土地のトラブルはそのほとんどが「境界問題」。
新しい造成宅地なら測量をし境界杭が入っていることが多いが、昔からの住宅地では境界が不明になっていることが少なくありません。
いずれ土地を売却したり相続をしたりするときに、この問題が再浮上することになりかねません。
土地を購入する際は、正確な境界線を確認しておくことが大事です。
境界が不明なら契約前に売主側で画定してもらおう
境界杭で一般的なのは、コンクリート製で赤く十字が刻まれているもの。コンクリート製で矢印のものや、道路側溝の上に金属のプレートで矢印になっているものがあります。
しかし中には、境界杭はあっても中心線がどこかわからずに困るケースもあります。
もし境界が不明ならば、周囲の土地の所有者全員の立会いで境界を画定するようにしましょう。
土地を購入するなら、契約前に売主側で画定してもらいましょう。
その際はきちんと杭を入れ、誰が見てもはっきりわかる形で行うことが大切です。口頭で合意しているだけでは、将来、相続が発生して相続人との聞でもめるなんてことになりかねません。
また、境界上に杭や塀などを設置する場合は、費用は原則として隣同士で折半となります。
お隣の敷地とは1mは確保しよう
都市部では、軒が触れるほど建物同士が接近していることも多いですが、将来どちらかが建て替えるときは、かなり注意が必要になります。
解体時には慎重を要するゆえ手作業になることも多く、費用もかさむのです。
また、隣のカーポートぎりぎりに建物を建てると、冬、雪が屋根から落ちカーポートを壊したり、車に傷をつけたりする危険があります。
ですから、隣の敷地との間隔は最低lmほど確保しておくことが望ましいでしょう。
狭すぎると外壁に取り付けた給湯器や敷地内の排水析のチェックができないなんてことも。
また、“人の視線”も重要になります。
隣家のバルコニーや物干し台、窓の位置によっては、覗かれる可能性があります。
この“視線”は建物配置や間取りを考えるうえで一定の制約になります。
実際に暮らすことを想定すると、より多くのことに気づくことができるでしょう。
快適・安心して住み続けるためには、通らなくてよいトラブルを避けるよう、以上のような点もチェックしてみると良いでしょう。