マンション内覧会に同行は必要?成功の裏ワザと自身でチェックするポイントも

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マンション内覧会に同行は必要?成功の裏ワザと自身でチェックするポイントも

この記事はプロのホームインスペクターが監修しています

「マンションの内覧会には、専門家の同行が必要なのか」と疑問に感じている人もいるでしょう。

本記事ではマンション内覧会に住宅の専門家であるホームインスペクター(住宅診断士)が同行する必要性や、自分たちだけでマンションの内覧会に行く際のチェックポイントを詳しく解説します。

内覧会を成功させる裏ワザも紹介するので、マンションの内覧会を控えている方は参考にしてください。

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マンションの内覧会同行サービスは必要?

まずマンション内覧会同行とは、新築マンションの内覧会(お披露目会)に、住宅の専門家であるホームインスペクターが同行し、中立的な第三者の立場で物件をチェックするサービスのことです。

マンションの内覧会へのホームインスペクターの同行は必ずしも必要ではありません。専門家が同行しない場合でも、自分自身で物件の状態をチェックすることは可能です。

しかし、不具合かどうかを取りこぼしなく適切に判断するためには、専門的な知識を身につけなければならず、相応の時間をかけて準備しなければいけません。

内覧会当日も、限られた時間の中で自分たちだけで隈なくチェックするのは至難の業です。ホームインスペクターがいれば、詳細な施工状況のチェックや客観的なアドバイスを得られるうえ、売主側の対応もより丁寧になることが期待できます。

  • 準備に時間がとれない方
  • 自身の目で不具合を見つける自信がない方
  • 極力不具合がない状態で安心して入居したい方

上記のような方は、内覧会同行サービスを利用するのがおすすめです。

マンションの内覧会に同行してもらうメリット

マンション内覧会にホームインスペクターが同行することで得られるメリットは主に以下の4つです。

  • 安心して引き渡しを受けられる
  • 売主側の主張が正しいか、判断が受けられる
  • 補修個所・改善点について売主に指摘してもらうことができる
  • 買い手に有益な報告・アドバイスを受けることができる

まずホームインスペクターが同行することで、詳細な施工状態のチェックや客観的なアドバイスが得られるため、購入した物件に安心して入居できます。

また、自身で不具合を見つけても「これって正常の範囲?」「どこまで主張していい?」など、知識がないことで悩む場面も多いでしょう。ホームインスペクターがいれば、主張してよい不具合なのか、売主側の主張は正しいのか、まで第三者のプロの視点で判断してくれます。

補修個所・改善点について売主に直接指摘してもらうことも可能です。

さらにホームインスペクターの知識・経験に基づく、買い手に有益な報告・アドバイスを受けられる可能性もあり、今後の生活にも役立ちます。

内覧会同行サービスの料金相場

ここからは内覧会同行サービスの料金相場を具体的に紹介します。各社でマンション内覧会同行サービスの内容は異なるため、料金とオプションの有無や追加料金の内容を比較して、自分に最も必要なサービスを提供している会社を選びましょう。

料金相場は4〜6万円程度

マンション内覧会同行の各社の料金体系(基本サービス)は、以下の通りです・

会社名

基本料金

サービス概要

さくら事務所

66,000円(税込

基本コース(延べ床面積100㎡以下)

外周り(玄関前やバルコニー)、室内、床下、天井裏、設備の調査。

写真付き詳細報告書付

長期修繕計画簡易チェック(修繕積立金の妥当性確認や修繕項目に対する所見などの解説を報告書に記載)付

新築マンション資産性レポート:27,500円(税込)、マンション管理インスペクション:33,000円(税込)、災害リスクカルテ:10,780円(税込)などの多彩なオプションあり

A社

44,000円(税込)

延べ床面積100㎡以下

専有部室内(床、壁、天井、扉、収納、その他)の調査。

共用部(玄関やバルコニーなど)の調査。

水回り設備の数が多い場合、追加料金あり

B社

44,000円(税込)

延べ床面積100㎡以下

室内、共用廊下、バルコニーの調査
100㎡を超える場合は、1㎡ごとに(小数点以下切捨て)プラス 550円(税込)。

内覧会同行サービスは4~6万円程度が相場です。6万円のサービスを利用したとしても、5,000万円の物件を購入した場合、わずか0.1%程度(60,000円÷5,000万円=0.12%)の費用で「安心して快適に暮らせる環境」を手に入れられます。

会社によって基本のサービス内容や割増料金が発生する条件などが異なります。さくら事務所のように基本のサービスが充実している会社もあるため、基本料金の安さだけで依頼する会社を選ばないように気を付けましょう。

また、内覧会に加えたプラスアルファの独自サービスをオプションで提供している会社も見られます。希望するサービスを受けられるかどうかも視野に入れて検討しましょう。

無料で同行サービスを行っている会社もある

不動産会社によってはマンション内覧会同行サービスを、自社サービスあるいは物件を購入した顧客へのオプションとして提供しているケースもあります。

ただし不動産会社自らが施工、販売している物件の調査を行うことから、調査そのものの中立性が失われやすい点や、ホームインスペクターが行う調査ではない点に、いくばくかの懸念がある、という考え方もあります。

