ホームインスペクター 豊泉 元

監修者:豊泉 元

さくら事務所プロホームインスペクター/一級建築士

新築内覧会のトラブル事例と対策を紹介!チェックリストや便利アイテムも

シェアする

新築内覧会のトラブル事例と対策を紹介!チェックリストや便利アイテムも

この記事はプロのホームインスペクターが監修しています

引渡し前に建物の仕上がり確認を行う内覧会。内覧会のタイミングでトラブルが発覚・発生するケースは多く見られます。
実は新築住宅だからといって施工の不具合がないとは言い切れず、施工の不具合や、設計との相違がみつかります。そして、そうした不具合は入居後に発覚しても修繕対応してもらえなかったり、修理費用を請求されるケースもゼロではありません。

また、住宅の不具合に関すること以外に、建築会社とのトラブルや当日の体調不良などのトラブルが生じることも考えられます。

そこで今回はホームインスペクション実績75,000組(2025年12月時点)を越えるさくら事務所が、内覧会前後でトラブルを防ぐために準備すべきポイントと、内覧会当日に役立つチェックリストをまとめました。

この記事を読めば、新築内覧会でのトラブル防止やトラブルの対処法がわかります。入居後に不具合が発覚するリスクも軽減できるため、安心してマイホームに住むためにぜひ参考にしてください。

目次
  1. そもそも新築内覧会の目的とは
  2. 新築内覧会に関するトラブル事例
  3. 【写真付き】新築内覧会で発覚した住宅のトラブル事例
  4. 新築内覧会でトラブルなく不具合を修正依頼する方法
  5. 新築内覧会のトラブル防止にはホームインスペクション(住宅診断)が有効
  6. 新築内覧会で見落としを防ぐチェックリスト
  7. 新築内覧会で役立つ持ち物リスト
  8. 新築でも8割に欠陥!ホームインスペクションで漏れのない調査を
  9. 業界実績No.1!経験年数20年以上のプロ集団が提供

そもそも新築内覧会の目的とは

新築内覧会とは建物を引き渡す前に行う確認会のことで、住宅会社のスタッフが立ち会いのもと、物件を見学します。住宅会社によっては「竣工検査」「引渡し前確認会」などと呼ばれることもあります。 

新築内覧会の主な目的は以下の2点です。

  • 建物が図面通りに建てられているか
  • 施工時の不良や不具合がないか

上記に加え住宅会社によっては、建物に付属する設備機器や建具関係の使用方法や仕上げ材のお手入れなどの説明(取扱い上の注意点の説明も)も行います。

内覧会の所要時間はおおむね1〜2時間で終わることがほとんどです。

新築内覧会に関するトラブル事例

ここからは新築内覧会で実際にあったトラブルの事例を紹介します。事例を知っていることで防げるトラブルもあるので参考にしてください。

・内覧会が実施されなかった
・内覧会の直前に体調不良になった
・住宅が未完成の状態で内覧会当日を迎えた
・内覧会の時間が短く十分な確認ができなかった
・内覧会に現場監督が不在だった
・不具合を直してもらえなかった

順に見ていきましょう。

    内覧会が実施されなかった

    内覧会が引渡し前に設けられておらず「引渡し後に何かあれば対応します」と言われて、補修依頼したにもかかわらず連絡がこなかった事例がありました。

    上記のようにスムーズな補修対応がされない可能性があるほか、「その傷がいつ付いたか断定できない以上、直せません」と手直しを断られるケースも考えられるため、内覧会をなしにして引き渡しを受けるのはあまりおすすめしません。

    スケジュール的に内覧会を実施する余裕がない場合は、引き渡しの日程を遅らせたり、午前に内覧会をおこない午後から引き渡しにしたりと、何とか時間を確保できないか相談・検討しましょう。

    内覧会の直前に体調不良になった

    内覧会に参加予定だった人が体調不良になってしまったトラブルです。体調管理に気を付けていても、体調を崩してしまうことは考えられます。体調不良により内覧会にいけない場合は、無理せず延期を申し出て日時調整を試みましょう。

    内覧会では、立ちながら説明を聞いたり建物内を歩き回ったりするため、体調が万全でないと負担が大きいです。さらに空調が使えない場合は室温管理もできません。
    メンバーがかけた状態で内覧会を実施することもできますが、人によって視点が異なるため、あとから気になる部分がでてくるなどトラブルの原因になります。

