共働き夫婦がマンションを購入する際、物件の選び方は非常に重要です。
まず、予算を明確に設定することが不可欠です。二人の収入を考慮し、無理のない返済計画を立てましょう。次に、必要な設備や条件をリストアップします。例えば、子どもがいる場合は、子育てに適した環境や、保育園・学校へのアクセスがポイントとなります。また、共働きのライフスタイルを考慮し、リモートワークに適した空間や間取りも重視しましょう。子どもの成長など、将来的なライフスタイルの変化も見越した物件選びが鍵となります。
マンションを探す前に大事なこと
住宅情報のポータルサイトをつい見てしまいがちですが、物件を見る前にやるべき大事なことがあります。まず最初に、物件に求める条件をパートナーとしっかり話し合いましょう。マンションを購入する目的、戸建てとの比較、エリア、将来の家族構成を踏まえた広さや間取り、予算、駐車場、ペット、など理想の条件を出してみることが大事です。これらを明確にした上で、物件を見て、予算を考えながら妥協できるポイントを削っていき、最適な物件を選びましょう。戸建てよりも災害リスクは少ないので、マンションの方が選びやすいといえますが、他方、建物の制約はあるので、生活に間取りがあっているかどうか、検討する必要があります。
間取り
マンションを選ぶ際、間取りは大きなポイントです。例えば、子どもがいる家庭では、子ども部屋が分かれた間取りや、将来は部屋を分けられる可変性を考えたり、リモートワークが普及している現代では、ワークスペースの確保も重要です。パートナーと働く場所の取り合いになり、リビングで仕事をつづけた結果、腰痛になってしまった…という話もあります。
効率的に時間を使うことが求められる共働き世帯にとっては、マンションの設備も重要なポイントです。例えば、ディスポーザーや大型の食洗器は非常に便利です。一方で、浴室乾燥機はあまり使用せず、大型乾燥機を使うという声もあります。24時間ゴミ捨てできるサービスもとても便利です。また、日中不在のことが多い共働き家庭では、陽当たりは気にならないかもしれません。それよりも立地や眺望のほうが、資産性にも影響することがあるので、優先度をあげてもいいでしょう。
資産性
資産性は、共働きだからこそ、とくに重要なポイントです。共働き家族はパートナーの仕事、子ども、両親の介護などで、思いもよらずマンションを手放すことも考えられます。
特に、中古マンションを購入する際には、マンションの管理状況を確認しておきましょう。実際に何が管理のよいマンションと言えるでしょうか?修繕積立金や管理費が安ければいいわけではありません。適切な修繕がなされ、積立金も適正額であることが重要です。見極め方は、マンション管理のプロに相談するのもおすすめです。修繕積立金への関心は昨今高まっているので、積立額が足りない!ということになると、リセールバリューがぐっと下がってしまうこともあります。
管理費が高くなりがちな共用部のキッズルーム、ラウンジ、フィットネスなどは、あると魅力的に思えますが、共働きだと使わない方も多いようです。都市部であれば、生活圏にいろいろな施設があるので、共用部にこだわらず、マンション周辺の経済圏でどんな生活をしようかということも想定してみるとよいでしょう。
災害リスク
耐震性は、災害の多い日本において重要な要素です。新しい基準に適合した物件が良いに越したことはないのですが、旧耐震だからという理由だけで選択肢から外す必要はないかもしれません。ただし、駐車場がピロティ型、上から見た建物の形がギザギザなど、建築形状によっては、耐震性が弱い場合もあるので、建築のプロに相談することをお勧めします。また、エリアの災害リスクは必ず確認しましょう。リスクがある地域であっても、例えば、水害の危険性が無い階数以上を選ぶなど、妥協できるケースもあります。そのエリアにあるリスクを把握し、対策できることが大切です。
立地
互いの勤務地だけでなく、子どもの通園・通学も含めた家族の生活スタイルを考慮して立地を選びましょう。共働き家族にとって時間の確保は生活の最重要課題であり、通勤・通学の利便性はかなり優先度が高くなります。どちらかに負担がかたよる場所選びは、後々の不満の種となりますので、生活を想定してよく話し合いましょう。
まとめ
共働き夫婦がマンションを購入する際、注意すべきポイントは5つあります。物件を購入する目的、間取り、資産性、耐震性、立地をしっかりと考慮することが成功のカギです。それぞれをよく話し合うことが、幸せな家族がいつまでも続くための第一歩になるでしょう。