また、フローリングや水回りのコーティングを行う会社や内装のオプション工事を手がける会社が工事の見積のための現地調査を兼ねて内覧会に同行してキズ汚れのチェックを無料サービスとして行っているケースもありますが、これはマンション内覧会同行サービスとは別のものと考えた方が良いでしょう。

安心して引き渡しを受けたい場合は、本来の意味で中立的な第三者にマンション内覧会同行サービスを依頼することが大切です。

マンション内覧会を自身で行う際のチェックポイント

マンション内覧会同行サービスを依頼するほどでもない、日程が合わなかったなどの理由で、ホームインスペクターが同行しない方は、以下6つのポイントをおさえて自身でチェックしましょう。

  • 間取り図と現状との相違点の有無
  • 床や壁などの水平垂直精度
  • 建具や水栓などの動作
  • 取り付け物の固定状態
  • 給排水設備などから水漏れがないか
  • 換気扇などが正常に機能しているか

想定外の事態にも対応できるように、時間に余裕をもっておくことが大切です。内覧会当日は、ほかの予定を入れないでおきましょう。

より詳しいチェックポイントについては、さくら事務所のコラム「新築マンション内覧会では何をすればいい?」「新築住宅の内覧会とは?実施する際の注意点やチェックポイントを徹底解説」で解説しています。ぜひご一読ください。

マンション内覧会を成功させる裏ワザは「効率化」

マンションの内覧会は、不具合がないかチェックするだけではありません。設備の使用方法の説明や避難経路の確認、室内の採寸など、新生活を始めるための準備も行います。

不具合のチェックと新生活の準備、どちらも合わせて2~3時間で見て回らなければいけないため、いかに効率的に時間を使えるかが成功のカギです。

そのためにも内覧会同行サービスの活用は効果的といえますが、ここでは同行サービス以外で内覧会を成功させる裏ワザを紹介します。

内覧会当日の流れやチェックポイントについては、下記動画でもわかりやすく解説しているので参考にしてください。

専門家のSNSやブログでチェックポイントを学ぶ

内覧会にホームインスペクターが同行しない場合は、事前にホームインスペクターのSNSやブログでチェックポイントを理解しておくことがおすすめです。「何を見れば良いか分からない、不具合が分からない状態」では、チェックのしようがありません。

だからこそ住宅の専門家が開設しているSNSやブログをチェックし、内覧会ではどこをどのような視点でチェックすればよいのかを把握しておく必要があります。

たとえばさくら事務所では内覧会のチェックリストを提供しています。専門家の同行を求めない場合でも、専門家の見識を事前に参考にし、内覧会をより有意義なものにしましょう。

 

家族で役割分担する

内覧会にはなるべく家族で参加して、役割分担しましょう。

たとえば家族で点検する場所を分担したり、点検する人と説明を聞く人で分かれたりすると、効率的に時間を使えます。

キズや汚れのチェックも大切ですが、設備が使えるかなどの機能的な部分のチェックは、暮らしに大きく影響するため見逃さないように気を付けてください。

一人ですべてやろうとすると、時間が足りず見落としが発生する可能性が高まるため、協力し合って限られた時間を有効に使いましょう。

子どもが機嫌を損ねないように対策をする

小さい子どもも参加する場合には、子どもが飽きないための対策も不可欠です。子どもの機嫌が悪くなってしまうと、内覧会どころではなくなってしまいます。

内覧会での子どもの過ごし方を考えて、飽きさせないためのアイテム(床や壁を傷つけないものが理想)を持って行ったり、お昼寝の時間になるように調整したりする工夫が必要です。

年齢にもよりますが、子どもにキズや汚れのチェックをしてもらうのもよいでしょう。

下記記事では子どもと一緒に内覧会を楽しむためのコツを紹介しているので、参考にしてください。

専門家が教える!お子様と一緒に内覧会を楽しむための5つのコツ

新聞紙を活用して採寸の時間を短縮する

新聞紙を活用して採寸の時間を短縮する裏ワザもあります。

現地で採寸して、設置できるか確認したりレイアウトを考えたりしてもよいですが、時間がかかるうえイメージもしにくいです。

すでに置くことが決まっている大きな家具や家電は、事前に新聞紙やコピー用紙などで原寸大にかたどったものを持ち込むと、床に広げて置くだけで、短時間で配置できるかどうか確認でき、視覚的にもイメージしやすくなります。