    住宅が未完成の状態で内覧会当日を迎えた

    未完成の状態で内覧会が実施されるケースもあります。さくら事務所の統計では、とくに年度末の3月完成予定の住宅で多く、全体の3割が建物のいずれかの工事が終わっていない状態で内覧会が行われているのです。完成していない箇所が多い住宅ほど、内覧会での指摘箇所が多いこともわかっています。

    内覧会で完成してない部分に重大な不具合があれば、あとで大きなトラブルになります。引き渡し後にホームインスペクションを入れて、専門家に点検してもらうことも検討するとよいでしょう。
    未完成で引き渡されるデメリットについては以下の動画で詳しく解説しているため参考にしてください。

    【新築戸建て】欠陥も増加!?竣工検査なのに未完成?未完成で引き渡されるデメリットと解決方法

    内覧会の時間が短く十分な確認ができなかった

    内覧会の所要時間は1~2時間程度が一般的ですが、1時間未満と短く充分に確認させてもらえない事例もありました。

    前述したとおり、内覧会では、設計図面との相違や施工不具合などを点検したり、設備の使い方の説明を受けたりと、やることがたくさんあります。引渡し前に点検できる貴重な時間のため、設定されている時間が短い場合は事前に相談しておきましょう。

    また設定時間が十分でも、お子さまがぐずってしまうなどのトラブルで実質的に時間が足りなくなってしまうケースもあるため、お子さまが楽しめる工夫も必要です。お子さまと参加する場合は、下記記事を参考に準備を進めましょう。

    専門家が教える!お子様と一緒に内覧会を楽しむための5つのコツ

    内覧会に現場監督が不在だった

    内覧会当日、現場監督が不在で営業担当者しかいなかったケースです。直してほしい箇所について営業担当に伝えていましたが、現場監督にうまく伝わっておらず、修理対応に抜け漏れがありました。

    営業担当は、住宅の施工について現場監督のように理解・把握しているわけではありません。本ケースのような伝達ミスだけでなく、その場で確認したいことがあっても適切な返答をもらえないこともあります。

    内覧会を有意義な時間にするためにも、現場監督が不在にならないように事前に確認しておきましょう。

    不具合を直してもらえなかった

    内覧会で指摘して、直してもらう約束だった不具合を引き渡し前までに直してもらえず、引渡し後数か月たった今でも直っていない箇所が残っている事例もよく見受けられます。詳しくは後述しますが、内覧会で指摘した不具合の修正箇所をリスト化するなどの対策が必要です。

    なかには、内覧会では担当者から「保証で直す」と言われていたのに、内覧会後に担当者が異動したり退職したりして、その後の担当者から「保証対象外です」と言われてトラブルになった事例もあります。

    保証に限らず「言った」「言わない」のトラブルはあらゆる場面で生じる可能性があるため、金銭が絡む大事なことほどデータや書類で残し、共有しておくことが大切です。

    【写真付き】新築内覧会で発覚した住宅のトラブル事例

    内覧会でチェックを行った結果、施工状況の不具合などのトラブルを発見する場合があります。ここからはさくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)がお客様の内覧会へ同行した際に発見したトラブル事例についてご紹介します。

    実際に発生したトラブルを把握して、内覧会でどのような点をチェックすべきかを理解しましょう。

    ・床下断熱材の垂れ下がり・脱落
    ・床下に水溜り
    ・天井断熱材の抜け、ズレ
    ・ダクト配管の外れ、隙間
    ・不適切な場所への配管設置

    実際の写真とともに以下で詳しく紹介します。

    床下断熱材の垂れ下がり・脱落

    写真)さくら事務所コラム新築一戸建て内覧会(竣工検査)の指摘事項より

    床下は入居後に見る機会があまりないからこそ、内覧会でしっかりチェックしておきたい箇所です。床下では、断熱材の脱落がよく見受けられます。

    上の写真は、実際に内覧会へ同行した際に発見した床下断熱材の不具合事例です。

    左側の断熱材が右側と比べて垂れ下がっています。この写真のように断熱材が垂れ下がっていたり、完全に外れて脱落したりしている場合は断熱材本来の性能を発揮できません。
    このような状況を発見した場合は断熱材をしっかり固定し直してもらう必要があります。

