合

 集合住宅(RC造を想定)では、居室が何階であるかが大きく左右しますので、何階建ての何階の居室であるかをまず確認しましょう。また、居室が無事でも地下の電気・機械室や機械式駐車場等が被害を受ける可能性についても留意が必要です。

 家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)にある場合には倒壊等の可能性があることから、階高を問わずに早期の区域外避難が必要です。家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)の場合も、強い流れが建物に押し寄せることから、可能な限り事前に区域外への非難が望ましいと考えます。

 階数ごとの避難のタイミングでは、1階の居室の場合、室内で垂直避難が難しいことに要注意です。浸水深0.5m以上(基礎が低い場合などは0.3m以上)で床上浸水となるため、水平避難が必要です。居室外という意味では上階に逃れることは可能ですが、共用のスペースか居室などへの避難が必要となります。

 2階の居室の場合はおおむね浸水深3m以上、3階の場合は5m以上の場合は、同様の避難の考え方が必要です。

避難場所・ルート・備えの確認

 戸建て住宅、集合住宅とも、以上のハザードマップや地盤高、基礎の高さや階高などを踏まえて、水害が想定される際に安全な場所に避難する必要があるかないか、確認しておくことが望ましいです。水害で被害を受ける心配がなく、浸水害もなければがけ崩れなどが想定されない高台の平坦地であれば、安全な場所なので避難する必要はないのです。

 一方、上で示した避難の目安などで、自宅内での垂直避難では安全が確保できない場合には、自治体から避難指示、また高齢者などがいらっしゃる場合は高齢者等避難の情報が発表された際には安全な場所に避難が必要です。家族でどこにどうやって避難をするかを事前に確認し、必要な持ち出し袋を準備しておくことが望ましいです。行政が指定する学校などの指定避難所以外でも、安全な場所のホテル、旅館、知人、親戚宅なども避難先になりますので、経路を含めて確認しておきましょう。

避難情報について(内閣府 

 

 備えとして、避難所など安全な場所に水平避難する必要がある方は、持ち出し袋の準備をしましょう。先のしれない大地震からの避難とは異なり、水害からの避難は一晩というようなケースもあるでしょう。地域一帯の大洪水と言う場合でなければ、安全な地域では水・電気などインフラなども問題なく稼働していることもあります。安全な場所の親戚・知人宅やホテルなどであれば備品もあり、近隣が危険な状態になる前にいち早く避難が重要です。持ち出し袋となるリュックサックなどは豪雨の中の移動を想定して防水のものが望ましく、食料、飲料、着替え、常備薬、スマホの充電器等などは最低限備えておきましょう。

 自宅に避難する際、垂直避難をする際に備蓄を1階に置くと、浸水時に約に立たないことがあります。浸水しない2階以上に設置し、必要があれば布団なども事前に2階以上に移動させ、夜間の浸水に備えることが望ましいでしょう。水道が使えないことや停電などもあるので、モバイルバッテリー、飲食料などがあると安心できるでしょう。洪水で数日や数週間など水が引かないことが想定される場合、地震への備えと合わせてある程度の備蓄があると安心できます。避難や移動をするときの注意点は「冠水・内水氾濫した場所を歩く際の注意点まとめ」もご活用下さい。

 どこに何日間避難する必要があるか、また避難する必要はないか、そして家族構成を考えた備蓄や備えが必要です。乳幼児がいる場合には紙おむつや離乳食なども必要でしょうし、普段とは違う環境で過ごす際の配慮も必要な場合があります。個々のケースを踏まえた準備を進めましょう。

日頃の点検・清掃も大切

 雨が降った時に慌てるのではなく、水害対策は日ごろの点検や清掃も重要です。先に述べたように、内水氾濫は降った雨水が集まってきて排水できる限界を超えることで発生しますが、排水溝などが詰まって排水できないと、冠水や浸水に至りやすくなってしまいます。水害のリスクが低い場所であっても、排水ができないことで、想定以上の浸水が及ぶ可能性も考えらえます。外構部や敷地境界、前面道路の排水溝、側溝など、また建物側でも雨どいやベランダ、バルコニー、屋上の排水溝の清掃も行いましょう。

 屋外だけではなく、ベランダやバルコニーで排水溝が詰まって機能しないと、雨水が溜まって室内への浸水というおそれもあります。被害が下階にまで及んでしまう場合もあるので注意が必要です。

 マンションでは、屋上が冠水して屋上のから滝のように水が溢れ出てきたという事例もあります。原因は、屋上の排水口が落ち葉や泥、ゴミなどで詰まっていたこと。排水口の点検を疎かにしていた上、このマンションには近所に木立が多く、吹き込んできた落ち葉が排水口に詰まっていた例です。(知らないでは済まされない! 恐怖の水害事例【マンション編】 – さくら事務所)。

 梅雨シーズン、台風シーズンを前に、是非外構部の排水溝、側溝などの清掃、また建物の雨どいやベランダ、バルコニー、屋上の排水溝などに詰まりがないか点検や定期的な清掃をお勧めします。

梅雨・台風シーズンを前にチェックしたい「我が家を水害から守る七福神チェックリスト」

梅雨・台風シーズンを前にチェックしたい我が家を水害から守る七福神チェックリストは以下の通りです。

  1. ①水害ハザードマップを確認
  2. ②周囲の高低差を確認
  3. ③敷地や基礎の高さはどれくらいか確認
  4. ④地下階や半地下、地下車庫があるか
  5. ⑤建物の階数や居住階をチェック
  6. ⑥避難場所・ルート・備えの確認
  7. ⑦日頃の点検・清掃を万全に

是非、豪雨があって慌てる前の今のうちにチェックをお願いします!

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■記事執筆者(災害リスクカルテ監修)

横山 芳春 博士(理学)
だいち災害リスク研究所所長・地盤災害ドクター

地形と地質、地盤災害の専門家。災害が起きた際には速やかに現地入りして被害を調査。広島土砂災害、熊本地震、北海道胆振東部地震、山形県沖地震、逗子市土砂災害等では発生当日又は翌朝に現地入り。
現地またはスタジオから報道解説も対応(NHKスペシャル、ワールドビジネスサテライト等に出演)する地盤災害のプロフェッショナル。