ダイニングはテーブルだけでなく、イスの大きさやイスを引き出した時に空間に余裕があるかもチェックしておくことがポイントです。

あらかじめ採寸の時間を確保しておく

設置予定の家具家電が決まっていなかったり、採寸に時間がかかったりしそうな場合は、あらかじめ内覧会のときに採寸する時間がほしいと、伝えておくとよいでしょう。

内覧会では、採寸の前に不具合のチェックや設備などの説明を聞いたりするのが一般的です。

採寸したいがために確認が疎かになったり不明点を聞きそびれてしまったりすることがないように、事前に時間を確保できるように対策しておきましょう。

マンション内覧会の攻略法は下記動画でも紹介しているため、ぜひチェックしてください。

自分だけでは心配…そんな方はマンション内覧会同行サービスはおすすめ

専門家の見識を参考にできる方法があるとしても、自分だけで内覧会に参加するのは不安、という方もいるでしょう。その場合は、マンション内覧会同行サービスを利用し、初期投資をしてでも「安心を買う」ことをおすすめします。

マンションの内覧会で見るべきポイントは多岐に渡ります。
専門家の見識を借りてチェックはできるものの、適切な判断ができるかどうかは、また別問題です。住宅は数十年にわたって生活をする場所です。内覧会で初期の不良を改善しておくことが、今後の暮らしに影響してくるのです。
安心して引き渡しを受けて快適な暮らしを手に入れるためには多少のコストをかけてでもマンション内覧会同行サービスを利用し、ホームインスペクターによるチェック・アドバイスを受けることをおすすめします。

マンション内覧会同行サービスに関するQ&A

ここからはマンション内覧会同行サービスに関してQ&Aの形式で、よくある質問と回答を紹介していきます。どのような視点でサービスや会社を選べばいいのか、インスペクターが同行する意義などを紹介しているので、マンション内覧会同行サービスの利用を検討している方は、チェックしておきましょう。

会社を選ぶ際の注意点は?

マンション内覧会同行サービスを選ぶ際は、買主と売主が良好な関係を保つために、中立的な立場で調査をしてくれるホームインスペクターを選ぶことが重要です。

なぜなら売主あるいは買主と何らかの利害関係があるホームインスペクターが調査を行った場合、客観的な調査結果が得られない可能性があるからです。

中立性以外にも、実績の有無、ホームインスペクターのコミュニケーション能力の高さ(専門用語を使わずにわかりやすく説明してくれるかどうか)も見極めたいポイントといえます。

不具合が見つからなければ無駄では?

マンション内覧会同行サービスを利用して、不具合が見つからなかったとしても、サービスを利用したことが「無駄」になるわけではありません。なぜなら「高い確率で不具合がないマンションを購入できる」という安心が得られるからです。

ホームインスペクターによるチェックを経て不具合が見つからなかったこと、あるいは不具合があってもそれらが改善されたことが確認されたうえで入居できるため、一定程度安心できる状態での入居が迎えられます。不具合がなくすぐにでも入居の作業を進められる点は、マンション内覧会同行サービスを利用する最たるメリットのひとつといえます。

サービスを利用する際、事前に準備するものはある?

内覧会同行サービスを利用するとき、事前に利用者が準備すべきものは、基本的にはありません。強いて挙げるとすれば、マンションの間取りがわかる資料があると、ホームインスペクターが効率よく調査を進められるでしょう。正式な間取り図といったものでなく、パンフレットのコピーがあれば、持参することをおすすめします。

内覧会同行サービスを利用する場合は、事前に売主にサービスを利用すること、ホームインスペクターが同行することを連絡しておきましょう。

内覧会同行サービスを上手に活用して後悔のないマンション購入を

内覧会同行サービスを利用することで、物件価格のわずか0.1%程度でリスクヘッジでき、「安心」を得られます。確かに時間と費用はかかりますが、そのあと数十年にわたる快適な住まいを得られる可能性が高まるのです。

内覧会の時点では、マンションはまだ未完成と考えてよいでしょう。人の手で作られている以上、大なり小なり何かしらの不具合が発生しています。

内覧会で不具合を解消しておくと、2年目のアフターサービスまで経過観察が可能です。アフターサービスで対象になる不具合は無償で対応してもらえます。内覧会と2年目のアフターサービスを経て、どこにも問題がない、完成された状態にすることを目指しましょう。

自身でマンションの状況を確認することもできますが、適切に判断するためには、内覧会同行サービスを利用してホームインスペクターに調査してもらう方が安心です。

さくら事務所でも、ホームインスペクターによる内覧会同行サービスを提供しています。これからマンションの内覧会を迎える予定の方は、ぜひさくら事務所の内覧会同行サービスをご利用ください。

下記動画ではマンションの内覧会でよくある施工不良や不具合を紹介しています。内覧会前にぜひご視聴ください。

ホームインスペクター 鈴木 賢
監修者

鈴木 賢

築35年の中古マンションを購入し、自身の設計でスケルトンリフォームして住んでいます。
建築物定期調査報告や屋上防水改修、管理会社変更検討などマンションの理事会活動も行っており、設計監理者としてだけでなく、生活者としての視点も持ち続けて活動しています。

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