    床下に水溜り

    写真)さくら事務所コラム新築なのにカビ臭い?戸建内覧会(竣工検査・完成検査)で実際に遭遇した不具合事例」より
    上の写真は、新築マンションの内覧会で発見されたユニットバスのダクト排管の不具合事例です。見ての通り、ダクトが外れてしまっています。
    ユニットバスやトイレのダクト配管があるのは、各階の天井裏です。
    ダクトが外れていると換気扇が正常に動作しないのはもちろんですが、ユニットバスなどの湿気を排出する目的の換気扇で同様の不具合が起こると、湿気が天井裏に溜まってしまいます。
    最悪の場合、カビ繁殖の原因になるので、内覧会では点検口からダクト配管を確認しましょう。

    天井断熱材の抜け、ズレ

    写真)さくら事務所コラム新築一戸建て内覧会(竣工検査)の指摘事項」より

    床下と同じく天井裏の断熱材も施工時の不具合が発生しやすい箇所です。

    上の写真のように断熱材が乱雑に敷かれていると、断熱材の隙間から室内への冷気の侵入や結露を引き起こす恐れがあります。

    結露が発生するとカビ繁殖の原因につながり、住人の健康に悪影響を与えます。

    内覧会の際は天井裏の確認も行い、断熱材の施工状況をチェックしましょう。

    ダクト配管の外れ、隙間

    写真)さくら事務所コラム新築マンション内覧会同行で見つかった、こんな不具合」より

    上の写真は、新築マンションの内覧会で発見されたユニットバスのダクト排管の不具合事例です。見ての通り、ダクトが外れてしまっています。

    ユニットバスやトイレのダクト配管があるのは、各階の天井裏です。

    ダクトが外れていると換気扇が正常に動作しないのはもちろんですが、ユニットバスなどの湿気を排出する目的の換気扇で同様の不具合が起こると、湿気が天井裏に溜まってしまいます。

    最悪の場合、カビ繁殖の原因になるので、内覧会では点検口からダクト配管を確認しましょう。

    不適切な場所への配管設置

    上の写真は床下の配管です。床を支える根太材を部分的に切り取り、配管が設置されています。根太は床を支えている材料のため、写真のように切り取られてしまった状態だと、床のたわみや床鳴りなどの原因になる可能性があります。

    知識がないと見落としてしまいそうな施工時の不良ですが、気がつかずにいると日常生活にも悪影響を及ぼすうえ、修理もかんたんにはできません。

    新築内覧会でトラブルなく不具合を修正依頼する方法

    内覧会で万が一不具合が見つかった際は売主に指摘して修正してもらう必要があります。
    指摘から修正完了までの具体的な手順をまとめましたので、参考にしてみてください。
    (1)指摘箇所をリスト化して修正期限も記載する
    (2)修正後は再内覧会を行う
    (3)引渡し後に残工事と経過観察をする
    順に紹介します。

    (1)指摘箇所をリスト化して修正期限も記載する

    内覧会で不具合が見つかった際は、その箇所をリスト化して書面などに残し、建築会社が確認できるようにしておきましょう。
    各指摘箇所の修正期限も合わせて記載することで、修正の遅れや見落としが無いかも確認できます。
    指摘箇所によっては修正されなければ住めむことができず、入居が遅れてしまうこともあるでしょう。
    先に述べたように引渡し後の修正では、入居後に発生した可能性があるなどと理由付けされて直してもらえないケースもゼロではありません。このようなトラブルを避けるためにも、修正期限は引渡し前に設定しましょう。

    (2)修正後は再内覧会を行う

    修正期限になったら再度仕上がり確認を行う「再内覧会」を行うことをおすすめします。あってはならないですが、修正が終わっていない箇所が残っている可能性があるためです。
    不具合の指摘記録が残っていれば、不具合を直してくれないなどのトラブルの発生を防ぐことができます。対応してくれるとしても、入居後の修正作業は建築会社にとって非常に気を使う作業ですし、住人にとっても家に工事関係者が出入りするとなかなか落ち着きません。
    引渡し前に発覚した不具合箇所が漏れなく修正されているかどうかを確認するには、再内覧会の実施が非常に有効です。しかし再内覧会は希望しないと行われないケースが多いため、事前に打診をする必要があります。
    再内覧会を確実に実施するためには、なるべく早めに担当者に内覧会から引渡しまでのスケジュールを確認・相談しておくと良いでしょう。

    (3)引渡し後に残工事と経過観察をする

    不具合の内容によっては、材料の手配が間に合わないなどの理由で引渡し後に修正工事が残ってしまう可能性も考えられます。
    引渡しまでに工事が残ってしまう場合は「残工事リスト」を作成し、「いつまでにどこを直すか」を明確にしましょう。
    また、指摘箇所の中には「しばらく様子を見ましょう」と経過観察を勧められる場合があります。経過観察自体は悪いことではありませんが、うやむやになって被害が進行しているにも関わらずいつまで経っても直してくれないケースも考えられます。
    経過観察をする際は「いつまでにどのような状態であれば直す」といった具体的な条件を書類に記載しましょう。あわせて指摘箇所がアフターフォローや保証の対象となるのかを確認しておくのが賢明です。

    新築内覧会のトラブル防止にはホームインスペクション(住宅診断)が有効

    内覧会でのトラブルを防ぐためのベストな方法は、プロのホームインスペクター(住宅診断士)に調査を依頼することです。
    ホームインスペクションとは、雨漏りやシロアリ被害、建物の傾きなどの劣化状況や、施工不良などについて、建物に精通した専門家のホームインスペクターが診断するサービスです。
    給水管水漏れによる床下の水溜まりや、換気扇ダクトの接続忘れ、断熱材の外れなど、新築でも施工時の不良は多く見られ、おそらく大半の多くの人方が新築に抱くイメージとはかけ離れた施工状況を目の当たりにが発覚するケースもあります。

    なかには、簡単には気が付けない重大な施工時の不良や不具合が潜んでいることも。自分たちで不具合を見つけたとしても改修の必要性がわからなかったり、適切な改修方法かどうか判断できなかったりすることで、トラブルに発展することもあるでしょう。

    さくら事務所のホームインスペクションをご利用いただければ、上記のような施工時の不良の発見はもちろん、建築会社への伝達や改修方法の確認、ご入居後に行うと良いメンテナンスへのアドバイスなども可能です。また、サービスご利用後にもあらゆる住まいのご相談に対応するための「永年アフターフォローサービス」もご用意しております。これから暮らす住まいの安心に加え、建築士の他、不動産・防災・マンション管理のプロが、契約前後も住まいのお悩みを幅広くサポートいたします。

     

    新築内覧会で見落としを防ぐチェックリスト

    以下は新築内覧会のチェックリストです。
    見落とし防止にお役立てください。

    No.

    チェックポイント

    詳細

    1

    図面との整合チェック

    ドアの開閉方向

    壁や窓、収納の位置

    照明器具の位置と数

    コンセント・スイッチ等の位置と数

    2

    屋外(外周り)のチェック

    外壁、基礎表面の状況

    土地境界杭の有無

    外構工事の完成状況

    3

    室内のチェック

    建具の建付け

    水回りの動作確認

    床鳴りの有無

    4

    床下のチェック

    断熱材の状況

    水漏れや水溜まりの有無

    清掃状況

    5

    天井裏(屋根裏)のチェック

    雨漏りの有無

    断熱材の状況

    ダクト配管の状況

    具体的にどのようなチェックが必要か詳しく解説します。

    1.図面との整合チェック

    契約時に受け取った図面と建物を見比べ、間違って施工されていないか、取付け忘れているものはないかを確認をしていきましょう。

    (1)ドアの開閉方向

    • 引き戸と開き戸が間違っていないか
    • 開く方向が内側・外側、右側・左側で間違っていないか

    (2)壁や窓、収納の位置

    • 図面より窓が小さくなって壁が大きい(又はその逆)場所はないか
    • 窓は引き違い窓なのか、上げ下げ窓なのか、縦すべり窓なのか
    • 足元までの掃き出し窓が腰高窓に変更されていないか(またはその逆)
    • 収納が図面より小さいなどの変更がないか

    (3)照明器具の位置と数

    • ダウンライトの数に間違いがないか
    • 後付けの照明器具の取り付け位置が図面と大きく異なっていないか

    (4)コンセント・スイッチ等の位置と数

    • コンセントや照明などのスイッチの数と位置に間違いがないか
    • インターネット回線や電話回線の位置と数に間違いはないか

    2.屋外(外周り)のチェック

    続いては外周りの仕上がり状況をチェックしましょう。仕上がり状況に加えて未完成の箇所が無いか、境界関係の確認も行います。

    具体的には以下の点について確認します。

      • 外壁や基礎表面にひび割れや欠けがないか
      • 外構工事が終わっていないところがないか(あったら完成時期を確認)
      • 土地の境界が明示されているか
      • 隣地所有者と共有物になっているものがあるか

    3.室内のチェック

    室内のチェックは傷の有無と合わせて以下の点についてチェックしましょう。

    • ドア・窓・収納扉の開け閉めはスムーズにできるか、干渉しないか
    • キッチン・洗面所・浴室・トイレの水がきちんと出せて流れていくか、水漏れしていないか、おかしな音はしないか
    • 床下点検口から見える範囲で配管から水漏れが起きていないか
    • 床下に多数のごみがないか
    • 歩くと床や階段から変な音がしないか

    室内の不具合は入居後の生活に大きな影響を及ぼす可能性があるので一つひとつ丁寧に確認していきましょう。

    4.天井裏(屋根裏)のチェック

    天井裏は普段の生活でのぞく機会はありません。内覧会の時点で不具合を残して引渡しを終えると、気づかないうちに劣化が進行したり、カビなどの発生で健康に被害を及ぼす危険性があります。

    天井裏の主なチェックポイントは以下の通りです。

    • 点検口からライトで照らして見える範囲に雨染みのようなものはないか
    • 断熱材が隙間なく敷き詰められているか
    • 換気扇などにダクト(配管)はつながっているか

    ただし、転落する恐れがある場合は無理をしないようにしましょう。また、進入すると天井が抜けてしまう恐れがあるため、天井裏のチェックは点検口からのぞくだけにしましょう。

    下記動画でも、欠陥住宅を防ぐための内覧会チェックポイントをわかりやすく解説しているので、合わせて参考にしてください。

    【必見】欠陥住宅を防ぐ新築一戸建て内覧会チェックポイント

    新築内覧会で役立つ持ち物リスト

    新築内覧会は基本的に手ぶらでも検査は行えます。ただし、不具合の見落としや担当者への伝達もれをなくすためには準備をしっかりした上で望むのがおすすめです。内覧会で役立つ持ち物をおすすめ度別にご紹介します。

    【おすすめ度☆☆☆】

    • 図面
    • クリップボード
    • 懐中電灯

    【おすすめ度☆☆

    • メジャー
    • マスキングテープ
    • シャープペンシル

    【おすすめ度☆】

    • 水平器
    • デジタルカメラ

      それぞれの持ち物について、利用シーンなどを簡単に解説します。

      図面(おすすめ度☆☆☆)

      新築内覧会には建築会社からもらった図面を持参しましょう。内覧会で気になった部分を図面へ直接書き込んでいくと、文字だけでメモする場合と比べて視覚的に記録できるため漏れなく担当者へ伝えられます。

      クリップボード(おすすめ度☆☆☆)

      新築内覧会では立ちながらメモなどを書き込むことになります。家具も未搬入なので机がわりになる場所があまりありません。そのためクリップボードを用意しておくとその場でメモを書き込めるので、とても役に立ちます。

      可能であればA3サイズのクリップボードを用意するとより書き込みやすくなるので、おすすめです。

      懐中電灯(おすすめ度☆☆☆)

      懐中電灯は、床下や天井裏、クローゼットの中などを確認する際にあると便利です。小型で持ち運びやすく、操作が簡単なものを使用すると良いでしょう。

      また、新築内覧会ではまだ照明器具が設置されていないことが多いため、天気が悪く暗い日の内覧会や、暗くて見通しの悪い部位を確認するのに役立ちます。

      こちらもスマートフォンのライトで代用可能ですが、細部までチェックを行うためには一定以上の明るさが必要です。

      実際に調査を行っている、さくら事務所のホームインスペクターのなかには、1000lm(ルーメン: 光源の明るさを示す単位)の懐中電灯を使用しているスタッフもいます。内覧会でチェックを行うためには最低でも350lmの懐中電灯を用意すると良いでしょう。

      メジャー(おすすめ度☆☆)

      施工されているものが図面通りの大きさ、箇所に設置されているか測定できます。
      入居後の家具の設置のための測定もできます。

      マスキングテープ(おすすめ度☆☆)

      マスキングテープは不具合箇所を施工会社や不動産会社に伝えるための目印として使用します。

      傷や不具合箇所付近に貼っておくことで確認漏れの発生リスクを抑えられます。使用するマスキングテープの色は淡い色だと見落とす可能性があるため、蛍光色や青、赤など目立ちやすい色がおすすめです。

      ただし建築会社によっては準備してくれる場合もあるので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

      シャープペンシル(おすすめ度☆☆)

      不具合箇所をメモするためや家具の配置の測定結果のメモなどに使用します。

      一般的な筆記具としての利用以外にも、壁や基礎のひび割れの幅を確認する際にも便利です。新築とはいえ、外壁や基礎にひび割れがあることは珍しくありません。

      軽微なひび割れは問題ありませんが、0.5mm以上の幅がある場合は補修が必要なケースがあります。0.5mmのシャープペンシルの芯が入るかどうかで補修の必要性を判断可能です。

      水平器(おすすめ度☆)

      水平器は階段の踏板の傾きや棚板などの傾きをチェックするのに利用できます

      ただし床や壁など広い面で、建物全体の傾向を調べるのには向いていないため、活躍の場は限定的です。

      簡易的にチェックを行う場合はスマートフォンのアプリでも代用可能できます。自宅にあれば持っていくと良い道具という感覚で問題ないでしょう

      デジタルカメラ(おすすめ度☆)

      デジタルカメラは施工時の不良や不具合箇所の記録を撮影するために使用します。またメジャーを利用して各部の寸法を写真で記録しておくと、入居後の家具配置を決めるためにも使えるでしょう。

      スマートフォンのカメラでも代用できます。

      新築でも8割に欠陥!ホームインスペクションで漏れのない調査を

      新築でも8割に欠陥!ホームインスペクションで漏れのない調査を

      ここまで、内覧会でトラブルを防ぐための準備・チェックリストについてと不具合が見つかった際の対策について解説してきましたが、皆さんに改めてご理解いただきたいことは、「新築だから施工ミスはゼロ」といった事実はないことです。

      実は、2019年から2020年にかけて大手ハウスメーカーや地元の工務店までの過去の診断結果を幅広く集計・分析した結果、新築工事の段階でおおよそ8割近くで不具合が発生していることがわかっております。
      ※【参考コラム】新築工事の時点で8割に欠陥が!?工程・タイミング別チェックポイント

       

      新築建売住宅の場合、インスペクションを入れるベストなタイミングは、建物に大きな瑕疵が見つかったときに購入を中止することができる「申し込み後」「契約前」の段階がベストです。

      ただし、契約後にホームインスペクションの存在を知る方も多いかと思いますので、そのような場合、契約完了後、引渡し前までにインスペクションを入れることで、補修する箇所を明確にし、建築会社に補修してもらってから引き渡しを受ける事が出来ます。

      住宅の引渡し後でもインスペクションを入れることは可能ですが、契約関係の注意点も多いため、お急ぎの方はまずは一度お問合せください。

      ※さくら事務所では、完成前の工事検査(新築工事中ホームインスペクション(第三者検査))も承っております。こちらは、本来施工不良を防ぐ最も良いタイミングである工事中に、完成後には発見できない基礎・構造など建物の重要箇所について、建物に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が複数回の検査を行います。

      ※ご希望の回数で工事途中から検査に入ることが可能ですので、先ずはお気軽にご相談ください。

      業界実績No.1!経験年数20年以上のプロ集団が提供

      さくら事務所は、国内におけるホームインスペクション普及のパイオニア的存在であり、これまでご依頼実績は業界No.1(累計76,000件超)、満足度98%(Google口コミ☆4.8)と非常に有り難い評価をいただいております。

      実績No.1の理由 ▶

      弊社理念の核でもある「第三者性・中立性」を保持しながら、建築・不動産・防災・マンション管理など、あらゆる難関資格を持つメンバーが連携、サービスご利用後にもあらゆる住まいのご相談に対応するための「永年アフターフォローサービス」もご用意これから暮らす住まいの安心に加え、心強い建築士と末永いお付き合いをいただける内容となっております。

      ご依頼から概ね3日~1週間以内での調査実施が可能です。お急ぎの方は、まずはお問合せください!

      シェアする

      ホームインスペクター 豊泉 元

      監修者豊泉 元

      さくら事務所プロホームインスペクター/一級建築士

      大学工学部卒業後、建設会社に入社。ものづくりを現場で経験するため、住宅の基礎やマンション躯体の施工業務に職人(多能工)として従事。その後、大手リフォーム会社の現場管理者として、既存住宅及びマンションの改修工事に携わる

      この人が監修したその他の記事

      お役立ちコラム 関連記事

      お役立ちカテゴリ